SORACOMエンジニアブログ

ソラコムの最新技術情報をお届けします

IoT プロトタイピング ~植物育成システム~ 作ってみてわかった意外なこと

皆さんこんにちは。 ソフトウェアエンジニアの ogu です。

ここ最近自宅の仕事机にさまざまな IoT ガジェットが積み上げられていき、妻からの冷たい視線が気になりはじめました。 以前はこういうものたちはオフィスに置いておいたのですが、最近は自宅で仕事をすることが多く、仕事で使うガジェットと趣味のものとが混在しているためより多く見えてしまうのかもしれません。 リモートワークが可能なソラコムならではの悩みかもしれませんね。

さて、先日開催しました SORACOM Discovery 2019 の「IoT プロトタイピング」コーナーで、私は「植物育成システム」の展示をさせていただきました。

展示の様子

展示の様子2

今日はそのシステムについて、当日説明しきれなかったようなよもやま話を交えつつ、簡単に解説させていただきたいと思います。 また、今回の展示を通してたくさんの学びを得ましたので、その点についても読者の皆様に共有させていただければと思います。

今回の展示の概要

きっかけは・・・観葉植物を二度枯らしたこと

今回、植物育成システムをプロトタイピングして展示しようと思ったきっかけの一つは、恥ずかしながら仕事部屋の観葉植物を2回も枯らしてしまったことです。

一度めは自宅の庭に生えていた苔を取ってきて、それを育てて苔玉でも作ろうと思ったのですが敢えなく失敗しました。 苔はジメジメしたところを好みそうなイメージがありましたが、意外と日当たりを必要とする植物だったのです。 最初は仕事机の脇に置いておいたのですがあまりに日が当たらないため、鮮やかな緑色がだんだん褪せて茶色くなってきてしまい、慌てて日当たりの良い窓際に移したのですが、今度は日が当たりすぎて干からびてしまいました。 水やりは基本的に毎日行っていたのですが、数日留守にした間に完全にカサカサになってしまっていました。水をかけたら一応復活はしたようだったのですが、鮮やかな緑色は戻らず、容器にカビも生えてきたりしたため断念して苔には元の場所に戻ってもらいました。

二度目は、ホームセンターで購入してきたポトスを枯らしてしまったことです。ポトスは日当たりがなくても育つ、というかよほどのことがない限り枯れたりしない丈夫な観葉植物というイメージだったのですが、これも枯れてしまったのです。

その時点で仕事部屋で観葉植物を育てることを一度は諦めたのですが、やはり緑がほしいなという気持ちはずっとありました。

Seeed 社から格安な CO2 センサー発売

そんなある日、Seeed 社が Grove に対応した格安な CO2 センサー を発売しました。

この CO2 センサーを使うとしたらなんだろうな~と漠然と思いを巡らせてみたのですが、やはり植物の育成システムのようなものが一つの候補として考えられます。 植物の光合成には CO2 が必要ですから、CO2 の濃度と育成状況の関連などが調べられそうです。(そのような研究はすでにやり尽くされているとも思いますが)

ただ、従来の CO2 センサーは 私の個人ブログの記事 にも書いたように価格が高く、個人で購入して値を測定して楽しむという目的ではちょっと手が出しづらいものでした。 それが今回かなりの低価格で Grove に対応した CO2 センサーが発売されたと聞いてがぜん興味が湧いたのです。

なお、格安なのには理由があり、CO2 そのものを測定するのではなく、eCO2(もしくは CO2 equivalent)という数値を計測するセンサーになっています。CO2 を直接測定するのは難しい(センサーが高価になってしまう)ようなので、代わりに VOC(Volatile Organic Compounds: 揮発性有機化合物)と H2(水素)の濃度を測定し、そこから CO2 濃度を算出(推定)する方式のようです。 詳しくは 論文 も出ているようなのでそちらを参照していただくとして、室内で人がいる環境では比較的良好に CO2 濃度を推定できる方式のようでしたのでこちらのセンサーを使ってみたいと思いました。

三度目の正直

そして今年(2019年)のゴールデンウイークの直前。 我が家の庭には新緑が芽生え始め、休日に雑草取りなどをしていたら、庭の一角の砂利を敷き詰めた部分に砂利の間から小さなヘデラ(アイビー)が芽を出していたのを見つけました。その小さな小さな葉っぱを見て、ただ抜いて捨ててしまうのはかわいそうで、これを育ててみようと思いました。 今度は IoT の力でもう少しまともに育ててみせるという決意とともに。

準備 - お買い物

さっそく Seeed Studio のページで必要そうなものを買い揃えました。

まず、日照の問題を解決するために、植物工場のように LED 照明を使ってみようと思いました。 Grove システムで Wio に接続可能な LED はスタンダードな単体のものからストリップタイプやマトリックスタイプなどいろいろありましたが、リングタイプの LED を選びました。

