SORACOM Blog

ソラコムの最新情報をお届けします

伊那市 LoRaWAN ハッカソン レポート

6/24~6/25にわたって長野県伊那市で行われた 伊那市 LoRaWAN ハッカソン の第一回目に、ソラコムはLoRaWAN通信部の協賛という形で関わっておりました そのご縁で当日はメンター兼審査員として参加させていただきました

集合写真

協賛したLoRaゲートウェイ

概要や当日の様子はすでにニュースが出始めておりますので、ここでは運営側&審査について振り返ってみます

当日の様子

レポートやニュースがアップされ始めています

ふりかえり&反省点

参加者の半分近くがハードウェアエンジニアということもあり、デバイスやセンサー側で困ることはほとんどありませんでした。逆にフロント系エンジニアが不在なため、表現力に苦しんだチームもいました 当然のことながら、LoRaWANの特性はハッカソン当日に知ったという方がほとんどということもあり、LoRaWANを利用したハッカソンだったのにLoRaの特性や制限からのアイデアの創出を促せなかったのが残念でした

デバイス・ネットワーク・アプリ/クラウドという各領域におけるエンジニアリングと、企画やプレゼンテーションとがバランスよく実現できたチームが高得点をマークしており、現在におけるIoTビジネス推進の縮図としても非常に興味深かったです

デバイス・ネットワーク・アプリ/クラウド

またネットワーク部においては、LoRaWANからのデータ送出に SORACOM Beam を利用していました この SORACOM Beam 内の設定変更(エンドポイントの変更等)を、SAMで提供すれば、それぞれのチームが得意なパターンに持ち込みやすくなっただろう、と反省然りです

審査に対する評点

評価は「革新性」「デモ」「実現性」「事業性」「テーマ」という5項目をそれぞれ4点満点の合計で競いました ハッカソンということもあり動作デモをプレゼンテーションできたチームが勝利した形となりました

IoTビジネスの現場でいろんな企画や事例を聞くことも多いこともあり、今回出たアイデアについて革新性という点ではかなり辛口評価をしています(みなさん、ごめんなさい) ただ、ハッカソン冒頭で地場の方々が困っていることを取り入れ、それを実現しようとする力や優しさはとても強く感じました

一点加えるならば、やはりプレゼンテーションにも力を入れていただきたかったです 動くデモというのは「伝える」ための手段の一つであり、最終的にはどんなことがしたかったのか?というのを伝えていただきたかったと感じています とはいえ、仕事じゃないですし、作って動かしてというのは楽しいことですし、バランスよくやれたら良かったと思います

次回予告

8/26(sat)~8/27(sun) の一泊二日で実施予定です 詳細は 伊那市LoRaWANハッカソン公式ブログ あたりにアナウンスが乗ると思うので、チェックしてみてください

また、今回の様子や総括は、来週の7/5 SORACOM Discovery 2017D-3 セッション / LoRAWANとARM mbedを活用した地方創生〜長野県伊那市での取り組み〜 でウフル 竹之下さんに発表いただきます ご興味ある方はぜひご来場ください!

ソラコム 松下

SORACOM Conference"Discovery"2017 / 見どころ紹介 2

SORACOM Conference"Discovery"2017

SORACOM Conference"Discovery"2017」には、エンジニア向けセッションもあることをご存知ですか?

最近、かなり具体的なIoT導入に関するお問い合わせも増えていると聞いています。しかし、IoTは、デバイス、通信、クラウド、AIなど専門技術の集合体、お客様からのニーズにお答えするには、様々な分野の技術知識を身につける必要があります。

  • API によるデバイス設定・運用の自動化
  • センサーやカメラ等IoTデバイスとの接続方法
  • AWS,Microsoft Azure,Google Cloud Platform(GCP)とのクラウド連携
  • ビッグデータ活用とリアルタイム処理

特にお問い合わせや関心の多いテーマについて、SORACOMのそれぞれの分野のエキスパートが解説する「SORACOM Deep Dive」はトラックE で13:30〜17:30開催です。IoT本格化の前に、「SORACOM Deep Dive」しに来てください。

エンジニア向けセッション SORACOM Deep Dive/トラックE

13:30-14:15 SORACOM APIによるデバイス設定・管理の自動化

先日SORACOMは ダイドーの自販機への採用を発表しました。こういった運用フェーズを見据えたケースでは、大量のデバイスをどう管理するかまでを事前に設計に組み込む必要があります。SORACOM APIと様々な機能を使って、IoTシステムの立ち上げ、運用時の自動化、効率化を、ソラコムのプリンシパルソフトウェアエンジニアの片山が解説します。

14:30-15:15 IoTデバイス・デザインパターン ベストプラクティス

IoTの主役「デバイス」。この「デバイス」の選び方やつなぎ方でお困りの方も多いのではないでしょうか?このセッションでは、ハードウェアメーカー出身のテクノロジー・エバンジェリスト松下が、IoTデバイスを用いたシステムアーキテクチャ設計を行う際に発生する典型的な問題と、それに対する解決策や設計方法、およびデバイスの配置、利用するプロトコル、そしてデータの設計まで踏み込んでご紹介します。