こちらの LED は 20 灯でフルカラー(RGB 各 256 階調)に調節でき、明るさや色味などを自在に調節できそうだったので選択しました。 ストレートな 10 灯のタイプもありましたが、必要な光量がどのくらいかわからなかったので、大は小を兼ねるということで 20 灯のリングタイプを選択しました。

植物工場の写真などを見ると、ピンク色の光を植物に当てているイメージがあると思います。植物の育成には赤と青の特定の波長の光がキーになるらしいことから、それらの波長の光だけを効率的に照射するとそのようなピンク色の光になるようです。 そのような、光の色の違いによる育成状況の違いなどもゆくゆくは見てみたいと思いましたので、フルカラーの色調節ができるこちらのタイプの LED を選択しました。

次に、こちらの LED がちゃんと照射できているかを確認するために、明かりセンサー をつけることにしました。 これはのちにわかりましたが、真っ暗な状態だと 0、LED が照射されている状態だと 600 程度の値が得られるのですが、LED を照射していると LED の明るさにはあまり左右されず、常にその 600 程度の値で飽和状態になってしまうため、LED が照射できているかどうかということを確認するという当初の目的は果たすことができましたが、十分な光量があたっているかどうかを確認したりすることはできなさそうだったので、値段は多少高くなりますが 輝度センサー など別のセンサーにすればよかったかもしれません。 そのあたりは後々の課題としたいと思います。

土の水分量の測定を行うために、土中水分量センサー も購入しました。 こちらは静電容量で土の中の水分量を測定する方式のもので、金属端子が露出していないためサビが発生しづらくなっているタイプのものです。

それから、もちろん先程の CO2 センサーも購入しました。植物の育成には CO2 が欠かせないはずなので、何かしらのデータが取れるのではないかと目論んでいます。

これらに加えて、もともと持っていた Grove 対応の気温・湿度センサーも使うことにしました。

ホームセンターでハイドロカルチャー用の木炭(土の代わりになるもの)と入れ物を買ってきました。

Seeed Studio で購入したものは深センから航空便で 3 日程度で届きました。

なお、今回はもともと持っていた Wio3G (plan01s LDV) を使うことにしました。 データ通信量がそれほど多くないと見込んで、LDV が最もコスト効率が良さそうと感じたからです。

これで準備完了です。

実装 - センサー類の接続

この植物育成システムを作るのはゴールデンウイーク中の宿題と自分で自分に課して、一気に作り上げる予定でした。

Seeed の Grove システムは非常に簡単にセンサーと Wio3G 本体を接続できますので、ハードウェア的な面ではあっという間にセットアップが完了しました。

アナログセンサーはアナログ端子に接続する、I2C センサーは I2C 端子に接続する、というような点だけ気をつければ、あっという間にセンサー類の接続は完了です。 Wio3G は eSIM なので SIM を挿す必要すらありません。 電源の USB ケーブルで PC に接続し、アンテナをアンテナ端子に接続して、各センサーや LED などを仮の位置に固定したらハードウェア面では全て準備完了です。

なお、私は LED やセンサーを植物を植えている入れ物に仮止めするのに「クイックリリースホビークランプ」とか「ハンディークランプ」「スプリングクランプ」といったようなものを使いました。いずれも先端に樹脂製のカバーがついていて基板やセンサーを傷つけにくく、挟むだけで簡単に仮止めできて試行錯誤もしやすくて便利です。 冒頭の写真で使われている、オレンジ色と黒の洗濯ばさみのようなものです。

実装 - LED を光らせる

ハードウェアのセットアップが完了して、さっそくソフトを書いて LED を光らせてみようと思っていきなりつまづきました。

今回採用した LED を光らせたりするためのライブラリは Seeed から GitHub 上で提供されているのですが、どうもこのライブラリは ESP32 という CPU でしか使えないようでした。 Wio3G は STM32 という CPU を使っています。

そこで、LED のデータシート を解読して STM32 でもこの LED を使えるようにしました。(ソースコードは GitHub で公開しています ので、ぜひ参考になさってください)

これに少し時間を取られてしまい、ゴールデンウイーク中は家族や友人たちと過ごす時間も大事にしたかったため、あっという間にゴールデンウイークが終わってしまいました。

なお、「植物の育成には赤(660nm)と青(450nm) の2つの波長が鍵となる」という説を信じた私は、当初 RGB の三原色のうち赤 ® と青 (B) の LED のみ光らせていました。 するとピンク色っぽい光(マゼンタ)になるのですが、これは妻から「いかがわしい」と不評でした。 また植物の緑色も黒っぽく見えてしまうので、観葉植物としての用をなしていないということで RGB すべて点灯させて白い光としました。

実装 - SORACOM Funk による LED のコントロール

LED 照明を光らせることはできたのですが、適切なタイミングで On/Off にするには現在時刻を知る必要があります。 最初は現在時刻の取得がうまくいかなくて、朝になったら Wio3G を電源につないで稼働を開始し、夜になったら電源からケーブルを外すという方法で手動でコントロールしていましたが、これではせっかくの IoT が台無しです。私の帰宅が遅くなった日などは植物に延々と光が当たり続けてしまいます。

Wio3G には RTC (Real Time Clock) はあるにはあるのですが、電源 OFF されると時計がリセットされてしまうため、起動するごとに時刻をいったんどこかから取得して RTC に設定しなければなりません。 3G のネットワークから時刻を得る方法や NTP で時計合わせをする方法もあるにはあるので、それで時計合わせができたとしても実はまだ問題があります。

たとえば LED を照射する時間を最初は午前6時から午後6時の12時間に設定したがあとからその設定を変更したいといったような場合に、その On/Off の時刻設定をデバイス側に持ってしまうとしたら、変更する際の手間がかかります。

そこで、Wio3G 側には時刻設定は一切持たずに、サーバーにデータをアップロードした際にサーバー側で時刻などを元に LED On/Off の判断を行い、判断結果のみ Wio3G 側にレスポンスとして返却することにして、Wio3G はその結果に従って LED を On/Off するだけという方式にすることにしました。

そのために、AWS Lambda の Function を用意し、まずは単純に朝6時以降は点灯、夜8時以降は消灯とするような簡単なプログラムを書きました。 今後この制御部分は、たとえば実際の日の出・日の入りの時刻に点灯・消灯時刻を連動させるとか、LED の明るさも常に 100% で On にするのではなく徐々に明るくしていくといったような制御もできるようになるでしょう。

AWS Lambda 関数を呼び出すには、先日の Discovery 2019 で発表された新サービス、SORACOM Funk を使うことができます。 しかしながら、このプロトタイプを行ったときは Funk は絶賛開発中で、私はまだ使うことができなかったので、一旦 SORACOM Beam を使って AWS API Gateway 経由で Lambda を呼び出すようにしておき、展示直前に Funk 経由に変更しました。

その際に、デバイス側から直接 Beam や Funk を呼び出すのではなく、Unified Endpoint を経由させるようにしました。 そうしておくことで、デバイス側には変更が不要で呼び出し先を Beam から Funk に切り替えたりすることが簡単にできるようになります。 また、後述しますが Lagoon による可視化やアラート通知も行いたかったので、Unified Endpoint を用いて、当初は Beam + Harvest にデータを送信、Funk が使えるようになったら Beam + Funk + Harvest でテスト、最後に Funk + Harvest の構成に変更、といった作業が非常にスムーズに行えました。

こういった柔軟な変更が簡単にできてしまうのも Unified Endpoint の大きなメリットですね。

なお、Beam から AWS API Gateway を経由させて Lambda を呼ぶ方法と、Funk を使って直接 Lambda を呼ぶ方法とでは、後者の Funk のほうがもちろん断然簡単なのですが、呼び出される側の Lambda で受け取れるパラメータの形式や、Lambda から返却したレスポンスがデバイスに届く際の形式が少し異なっていたので、実はすんなりスイッチするというわけにはいかなかったというのが実情です。 それでもそれほど大きな変更は必要なくスイッチすることができましたので、その点は大きな問題にはならないのではないでしょうか。

実装 - CO2 センサーの読み取り

続いて、CO2 センサーからの値を読み出すことにしました。 こちらも GitHub にサンプルコードがあるのですが、少し制御が複雑です。 このセンサーはキャリブレーション作業が必要で、しかもその期間が1週間以上、と書いてあるように読めます。

センサーから Baseline という値が取得できるようになったら、その値を EEPROM かどこかに保持しておいて、デバイス起動時にはセンサーにセットしてあげる必要があるのですが、その部分の処理がだいぶ複雑でした。

EEPROM(もしくは Flash)に値を保存しておいてもいいのですが、今回は SIM のタグに値を保存してみることにしました。

そこで、Baseline の値が取得できた場合はその値も合わせて Funk 経由で Lambda に送信し、Lambda 側で SORACOM API を呼んでメタデータに保存することにしました。

そしてデバイスは起動時にメタデータ経由で Baseline を取得してその値をセンサーにセットします。

と、構想だけはできたのですが、実際にはデバイス起動直後に HTTP 通信でメタデータを取得する処理が高い確率で失敗してしまい、目論見が外れてしまっている状態です。 (現時点ではソースコードからも削除してあります)

失敗の理由は接続時にエラーが発生してしまうというものなので、タイミング的な問題などが考えられそうですが、やはり EEPROM などでローカルに持っておくべきなのかもしれません。