15:45-16:30 デバイスからのクラウド連携パターン

昨今のIoTにクラウドは不可欠です。SORACOMは先日GoogleCloudPlatformへの対応を発表しました。これでAWS,MicrosoftAzure,GCPの3つのメガクラウドに接続が簡易になりました。このセッションでは、AWSに日本国内初のエンジニアとして関わり様々な企業のクラウドサービス導入を技術支援した経験をもつ、シニアエンジニアの松井が、SORACOMを利用したデバイスからクラウドへの接続を、シンプルかつセキュアに構成するパターンを網羅的に紹介します。

16:45-17:30 IoTにおけるビッグデータとリアルタイム処理

IoTと並んでよく耳にする「ビッグデータ」。このセッションは、Hadoop/Sparkでのビッグデータ分散処理において経験が深く、数千台規模のHadoopクラスタの運用も経験のある、ソリューションアーキテクトの今井が、IoTにおけるビッグデータとリアルタイム処理活用のポイントと、設計や考え方のプラクティスや最新のトレンドをお届けします。

<詳細はイベントページからセッション情報をご確認ください> https://discovery2017.soracom.jp/

ソラコム 田渕

SORACOM Conerence"Discovery"2017 / 見どころ紹介 1

SORACOM Conerence"Discovery"2017

IoTの最新技術と事例を一堂にご紹介するソラコムの年次カンファレンス「SORACOM Conerence"Discovery"2017」を今年も開催します。 今回はキーノートを含めて合計25のセッションと、30社以上の展示、LPWAやスタートアップ製品の企画展示など、昨年より規模を拡大して開催します。参加は無料ですがお申込みが必要です。早めに お申し込みください。

今回、セッションが多いので、どのセッションに参加するか迷われる方も多いかもしれません。 ここでは、参加目的別のおすすめセッションをまとめておきます。

IoTを推進することになったビジネスマネージャー、もしくは企画職の方にトラックB

最近「今年IoTの部署ができた」、「IoTビジネスの企画を考えている」そんなお声を多く聞く様になりました。 IoTを、ビジネス視点から見ることが出来るセッションもご用意しています。

トラックBは、新規事業、スタートアップ、既存ビジネスへの活用、システム部とIoTという、4つの視点から、IoTのビジネス活用を紐解きます。

おすすめのセッション 15:45-16:30 【B3】IoTでトップラインを伸ばす ダイドードリンコ 経営戦略部 大平様、ヤンマー 中央研究所 大林様をお迎えし、IoTを既存ビジネスに組み込むことによる、効率化や業務改善、さらにはトップライン(売上)への貢献について取り組みをご紹介いただきます。

ダイドードリンコでは、IoT自販機にいち早く取り組まれ、SmileSTANDを展開しています。全国に数万台配置される機器においては、1台あたりの通信をいかに「小さいデータ量」にするかがとても重要です。ビジネスを支えるインフラとしてのIoTのあり方についてお伺いします。

16:45-17:45 【B4】IoT、クラウド、CIOは技術にどう向き合うか IoTの実践においては、ビジネスとIT推進、さらには製品開発やオペレーション、様々な部署の関わりが必要となります。その中で、企業の情報システム部門は、IoTにどう取り組むべきか、ゲストに、エレベーターのフジテック 情報システム部長 友岡様、東急ハンズ オムニチャネル推進部長 長谷川様、そしてモデレーターには日本市場におけるAWSクラウドの立ち上げ、利用推進をしていた小島氏をお迎えします。

本セッションのゲストは、大胆かつ柔軟な発想でビジネスを変えるITを推進されてきた方々です。これらの新しい技術の潮流を、事業や業務にどう活かしていくか、その推進方法や発想法、企業のシステム部のあり方なども伺えそうです。

IoTプロジェクトを推進、提案する立場の方には、トラックÇ、トラックD

今年は、事例に関するトラックが充実しています。トラックÇでは、大阪ガス、WHILL、小森コーポレーション、日置電機、トーア紡といったゲストをお迎えし、装置機器の遠隔監視や、工場での応用、さらには端末へのセキュアな通信利用の観点からは、金融・決済に関するトラックも企画しました。さらに、トラックDでは、技術からのアプローチで、モバイル、閉域網、LoRaWAN、クラウドと業務システムと言ったテーマでIoTシステムをご紹介していきます。

おすすめのセッション 13:30-14:15 【C1】インフラ・装置の遠隔監視 大阪ガス株式会社 エネルギー事業部 木村氏から、電気ガスの計測データを簡単に通知するサービスekul(イークル))を紹介していただきます。

14:30-15:15 【C2】製造業が挑む 製品のIoTソリューション化 業務用プリンター装置の小森コーポレーションの遠隔監視サービス「KP-Connect」、他CH電圧計を提供する日置電機の遠隔サービス「GENECT Remote」、どちらも製造メーカーがIoTによりソリューション提供をはじめたケースです。製造業がIoTソリューションに挑戦する際の、技術的な課題と、お客様への想い、社内でのプロジェクトの進め方も伺っていきます。

個人的には、この事例セッションは、日本中から歴史ある企業が登壇してくださるのがとても嬉しいです。まさに、ソラコムが目指してきた、通信のハードルを下げることによる「IoTの民主化」が始まっていることを感じていただけると思います。

ぜひ、様々なセッションで、リアルなIoT実践企業のお話を聞いてみてください。

ソラコム 田渕

新機能:SORACOM が Google Cloud Platform と連携出来るようになりました!