このあたりは今後の課題です。

実装 - バイナリパーサーの活用

CO2 以外のセンサー、すなわち明るさセンサー、土中水分量センサー、気温・湿度センサーに関しては、何の問題もなくサクッとデータを取得できました。

これらのデータをバイナリにシリアライズして、全部で 18 バイトのデータとして UDP で送信します。

それを受信する SORACOM 側では、バイナリパーサーの設定を行っておきます。 すると、デバイスからはバイナリ形式でデータを送信することができてデータ通信量を削減することができる一方、Funk の先の Lambda では JSON 形式でデータを受け取ることができ大変便利です。

一方で Lambda からのレスポンスは JSON 形式にしてしまったので、Wio3G 側で JSON をパースする必要がありました。 ArduinoJson という便利なライブラリがあったのでそれを使えば決して難しい処理ではありませんでしたが、このあたりはバイナリパーサーの逆をやってくれる(JSON → バイナリ形式に変換してデバイス側へ送信してくれる)機能が SORACOM プラットフォームに備わっていると便利かもしれないと思った点です。

実装 - SORACOM Harvest と SORACOM Lagoon で可視化

Harvest と Lagoon はとても簡単に使えて高機能なので、慣れてしまえばものの数分で設定などが完了して見栄えのする監視画面が得られます。 また、アラートの設定もできますので、今回は土中水分量センサーの値がある一定のしきい値を超えたら(土が乾燥してきたら)メールで通知を送るように設定しました。

Lagoonの画面

展示当日

展示当日は朝からずっと IoT プロトタイピングコーナーで自分の作ったこのシステムの説明をしていましたが、思っていた以上にたくさんの方々にご覧いただき、そして大変さまざまなご意見やアドバイスをいただきました。

全ては書ききれないのですが、ここにその一部を書き記してみます。

  • 水やりの管理まで自動化したほうがよい。水やりの自動化の方法は、本格的なシステムなら水道のバルブの開閉を制御するが、このような小さなシステムであればポンプ式にしてポンプに電源を供給する/しないをコントロールすることで少ない量の水でも適切に制御できるようになるはずである。
  • 植物の育成には赤と青の光が必要だが、実は緑の光も葉を透過したり地面からの照り返しで葉の裏に当たることで意味がある。なので LED は RGB すべて点灯させたほうが良い(私が当初赤と青だけ照射していた話をうけて)
  • 土中の栄養素量を測定するためのセンサーが高いので、ソラコムさんがもっと安いものを開発して発売してもいいのではないか
  • 水分アラートをただのメールではなく Alexa に喋らせたら植物と意思疎通できたような気持ちになるのではないか
  • カメラで監視してタイムラプス映像を撮りつつ画像診断で病気の予兆を見つけたり栄養状態の判断をしてアドバイスをくれる AI をつけたらいいのではないか
  • 屋外でも使えるように防水すればベランダ菜園とかが自動化できて究極の地産地消になるからトレーサビリティを頑張るよりよほど安心だし老夫婦や子育て中などでなかなか外出できない人も毎日新鮮な野菜が手に入るようにできるのではないか
  • 土中水分量センサーを取り付ける位置はもっと植物の根の近くにしたほうがよいのではないか。また、気温よりも土中温度のほうが大事なので測定したほうがよい。お米の味は田植えをして最初の2週間の土の温度で決まるらしい。

などなど。他にも本当に様々なポジティブかつ具体的なフィードバックをいただきました。

総じてお客様のみなさんが「このシステムをもっと良くするにはどんなふうにしたらいいか」「自分ならこうする(したい)」という感じの未来を見た視点でいろんな想像力が掻き立てられて、ついつい何か言いたくなってしまったのかな、という感じがしました。

展示したのが小さな葉っぱだったのが良かったのかもしれません。赤ちゃんを見てるような気持ちになり、みなさんが未来を肯定的に考えられるようになったのかもしれません。

いずれにせよ、PoC という形で動くものをすばやく作ってとりあえず皆さんに見てもらったことによって、議論の土台というか出発点ができて、いろんな人の意見や考えを引き出せるんだなと感じました。

完璧ではなくてもまずはコンセプトを提示する、とりあえず動くモノがみんなの目の前にある状態を作るということの大事さを再認識しました。

まとめ

「仕事部屋の観葉植物を今度こそちゃんと育てたい」という思いから始まった今回のプロトタイプ。

最初は小指の爪よりも小さな葉っぱが2枚だけの状態から始めました。実際に2ヶ月以上運用している間にそれらの葉っぱが何倍もの大きさに成長し、さらに新しい葉も出てきて最初の2枚よりも大きくなりました。

ちゃんと植物が育ってくれたという嬉しさもさることながら、みなさんに見ていただいたことで想像を遥かに上回るフィードバックをいただくことができ、とても貴重な経験となりました。

というわけで、みなさんももし身近な課題があってそれが IoT で解決できそうなら、"Just do it" の精神で、まずはやってみるというのが良いのではないかと思います。

ogu

アイコンセット v1.6 リリース!