これまで、SORACOM を使ってデバイスからクラウドへの通信を行う際、Beam や Funnel を使って簡単かつ安全に Amazon Web Services(AWS) や Microsoft Azure をお使い頂けました。

本日発表させて頂きます2つの新機能により、Google Cloud Platform(GCP) のユーザ様も、デバイスから GCP への通信を簡単かつ安全にお使い頂けるようになります。

機能1: Beam と Google IoT Core が連携

2017年5月16日(米国時間) Google 社は、IoT端末を管理する「Google Cloud IoT Core」を発表し、現在プライベートベータとして提供されております。

Google Cloud IoT Core への接続は、IoT向けに標準的に使われている通信プロトコルMQTT(MQ Telemetry Transport)を利用しますが、通信経路の安全性を確保するためのTLS(Transport Layer Security)による暗号化が必須であり、また JWT(JSON Web Token)を利用して毎アクセス時に署名を行う必要があります。

Beam を使うことで、CPUに対する負荷や証明書の管理をデバイスからクラウドへオフロードすることが可能となり、またその際に通信の安全性も損ないません。

Beam構成

  • 認証情報をSIMと紐付ければSORACOMがJWTを生成・署名 → デバイス側のProvisioningを行うことなくGCPに接続可

  • GCP上のアプリケーションと双方向でデータ通信が可能 → コマンド送信や設定変更なども

本機能は、本日からカバレッジタイプ日本/グローバル共にお使い頂けます。

機能2: Funnel と Google Cloud Pub/Sub が連携

GCP の様々なサービスに対してデータを投入する入り口として、非同期かつスケーラブルなメッセージングサービス「Google Cloud Pub/Sub」が有用です。 大量のIoTデバイスから GCP へデータを収集するために、クラウドリソースアダプター Funnel で新たに「Google Cloud Pub/Sub」へのアダプターがご利用頂けるようになりました。

Funnel構成

  • 簡易なプロトコルでGCPにデータを送信可能 → 制約のあるデバイスでもGCP連携が可能に

本機能も、本日からカバレッジタイプ日本/グローバル共にお使い頂けます。

デモ動画

Funnel と Google Cloud Pub/Sub のデモ動画です。

二つのサービスの使い分け

IoT デバイスからデータを吸い上げるだけの用途であれば、Beam より Funnel をご利用頂いた方がより容易にシステムを構成可能です。 反対に、双方向での通信が求められる場合には、Beam をお使いください。

SORACOM では、今後もユーザ様のご要望を元に、様々な環境との連携を強化してまいります。ぜひ、機能要望などがありましたら、お知らせください!

ソラコム 松井

SORACOM-UGの活動が活発です!

4/20のカンファレンス “if-up 2017” 以降、SORACOM-UGの活動が活発になってきています!

それというのも、if-up 2017の夜に行われたナイトイベント “SORACOM-UG” で、「私の地域でも SORACOM-UGを開催したい!」という、皆さんの熱い思いの賜物です。

すでに終わってしまった、もしくは大人気により募集締め切りをしてしまった SORACOM-UG もありますが、こちらでご紹介します

5/27 SORACOM-UG 九州

“Study Group” として発足していた九州地方が、UGとして新装開店したのが、SORACOM-UG 九州です 5/27に行われた内容Toggetter にまとめていただいています

このイベントの前に東京のビッグサイトで行われていた ITWeek 2017 IoT/M2M展 で発表された大型アップデートを、東京に来られなかった方にも直にお伝えする SORACOM アップデート や、SORACOM-UG 九州のメンバーによる登壇といった座学に加え、特に地方で役に立つであろう LoRaWAN のハンズオンと盛りだくさんの内容でした

6/17 SORACOM-UG関西

大好評につき受付終了となってしまいました、6/17の SORACOM-UG 関西です こちらはJAWS-UG関西IoT専門支部との共催で、3/11に行われた JAWS DAYS 2017 IoTハンズオンを、大阪で!というコンセプトのイベントです

Raspberry Pi からのセンサーデータを SORACOM Harvest や、Amazon Athena + Amazon QuickSight で可視化するハンズオンになります

7/7 SORACOM-UG Shikoku (四国)

愛媛/松山を中心に活動している SORACOM-UG Shikoku 7/7に SORACOM-UG Shikoku #1 を開催予定で、絶賛募集中です。もちろん私(max)もお邪魔いたします

7/5のイベント SORACOM Conference ‘Discovery’ 2017 の直後ということもあり、IoTの最先端・最新情報をいち早くお届けする予定です

金曜日の夜で参加費無料です。是非ともご参加ください!

7/21 SORACOM meetup 広島

7/21の広島での開催は「SORACOM meetup 広島」です UGとして活動できるかわからないけど、まずは集まってみよう!という熱い思いから “meetup” と銘打って活動していただいています

ソラコムとしても、多くの方にIoTの良さを知ってもらえる機会として、このmeetupをバックアップすべく、私(max)がお邪魔させていただくことになりました

ここからUGとしての活動が始まればいいな、と願っております。こちらも募集開始しておりますので、ご参加ください!

その他の活動と、立ち上げ方

これまで&これからの活動を地図にしてみました

これまで&これからの活動地図 引用元: http://kage-design.com/wp/?p=1061

東海地方での立ち上げ計画が持ち上がっていると伺っています その他、地域に限らず、たとえば “SORACOM Harvest を愛でる支部” といったサービス寄りでも構いません! 立ち上げ方はこちらをご覧ください

コアメンバーがまだ集まりそうにない、そんな時は広島のように “meetup” 形式したり、他のユーザーグループとの共催でも大歓迎です! SORACOMのサービスだけでなく、IoT自体が広がれば、それが一番うれしく思います。盛り上げていきましょう!

ソラコム 松下(max)

AWS Summit Tokyo Keynoteセッション

ソラコムの安川です。

今週はAWS Summit Tokyoの週ですね!今年は全部で4日間となり、一週間まるまるAWS Summitな人も多いのではないでしょうか。

そのAWS Summit Tokyo 2017のDay 3はソラコムにとっても、私自身にとってもとても思い出に残る日となりました。 Amazon CTO, Dr. Werner VogelsのKeynoteセッションにゲストスピーカーとしてお呼びいただき、SORACOMのAWS活用についてお話させていただく機会だったからです。

機会を頂いたからには自分たちが日頃享受しているAWSの恩恵について、1ユーザとして実感していることを、感謝の気持ちとともに伝えたいと思っていました。 なのでSORACOMのサービスの話はできるだけ最小限に抑えて、我々のAWSの使い方やそれによってもたらされた効果を中心にお話しました。 そのため、SORACOMについてはじめて聞く方にはサービス内容がわかりにくいという面もあったかもしれませんが、ご容赦ください。 (ご用命いただければ我々いつでも説明に伺いますので!)

なお、当日のプレゼン資料は録画は公開される予定なので、それをここで繰り返すのはやめて、このブログでは少し裏側の様子とか思いを書かせてもらおうかなと思います。

Dr. Werner Vogelsの教え

awssummit Dr. Werner Vogels氏といえば、分散システムの設計やクラウド上のシステム構築を行うにあたっての数多くの教えを与えてくれていて、前職でAWSのSolution Architectをしていた時代から尊敬する偉大な人でしたし、SORACOMのアーキテクチャ設計においてももちろんその教えを念頭においてきました。 Horizontal Scalability, Resilience, 疎結合化されるマイクロサービス、例を上げればきりがありません。

そんなWernerのセッションはいつも技術的にもビジネス的にも先進的な事例であふれていて、いつかはそのセッションに登壇できたらと昔から思っていたものです。 その念願かなってソラコムCTOとして登壇の機会を頂いたのは本当に感無量で、ステージに立った直後はいつにもなく緊張していました。 (後でいつも講演を聞きに来てくださっている馴染みの記者さんにも「緊張してましたね」と言われたほどでした 笑)

プレゼンの冒頭で率直にその思いをお話したり、プレゼン各所で先述のキーワードを使ったりしたのですが、それをAscii 大谷さんがしっかり記事で言及してくださっていたのを見て、ちゃんと伝えられたなと嬉しく思っています。

awssummit

AWS が誰もに平等に与えるSuper Power

Wernerの冒頭のメッセージはAWSが、組織の規模や立場によらず、誰しもにSuper Powerを与えるというものでした。 awssummit AWSクラウドを活用する者として、このSuper Powerの意味は心から実感します。 AWSのない世界で、無数のIoTデバイスが接続してきてもスケールするプラットフォームを創れというお題が出されたら逃げ出すことを考えるかもしれません。 そもそもSORACOMの元となったIoT向けのセルラーネットワークという着想にすら至らなかったかもしれない。

でも、ここはAWSのある世界で、例え小さなスタートアップであっても、平等にその恩恵を享受してSuper Powerを手にすることができるので、我々もSORACOMを立ち上げることが出来ました。 プレゼン中盤で「小さなチームでたくさんのお客様につかっていただいているプラットフォームを作ることが出来たのは、AWSの上でAWSのベストプラクティスを適用しているから」という率直な実感を伝えることで、このWernerのポイントを後押し出来ていたようだったら嬉しく思います。

新しい機能を素早くリリースして、お客様からのフィードバックを受けて改善するというループを速く回すことができるのも、様々な機能部品をサービスとして提供してくれていて、必要なときに使える環境があるからだと思っています。 そのおかげで短期間で多数の改善をリリースすることができました。

awssummit

AWS がもたらした変化とSORACOMが目指す未来

Keynoteセッションでは随所で、世界を変えるインパクトのあるスタートアップの例や、大企業の考え方やビジネスの変化など、AWSがもたらした変化がWernerから語られていましたし、ゲストスピーカーの方々からもそれぞれの組織でAWSによって変わったことが語られてました。

それを聞いてすごいなと改めて思ったのが、その影響の波及範囲の広さです。 単に特定の業界で何かが改善したという話ではないんですよね。 あらゆる業界のあらゆるビジネスで変化がもたらされていて、結果としてAWSが世界をより良く変えることに貢献しているというのが事実として語られているわけですよね。

SORACOMが目指すのも、AWSのように誰もが使いたい時に必要なだけ使えて、IoT時代に、開発者やイノベーターの皆様が、組織の規模や立場によらず、平等にSuper Powerを手にして世界をより良い場所に変えていくことに寄与するプラットフォームです。 その想いを、AWSのグローバルインフラストラクチャの上に構築されたSORACOMが、星の数ほどのデバイスをクラウドにつなぐ絵とともに述べて、当日はプレゼンを終えました。

awssummit

Still Day 1。これからも世界中のヒトとモノをつなげ、共鳴する社会を目指してプラットフォームを進化させて行きます!

awssummit

ソラコム 安川

長期利用割引を1回線から提供開始しました

本日、長期利用割引を発表 いたしました。 日本向け Air SIM について、ご利用期間をお約束頂くことで、基本料金が割引となるサービスです。料金は以下のとおりです。期間とお支払い方法によって、基本料金が割引になります。