こんにちは。 keithことソラコム 山口です。

さてさて。表題の通りですが icon set v1.6 をリリース致しました!! こちらからダウンロードいただくことができます! さて今回追加したのは以下の3つです!

SORACOM Funk

クラウドサービスの Function を直接実行できる SORACOM Funk !! Qiita をのぞいて見るとすでに3つほど記事が上がっていました。 ぜひご活用ください!!

funk

SORACOM Mosaic

トライアルパッケージとして受付開始となっている S+ Camera Basic のベースとなっているエッジプロセッシングサービス SORACOM Mosaic! すでに多くのご応募をいただいております。 こちらもぜひにご活用ください!

mosaic

SORACOM Napter

最後はオンデマンドリモートアクセスサービス SORACOM Napter!! こちらは製造業を中心としたエンタープライズなお客様、エンジニアからとてもご好評をいただいています。

napter

SIM に直接 Global IPアドレスを振ることなく、デバイスにセキュアにリモートアクセスいただけます。 そ、そんなうまい話があるはず。。と思ったあなた!

あります。 こちらです。

SORACOM Drinkup #2 - SORACOM Gate & Napter

全ての Napter の生みの親こと弊社エンジニア川上のコメント Napterの新機能アナウンスもあるかもしれません! のコメントが気になりますね。

ぜひお楽しみに!

以上

数千名規模のイベントで RFID システムを開発して分かった5つの知見

こんにちは、日曜日の午前中は欠かさず NHK 杯テレビ将棋トーナメントを見ているソラコムの kaz です。

先週開催された Discovery は、あいにくの天気にも関わらず非常に多くの方が来場され、会場はどこも大盛況でした。どうもありがとうございました。本日は、前回のブログでご紹介した、来場者のパスケースに RFID タグを付けることで、参加者が意識する事なく各セッションの参加人数をカウントする RFID 実証実験の結果を発表したいと思います。

RFID タグについては前回のブログでご紹介した通り、パスケースにそのまま貼り付けると RFID リーダーで検知しにくいという問題があったため、以下のようにエアキャップを挟むことにしました。

rf-tag

しかしこれをそのままパスケースに貼り付けるのは見栄えが良くなく、せっかく twitter などに投稿して頂いても映えないため、最終的に全体をシールで覆うことでコスト面と見た目の問題をどちらも解決することができました。ただ単に RFID タグを貼り付けるだけではなく、色々と工夫が必要というのが1つ目の知見です。

当日は、各会場で以下のような RFID リーダーを設置しました。かなり目立つかと思いきや、当日会話した方達の反応を見る限り、気付かれなかった来場者の方が圧倒的に多かったようで少し意外でした。

deployment

この RFID リーダー、一見ただ単に設置しているだけのように見えるのですが、実は色々とノウハウが詰まっているのです。具体的には、

  • 台の高さが高過ぎても低過ぎても RFID タグを検知しにくくなるため、ちょうど良い高さを実際に試して決める。
  • RFID リーダーが RFID タグを検知できる幅・距離を調べ、1台でカバーできる範囲を把握して設置場所と数を決める。
  • RFID リーダーで常時スキャンし続けると熱による問題が生じるため、検知漏れしない範囲でスキャンを ON/OFF する間隔を決める。

などです。この辺りは、採用する RFID リーダーの特性にもよるため、実際に何度も試してみて最適な値を見つけ出すしかありません。これが2つ目の知見です。

RFID リーダーは、以下のように3階の赤枠で囲まれた10箇所に設置しました。

map

会場はとても広いため常時見守るわけにもいかないのですが、かといって全く見守らないとトラブルに気付かずイベントが終わってからデータが取れなかったことに気付くというリスクもある事に気付きました。そこで、展示対応しながら監視できるように SORACOM Lagoon を活用しました(画像をクリックすると拡大します)。左下の「09. ブース1」では17時頃に赤い点線が表示されていますが、これは実際に充電のトラブルがあって電源が落ちてしまったためで、それに気付いて無事復旧することができました(Lagoonの宣伝っぽくなってしまいましたが(笑))。ネットワークに繋げて状況を一元管理することで、リアルタイムな監視が容易にできるというのが3つ目の知見です。

lagoon

各会場の様子は、SORACOM Funk で連携した Amazon QuickSight を使って表示しました(画像をクリックすると拡大します)。ちなみに今回 RFID リーダーは3階のみ設置したため、他のフロアのセッションに参加されている間はここにカウントされません。

heatmap

このヒートマップからは、例えば以下のような情報が読み取れました。

  • 11時過ぎに基調講演が終わった後は、400人近くが展示会場へ行き、それ以外の方達はお昼ご飯に行ったり退場されたりした。
  • 12時半頃から徐々にお昼休みから戻って来られた方や、お昼から来場された方が各会場に参加し始めた。
  • 17時以降は、展示会場と1会場のみ開催されていた。

上のグラフでは見た目の観点から30分間隔でヒートマップを作成しましたが、間隔を短くすることでセッション開始後の人の流れなど、より詳細な情報も把握することができると思います。

また今回工夫した点として、9時半から11時の間は基調講演中で人の移動がほとんどないため、普通に通過人数だけカウントすると10時以降はほとんど人が存在しないようなデータとなってしまいます。そこで時間を30分間隔で区切り、次の時間帯に入ったタイミングで、その前の時間帯からデータをコピーするようにしました。その後、別の場所を通過した際には、以前のデータを無効化して、通過した場所のカウントをプラスするような仕組みにしております。その結果、リアリティのあるヒートマップができたのではないかと思っております。 17時にセッションが終わった後の2〜5会場で数字が残り続けていることからも、100%検知できていないことは間違い無いのですが、傾向を把握するのには十分だったのではないかと思います。

さらに今回、単純なカウント以上のことをやってみたいと考えていまして、来場時間の早さで色分けしてみました。Earlyが1だと朝から参加された参加者、0だと午後から参加された参加者になります。

earlybird

グラフは16時時点の参加者のものですが、展示会場は内訳が均衡しているのに対し、2〜4会場はかなり偏りが見られました。

これをさらに発展させたもので、かつ元々作りたいと思っていたグラフは、会場ごとにパートナー種別等の内訳を示す以下のようなグラフでした。今回は、これはシミュレーションという形でランダムに振り分けて生成しています。当初はこれを実現するために受付けをパートナー種別ごとに分ける案を考えていたのですが、並ぶ列に偏りが生じて不公平感が生じるなどの懸念が見つかりました。代替案として、受付けとは別の場所にパートナー種別の数だけバーコードリーダーを用意し、バーコードをかざすと対応するパートナー種別が登録される案も考えたのですが、協力者数がどれだけ出るか予測できない、セッションの邪魔になり兼ねないなどの懸念からこちらも断念しました(上の RFID タグの写真にバーコードがあるのは、実はその名残です)。規模が大きいと、思い付いた実現案でそのまま運用が回るとは限らないというのが、4つ目の知見です。

simulation

ちなみにこのグラフのように、セッションごとにどのような種別・業種・業務の方が多いのかを可視化することで、どういう内容のセッションだとどういった方に興味を持ってもらいやすいか分析できると考えていました。例えば、2会場はインテグレーションパートナーの方に興味を持ってもらっており、3会場はデバイスパートナーの方に興味をもらっていた、など。データはリアルタイムに取れるため、もしかすると参加者の属性に合わせて講演内容を調整するといったこともできるかもしれません。こういった分析は、人数カウンタやカメラの画像解析によるカウントでは実現できない RFID ならではの特徴と言えると思います。

また別の切り口として、私の RFID タグの ID を指定すると、以下のように自分の行動履歴を確認することができました。

history

各時間帯で、一度でも通過した場合に色が付いています。9時と13時半には、状況を確認するために各 RFID リーダーを確認しに行ったため、全て記録されています(ただし13時半の4会場だけは、セッションが人気過ぎて中に入れませんでした(笑))。

今回の開発作業では RFID リーダーを制御する iPhone に SORACOM IoT SIM を利用したのですが、SORACOM プラットフォームの良さを再認識することができました。いくつか具体例を挙げますと、

  • メタデータサービスのユーザーデータにパラメータを設定して RFID リーダーからその値を随時取得することで、RFID リーダー10台にそれぞれ個別にパラメータを設定しなくて済む。
  • Unified Endpoint を使うことで、SORACOM Harvest と SORACOM Funk の両方にリクエストを投げることができる。また、リクエスト先のサービスを変える場合に RFID リーダー側で設定を変更する必要がない。
  • セッション会場の「入り口」と、階段やエレベーターなどの「出口」で RFID リーダーの所属するグループを分けることで、RFID リーダー側のコードを変更することなく色分けすることができる。

などです。RFID リーダーの台数が多いため、とにかくコードは一つに統一し、必要な設定は全て SORACOM のユーザコンソール上で行うようにすることで、デプロイ作業が非常に楽だったと感じました。これが最後5つ目の知見です。

以上、RFID 実証実験の結果をお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?数千名規模となると、なかなか当初の想定通りうまく行かないことも多く色々苦労したのですが、参考になりましたら幸いです。今回のブログをご覧になって RFID にご興味を持たれた方は、こちらからお問い合わせください。お待ちしております!

ソラコム kaz 中西

SORACOM Harvest Files でデバイスからのファイル保存、デバイスへのファイル配布が簡単に!