長期利用割引

既にコンソール・API よりお申込み頂くことが可能になっております。

コンソールからの購入

これまで、ボリュームディスカウント・長期利用割引として300回線超のお客様に対してお問い合わせ・個別契約に基づいてご提供しておりましたが、今回、コンソール・API より自動的にお申込み・手続きが可能となったため、すべてのお客様に対して、1回線よりご提供させていただきます。既に導入済みの回線にも適用(お申込み)頂くことができますので、ぜひご検討ください。

詳細は、長期利用割引 - 日本向け Air SIMをご確認ください。

なお、長期利用割引は以下の特徴があります。

1. 個々の回線のご契約と長期利用割引の紐付けはされません。

端末の紛失や故障等、様々な事情で、個々の回線が解約になるケースがあると思います。 本割引は、あくまでお客様がご利用いただく回線数と期間をお約束頂くものですので、個々の回線のご契約と割引はセットではありません。運用によっては従来利用していた回線を解約し、新たな回線を契約されるケースもあると考えております。そういった場合でも、本割引は問題なくご利用いただけます。

2. 違約金(ペナルティ)はありません。

本割引をご利用頂いた後で、残念ながらお約束頂いた回線数を割り込んでご解約されるケースもあるかと存じます。本割引について、本来お支払いいただく金額を超えてご請求が発生する、いわゆるペナルティ的な違約金の設定はございません。 ただし、一括前払いの場合、既にお支払い済みの料金について返金はございません。月々払いの場合はお約束期間終了までの料金のお支払いは必要となります。ご利用期間の選択は慎重にしてくださいね。

3. 割引が効果的に適用される対象は使用中(もしくは通信を出来ないようにしている休止中)のものだけです。

お約束(お申込み)頂く回線数が使用中の回線数に達しない場合、使用開始前(準備完了)や設定変更料金(300円)を頂戴して利用中断中にされている回線に長期利用割引の金額が適用されたり、お約束頂く回線数との差分の料金が加算されますのでお気を付けください。

2 および 3 について、具体的には、長期利用割引の契約回線数に達するまで、SIMの基本料金と長期利用割引適用後の基本料金単価の差分が、ディスカウント費用として該当SIMの課金項目として作成されることになります。

例) 月額払い1年 100回線(基本料日額9円:月30日時が270円/月・回線)の長期利用割引をお申込み頂き、利用中SIMを90枚、準備完了SIMを15枚保有していた場合の日額料金

  • 利用中SIM90枚については、基本料金10円、長期利用割引-1円の課金項目がそれぞれのSIMに計上されます
  • 準備完了SIM10枚については、基本料金5円、長期利用割引4円の課金項目がそれぞれのSIMに計上されます
  • 残りの準備中SIM5枚については割引計算対象外です

例) 月額払い5年 100回線(基本料日額7円:月30日時が210円/月・回線)の長期利用割引をお申込み頂き、利用中SIMを90枚のみ保有していた場合の日額料金

  • 利用中SIM90枚については、基本料金10円、長期利用割引-3円の課金項目がそれぞれのSIMに計上されます
  • 長期利用割引のお約束回線数に達しない10枚分については、長期利用割引単価7円×不足分10枚=70円分の費用が、オペレータの課金項目として作成されます

今回、長期利用割引のお申込みがお客様のご希望のタイミングで、既に利用中の回線も含めて1回線から可能になったため、

  • 検証を開始する
  • 検証が完了し、本格導入が決まったら長期利用割引を申し込んでコストを低減する

といったことがより少ない回線数・より身近な IoT のシステムでも行えるようになりました。

今後も、運用の自動化および最適化を進め、コスト削減を図り、お客様がコストを節約できるよう努めていきます。

ソラコム 高橋

料金見積もりツールが更新されました。

料金見積もりツールが更新され、ソラコムの各サービスにも対応しました! これまでも、soracom.jp に SORACOM Air の見積もりツールはありましたが、Air だけでなく、Beam、Funnel などの各サービスの利用料見積もりにもご使用いただけます!

見積もりツールはこちら

ソラコムでは、お客様がわずかな初期コストで使用開始でき、また継続的に安価に運用できるように、各サービスごとに異なる料金体系になっています。 たとえば、データ転送支援サービスである「Beam」やクラウドリソースアダプタ「Funnel」では、リクエスト数ベースの従量課金になっています。 プライベート接続サービスを提供する「Canal」や「Direct」などは、利用時間と使用するAir SIM数に応じた従量課金となっております。

このたびの見積もりツールの更新により、各サービスの見積もりがより簡単になりました。

Beamの見積もり

なお、当ツールは、現状では、日本向けAir SIMを利用したサービスを対象にしております。また、各サービスには、無料利用枠がありますが、当ツールでは適用していませんので、ご注意ください。

ぜひ、料金のお見積りにご使用くださいませ!

ソラコム江木

低トラヒック用途向け新料金体系 「Low Data Volume」の購入方法&使いどころ

5/10に発表された、1ヵ月の基本料金が 0.4 USD (約45円) となるグローバル向け Air SIMの新料金体系「Low Data Volume」

1ヵ月の基本料金が従来の約10分の1になるということもあり大変ご好評をいただいておりますが、5/16よりご注文いただくことができます!※ 「グローバル向け Air SIM」としていますが、実は Low Data VolumeのSIMは日本国内でもご利用いただけます!