こんにちは、最近プロテインバーをおやつに食べるのにハマっている yuta です。 お菓子より背徳感が低いのですが、運動しないと結局脂肪が蓄積されてしまうのが落とし穴です。

今日取り上げる SORACOM Harvest はクラウド側を実装しなくても SORACOM プラットフォームにデータを収集・蓄積できる SORACOM の世界観を感じていただけるサービスです。リリース後も定期的に追加機能が実装されています。

SORACOM Harvest の強みはその手軽さです。SORACOM Air の通信を認証に利用することで、お客様のデバイスからは認証なしで直接データを送信することができます。送信されたデータはユーザーコンソールや SORACOM Lagoon から閲覧することができます。 一方、SORACOM Harvest はセンサーデータなどの少量なデータを想定して作られているので、画像データのようなバイナリファイルや、ログファイルのような容量の大きいデータを保存する用途にはご利用いただけませんでした。

SORACOM Harvest の強みはそのままに、大容量データにもご利用いただけるサービス。それが今日ご紹介する SORACOM Harvest Files です。SORACOM Harvest Files は SORACOM Air for セルラーの回線から認証なしで最大 5GB までのデータをアップロードすることができます。ユースケースによっては保存場所の指定すら不要です。グループ設定で「デフォルトパス」を指定することで、どの回線から送信されたかを示す :imsi や受信日時の :timestamp をファイル名に付与することができます。例えば、デフォルトパスを /images/:imsi/:timestamp.jpg と設定しておけば、あとはエンドポイントのルート (http://private.harvest-files.soracom.io/) にデータを送信するだけで自動的に指定されたファイルに保存されます。保存先を変更したければ、グループ設定をクラウド側で更新するだけでよく、デバイス側の設定変更は必要ありません。デフォルトパスが設定されている場合でも、ファイルパスを指定して送信すれば任意のパスに保存できます。デフォルトパスでご紹介した :imsi や :timestamp はこの場合でもご利用いただけます。

もちろん、ファイルのダウンロードにも対応しています。ユーザーコンソールやAPI経由でアップロードしたファイルは SORACOM SIM や API 以外からはアクセスできない領域なので、安全にダウンロードできます。ファームウェアの配布のようなユースケースにご活用いただけます。 User console

もちろん、権限設定も可能です。グループ設定にファイルへのアクセス権限を SAM ユーザーのロールと同じ記法で設定することで、SIMからアクセスできる領域を制限できます。ファイル一覧へのアクセスを制限すれば保存されているファイルを把握されないのもポイントです。 Group config

SORACOM Harvest Files のリリースに伴い、今まで SORACOM Harvest として提供していた機能は SORACOM Harvest Data と名称を変更します。 SORACOM Lagoon 連携は残念ながら今回のリリースには含まれていません。Harvest Files と Harvest Data を連携させる機能について、いくつかの調整が必要だからです。 今後のリリースにご期待ください。

ご利用料金は Harvest Data の料金体系と違い、SIM 1枚あたりの基本使用料ありません。 Harvest Files にアップロードしたデータの容量と、ダウンロードした通信量に応じた料金がかかります。

サービス内容や価格の詳細については、サービスページGetting started をご確認ください。本サービスへの感想は本日の SORACOM Discovery 2019 の会場や Twitter などでお待ちしています。無駄のない IoT システムを実現できるようなサービスをお届けできればと思っています!

SORACOM Air アップデート

みなさま、こんにちは。ソラコム江木(nori)です。

本日Discovery2019にて新サービス、多くのアップデートがありました。当ブログではSORACOM Airアップデートを紹介します。

まずは、以下をご覧ください。

これまで、グローバル向けAir SIMと呼んでいた plan01s, plan01s-ldv をこのたび「SORACOM IoT SIM(IoT SIM)」とカテゴライズしました。 これに対して、日本向けAir SIMは「特定地域向けIoT SIM」としています。

もともと SORACOM IoT SIM(旧グローバル向けSIM)は日本を含む130以上の国と地域で使用できておりましたが、今回のアップデートで日本においてもより使いやすくなっており、このたび IoT SIM として命名しました。

SORACOM IoT SIM(旧グローバル向けAir SIM)アップデート

では、その IoT SIM のアップデートをご紹介します。 今回の IoT SIM アップデートは以下の4つです!

日本国内でもマルチキャリアに!

これまで、グローバルでは同一のSIMを使用して、同一の国で複数のキャリア対応しておりましたが、日本では NTT ドコモ 3G/LTE網のみの対応でした。このたび、KDDI LTE網への接続に対応しました。同じ1枚の IoT SIM を使用して日本でもマルチキャリア対応します。 (KDDI LTE網を使用するためには、デバイスが KDDI LTE に対応している必要があります。)

日本国内でもより安いデータ通信料金を!