ここでは「購入の仕方」に加え、通信料やユースケースに応じて、どのSIMを選んだらよいのかをご紹介します

※出荷は5月末から順次行います (5/21時点)

「Low Data Volume」のおさらい

プレスリリースにもありますが、Low Data Volumeの特徴をピックアップしました

  • 1 SIM毎(1回線)から契約可能
    • 初期費用は 5.0 USD/枚 (送料別)
  • 基本料金は 0.4 USD/月
    • 契約単位は月毎
      • e.g.) 6/10にデータ通信を開始しても、6/30にデータ通信を開始しても6月中の基本料として 0.4USDが課金されます。(日割りはありません)
  • データ通信料金は 0.5 USD/MB
    • 利用する国や地域によらず固定 (課金の単位は従来通り。例えば Japan の場合は 100KB単位 → 0.05 USD毎に課金されます)
  • お支払方法はクレジットカードのみ (5/17現在)
  • 決済通貨は USDのみ (5/17現在)
  • SIMの管理および購入は SORACOM Webコンソール / グローバル で行えます
  • 利用可能な国はアメリカ、ヨーロッパ、アジア各国 (詳細はグローバル向け Air SIM / プラン01 Low Data Volumeで確認ください)
    • 日本国内でも利用可能です!
  • 使用可能なデバイスはサポートをご覧ください

「Low Data Volume」対応 SIMの購入の仕方

購入は SORACOM Webコンソール から行うことができます

1. カバレッジタイプ=グローバル へ切り替え

Webコンソール右上の「日本」をクリックした後、「グローバル」をクリックします

(オプション). カバレッジタイプ=グローバルでのお支払方法設定

SORACOMでは、カバレッジタイプごとにお支払方法を設定していただいています そのため、カバレッジタイプ=グローバル でお支払方法が設定されていない場合は、下記のような注意書きが表示されます。表示に従い、支払方法を設定してください

カバレッジタイプ=グローバルでの支払方法が設定済みの場合は、次にお進みください

2. 発注

Webコンソールのメニューから「発注」をクリック

注意事項を確認の上、「新規注文」をクリック

購入商品一覧から「plan01-low_data_volume」を選びます。ここでは1枚注文しますので 1 SIM pack の数量を 1 としました 10枚や100枚といったまとまった単位をご購入する場合は、10 SIM pack や 100 SIM pack をご選択ください

ちなみに SIMはまとめて購入すると、大変お得です! 1枚ですと 5 USDですが、10 SIM pack(10枚入り) では 1枚あたり 4 USDに、一番最大の500 SIM pack(100枚入り) の時は 1枚あたり 2 USDまで単価が下がります!

商品が決まりましたら「次へ進む」をクリック

SORACOMでは、お支払方法の時同様に、カバレッジタイプごとにお届け先を設定していただいています そのため、カバレッジタイプ=グローバル でお届け先が設定されていない場合は、下記のように新しいお届け先を入力することになりますので、表示に従い、お届け先を設定してください

カバレッジタイプ=グローバルでのお届け先が設定済みの場合は、次にお進みください

お届け先が決まりましたら「次へ進む」をクリック

ご注文内容の確認画面となります。よろしければ「注文を確定する」をクリック

出荷は5月下旬を予定しています!

「Low Data Volume」の賢い選び方

まず日本向けAir SIMで一番金額の安い深夜時間帯と「Low Data Volume」を比較してみると、一か月あたり※の基本料込みでおおよそ 4,600KiB 以内 は「Low Data Volume」のほうが安いということがわかります

※一か月あたり = 30日 で換算

※1USD = 111.26円 で換算

一か月あたり 4,600KiBのデータ送受信 でできること

一日当たりに換算すると 153.3KiBになります。一時間当たりでは 6.3KiBです 後述しますが、UDPで 1バイトのデータを送るとDNSの名前解決、UDPヘッダ含めて 377バイト/回となるので、その場合は 約3.5分に一回送信できます この中でできることを検討していくという形です

パケット調査の方法

Raspberry Pi 3のRasbian上にpmacctをインストールしてppp0のトラフィック量を計測しました (pmacctの使い方は別途ブログ書きます!)

DNSとNTPの通信量

通信量を検討するにあたり、まず最初に注意することがあります それは、システムを維持するための最低限のサービス DNS と NTP の通信量です

DNS

DNSは /etc/resolv.conf にリストされているサーバに照会します。通常はリストされている中の1サーバのみですが、dig等を使うと複数のサーバに照会することがあります

1サーバの名前解決で 上り 71バイト、下り 152バイト~回答内容に応じてのサイズ が発生します

名前解決については必須です。通信毎に発生することを忘れないようにしましょう nscd や UnBound を使って照会結果をキャッシュし、問い合わせ回数を減らす方法が考えられます。その場合はキャッシュ期間の調整を検討してください

NTP

NTPは /etc/ntp.confserver 毎に照会と応答をします

NTPを動かしていると 上り=76バイト、下り=76~152バイト が発生します poll interval の間隔で上記通信が発生します また、先に照会したDNSのパケットも発生するので、その分をお忘れなく

pmacctを動かしているとわかりますが、思った以上に通信が発生します。Rasbianの標準状態ですと、10秒~20秒に一回発生します そのため /etc/ntp.conf のpoll intervalを調整することが必須となるでしょう。また server の数も減らしたほうが良いです

時刻同期については、NTPの照会回数を調整する方法のほか、セルラー通信モデムから得られる時刻を使うといったことが考えられます。また、そもそもクロックをデバイスに持たせずに、上位で解決するといった考えも良いでしょう

SORACOM Beamを使って1バイトを送る例

socat を使って 1バイトを送信してみます

UDPの場合
1
$ echo "a" | socat stdin udp:beam.soracom.io:23080
1
2
3
4
5
$ sudo pmacctd -P print -r 10 -i ppp0 -c src_host,dst_host,dst_port
SRC_IP                                         DST_IP                                         DST_PORT  PACKETS               BYTES
RaspberyPi                                     SORACOM_DNS_Server                             53        2                     122
SORACOM_DNS_Server                             RaspberyPi                                     49154     2                     225
RaspberyPi                                     BEAM.SORACOM.IO                                23080     1                     30
  • 上り = 152バイト (内、DNS=122)
  • 下り = 225バイト (内、DNS=225)
TCPの場合
1
$ echo "a" | socat stdin tcp:beam.soracom.io:23080
1
2
3
4
5
6
$ sudo pmacctd -P print -r 10 -i ppp0 -c src_host,dst_host,dst_port
SRC_IP                                         DST_IP                                         DST_PORT  PACKETS               BYTES
RaspberyPi                                     SORACOM_DNS_Server                             53        2                     122
SORACOM_DNS_Server                             RaspberyPi                                     50941     2                     225
RaspberyPi                                     BEAM.SORACOM.IO                                23080     5                     270
BEAM.SORACOM.IO                                RaspberyPi                                     49348     3                     164
  • 上り = 392バイト (内、DNS=122)
  • 下り = 389バイト (内、DNS=225)

LoRaWANとの比較

少ないデータの送信と言いますと、すでにリリースされている SORACOM Air for LoRaWAN があります こちらのとの比較もしてみましょう

まずLoRaWANは 約4.4秒に1回、11バイトを送信でき※これを一か月あたりに換算すると、6,328KiBとなります

11バイトというのは純粋にユーザのデータで使うことができます。条件を「UDPにて 11バイトを送信」とすると、DNSの名前解決、UDPパケットヘッダ等含めて 1回あたり 387バイトとなります 一か月あたりの通信量を 4,600KiBに収める場合、約3.6分(216秒)に1回、387バイトを送信できることになるので、量や頻度ではLoRaWANの方が有利です

ただし、1回あたりのデータサイズが 11バイトで収まらない場合は、アプリケーション側で組み立てる必要が出てくるため、データサイズによっては「LoW Data Volume」のほうが使い勝手が良い場合もあります そして、現在のLoRaWANの下り通信は、上り通信の返りに乗せる形態(Class A)が主流であるため、即応性をもとめる場合にもセルラー通信である「Low Data Volume」が有利でしょう

LoRaWANの通信モジュールはセルラー通信モジュールに比べて圧倒的に消費電力が低いため、電源制約においてはLoRaWANの方が有利になるでしょう また、LoRaWANは自前で基地局となるLoRaWANゲートウェイを設置することができるため、セルラー通信の及ばない山間部等におけるネットワーク構成で有利となります

※LoRaWANを日本国内で運用するにあたっては、ARIBの規定上 SF=10の時は4.4秒よりも短い間隔でデータ送信が行えない等といった制約があります

LoRaWANとの比較のまとめ

  • 数バイトのデータ送信をおこなうユースケースであれば、LoRaWANでも「Low Data Volume」でも同じ
  • 「Low Data Volume」が有利になる場合
    • (頻度は少ないが)一回当たりの通信量が12バイトを超える場合
    • 下り通信における即応性が必要となる場合
  • LoRaWANが有利になる場合
    • 省電力デバイスを必要とする場合 (セルラー通信モデムは消費電力がまだ高いため)
    • セルラー通信の範囲が及ばない山間部等での通信を必要とする場合 (自前でゲートウェイ(基地局)を設置できるため)

よくある質問

  • Q: SORACOM Web コンソールの「発注」に plan01-low_data_volume が表示されない!?
    • A: カバレッジタイプ=日本では販売しておりません。購入のしかたに沿って、カバレッジタイプ=グローバルに切り替えた後、発注してください。ご注文お待ちしています!
  • Q: すでにグローバル向け Air SIM(プラン01)を持っているが、このSIMを「Low Data Volume」に変更できないか?
    • A: 大変申し訳ありません、「Low Data Volume」は専用のSIMとなってるため変更できません。新たに「Low Data Volume」対応のグローバル向け Air SIMをご購入いただくことになります

ソラコム 松下

LCD キーパッドシールドを使った「LoRa お散歩セット」

起動

先週リニューアルした SORACOM LoRa Space(SLS) はもうご覧いただいていますでしょうか。

SLS の接続ポイントの情報は、LoRa 共有ゲートウェイ設置場所周囲のどの位置から LoRaWAN による通信に成功したかを表しており、ユーザーのみなさまに収集いただいたデータから作成しています。 接続ポイント

さて、接続ポイントの登録には GPS モジュールが必要となりますが、今回は、GPS モジュールと LCD キーパッドシールドを組み合わせて、位置情報の取得状況や通信状況を液晶ディスプレーに表示して、モバイルバッテリーで持ち運び時に便利な「LoRa お散歩セット」を作ってみましょう。

今回利用したモジュールは以下の2つです。GPS モジュールは今回は GettingStarted で紹介しているものとは別の製品を使っています。

GPS 受信キットは「みちびき」対応で、全天が見渡せる環境において、ホットスタートから1秒、コールドスタートから 42 秒で測位可能です。電源が入ると赤色 LED が点灯、位置情報を取得できるようになると同じ LED が点滅します。 上記店舗の購入画面より、配線を含む日本語説明書のほか、ライブラリーやサンプルプログラムを閲覧可能です。購入時価格は 2,200 円でした。

LCD キーパッドシールドには、バックライト付きの 16 行 × 2 列の LCD と、5 つのタクトスイッチがついています。LoRa シールド同様、ハンダ不要で Arduino にはめ込める作りになっており、LoRa シールドと合わせると三階建てになります。 リンク先の日本語説明書にて、組み立て後に使用できるピンの情報が記載されています。購入時価格は 1,060 円でした。

これらと LoRa Arduino 開発シールドを組み上げてモバイルバッテリーを繋ぐと、以下のようになります。

全体図

それでは、LCD に GPS 情報を表示する Arduino スケッチを書いていくわけですが、せっかくタクトスイッチつきなので、スイッチを押すごとに、表示する情報を切り替えられるようにしましょう。

表示モード一覧

SELECT直近で取得した位置情報データを表示
LEFT送信した位置情報を表示
UP / DOWN過去送信した位置情報を表示
RIGHTGPS モジュールから取得した NMEA データを表示
RSTスケッチを再起動(シールドデフォルトの動作)

今回のスケッチでは、Arduino library for LoRaWAN Device 同梱のサンプルスケッチで使用した SoftwareSerial、TinyGPS に加え、LCD 出力のため LiquidCrystal ライブラリーを使用しています。また、Standard C++ for Arduino も使っていますので、リンク先より zip ファイルをダウンロードし、「ライブラリーとしてインストール」してください。なお、Arduino IDE から Standard C++ ライブラリーをインクルードすると幾つかのヘッダーが追加されますが、このスケッチで使用しているのはソースに記載の2つのみです。

このソースでは GPS モジュールの TX から延ばしたワイヤ(Arduino の RX)は D16 ピン(A2)、GPS モジュールの RX から延ばしたワイヤ(Arduino の TX)は D17 ピン(A3)に接続しています。ピンを変更する場合は #GPS_TX_PIN および #GPS_RX_PIN を変更してください(D11, D12 は LoRa シールドが使用していることにご注意ください)。

ソースコード内の #ifdef により幾つかの機能や設定を切り替える仕組みを用意しています。 例えば、LoRaWAN の圏外でスケッチの動きを確認する場合は、#define USE_LORAWAN をコメントアウトしてください。 今回使用した LCD キーパッドシールドとは異なる LCD、キーを使用する場合は、define USE_LCD#define USE_KEY およびその周辺を更新するか、コメントアウトしてください。

LCD とは別に、シリアルにも幾つかのデバッグ出力を行なっていますが、#define PRINT_NMEA および #define PRINT_GOT_GPS のコメントアウトを切り替えることで、出力内容を変更可能です。 前者は、GPS モジュールから取得した NMEA0183 形式のデータを直接出力、後者はそれを解釈した位置情報および時刻情報を出力しています。

SLS_GPS_LCD_LoRa.ino

setup() 内では、各デバイスの初期化を行います。LoRa ゲートウェイへの接続もここで行いますが、接続の成否は LCD にも表示します。

接続

SELECT を押すと、直近で取得した位置情報データを表示します。緯度経度情報は整数で、日時は分と秒のみを表示していますので、例えば下記の場合は、北緯35.6度、東経139.6度、時刻は 4 分 8 秒ということになります。 #define PRINT_GOT_GPS を有効にしていると、シリアルモニタでも同様の情報を確認できます。

GPS値

LEFT を押すと、最後にゲートウェイに送信した位置情報を表示します。SELECT を押した場合に表示される情報との違いについてですが、loop() 関数内を見ての通り、位置情報データは、前回送信後一定時間経過していない場合や、移動距離が少ない場合は送信されません。SELECT で表示されるデータは最新の位置情報データですが、LEFT は、実際に送信対象となったデータのみの履歴を表示します。更に、UP および DOWN を押すと、過去送信した位置情報を表示していきます(デフォルトでは過去10件まで)。

ただし、送信対象のデータであっても LoRa ゲートウェイまでの通信に失敗している場合もありますので、SLS での履歴情報と比較することで、送信に失敗したケースの位置情報を確認することができます。

履歴

RIGHT を押すと、GPS モジュールから取得した NMEA データを表示します。#define PRINT_NMEA を有効にしている時にシリアルモニタに表示される情報と同様ですが、 LCD では、表示できない文字を含む多量のデータが出力されますのでご注意ください。

ここに何も表示されない場合は、位置情報の測位に失敗している可能性や、コールドスタートで測位までに時間がかかっているなどの可能性、モジュールからの配線が正常ではない可能性があります。

NMEA値

これで、モバイルバッテリーがもつ限り、SLS への接続ポイントの登録が簡単にできるようになりました。暖かい日の多い季節になってまいりましたので、ぜひ「LoRa お散歩セット」を持って接続ポイントの登録をお試しください。また、LoRa デバイスと組み合わせて使えるスケッチなどを作られた方は、ブログ等でご紹介ください!

ソラコム 岩崎