これまで、IoT SIM(plan01s)の日本でのデータ通信料金は 0.20 USD/MB です。 特定地域向け IoT SIM(plan-D, plan-K)と比較すると高額でした。

前述した KDDI LTE 回線では、日本におけるデータ通信料金は10分の1の 0.02 USD/MBとなります。これは特定地域向け IoT SIMのデータ通信料金と同レベルとなります。

なお、今回、80カ国以上でデータ通信料金を値下げしています。 ヨーロッパ主要国21カ国では 0.02 USD/MB と従来の 0.08 USD/MB から4分の1となっています。

KDDI LTE 回線の使用はLimitedPreviewとして提供します。 SORACOM IoT SIMの日本国内での 「KDDI LTE回線対応」はLimited Preview で提供しております。ご利用にあたっては申請が必要となります。 SORACOM IoT SIM「KDDI LTE回線対応」をご確認の上、お問い合わせください。

通信経路の最適化!

各サービスの接続拠点として使われる場所をソラコムではランデブーポイントと呼びます。 これまでの SORACOM IoT SIM のランデブーポイントはドイツでした。 日本で使用する場合でも通信としてはドイツを経路としていましたが、このたび日本と米国にランデブーポイントを追加しました。 これにより、通信の遅延が大幅に改善されます。当機能は8月1日から利用可能となります。

より早い通信速度を!

このたび、SORACOM IoT SIM(plan01s, plan01s-ldv)で新たに速度クラスを追加しました。 これまでの

  • s1.minimum (上り・下り 32 kbps)
  • s1.slow (上り・下り 128 kbps)
  • s1.standard (上り・下り 512 kbps)
  • s1.fast (上り・下り 2 Mbps)

に加えて、

  • s1.4xfast (上り・下り 8 Mbps)

が追加されました。

特定地域向けIoT SIM(旧日本向けAir SIM)アップデート

特定地域向けIoT SIM(旧日本向けAir SIM)では、新たに大容量アップロード用SIM 「plan-DU」が追加されました。この大容量アップロード用SIM plan-DU はネットワークカメラやドライブレコーダーなど大容量(10GB超)をより安価に高速にアップロードする用途を想定した SIM です。

ドコモ回線を使用した特定地域向け IoT SIM となります。アップロード時の速度制限はなく、大容量のアップロードが可能です。(ダウンロードは最大4Mbps) データ通信量、アプリケーション利用料が含まれた料金プランとなります。

詳細は大容量アップロード用SIM plan-DUをご確認ください。

今回のAirアップデートは以上となります。

改めてプランの違い、比較はSORACOM Air for セルラーをご確認ください。

ソラコム nori 江木

【新サービス】SORACOM Funk を発表

ウィスキー好きが高じてとうとうスコットランドまで行ってしまった、プリンシパルエンジニアの松井です。

これまで SORACOM とクラウドを連携させるサービスとして、Beam や Funnel などを開発してきました。お客様にお話を聞いたり、サポートのお問い合わせなどを見ていると、Beam から API Gateway や Funnel から Kinesis、AWS IoT などを経由して、AWS Lambda を活用されているユースケースが少なくないと感じました。

しかし Beam を経由するには API Gateway を設定する必要がありますし、Funnel を経由した場合には Lambda のレスポンスを直接受け取れない、というジレンマがありました。

そこで開発したのが、本日リリースとなりました SORACOM Funk (以下 Funk) となります。

Funk とは何か

Funk

アイコンで表わされているように (クラウド)上に配置された プログラムコード (Function)をデバイスから簡単に呼び出せるようにする仕組みです。Beam や Funnel と同じく、認証や暗号化の処理は SORACOM のプラットフォーム上のクラウドにオフロードされるため、デバイスからは HTTP POST または TCPソケット・UDPパケットでの簡単な通信で、呼び出しを行うことができます。また、重要な事として、その処理の結果をデバイスが受け取る 事が可能です。

特に Lambda の呼び出しに関しては、AWS API での呼び出しとなりますので、AWS ネットワークに閉じた状態でインターネットへ API endpoint を晒すことなく Function を呼び出すことが可能となっています。そして AWS Lambda だけではなく、全く同じインターフェースで Azure Functions の Function App (HTTPトリガー)や、Google Cloud Functions も呼び出す事が出来ますので、デバイスのプログラムを変える事なく Function のホスト先クラウドを変える事が出来ます。

Unified Endpoint にも対応していますので、既にデバイス側からのデータ収集で Harvest や Funnel を使っているようなケースで、追加でビジネスロジックを実装したい、といったようなケースでも、簡単に処理を追加する事が出来ます。

ユースケースとしては、デバイス側で処理を行うのが困難なほど複雑な計算を行わなければいけないケース(MLの活用・時系列データを元にした予測など)や、デバイスが知らない情報を組み合わせて判断をする必要があるケース(例えば、デバイス上の温度センサー情報+外気温や天候のデータなどを複合して判断)、またはデバイス上で実行していた処理ををクラウドにオフロードする事でファームウェアを書き換える事なく処理の内容を変えるようなケース、で有用となります。

SORACOM LTE-Button powered by AWS では Beam + API Gateway (VPC endpoint) + Lambda という構成を取りましたが、これから設計を行うのであれば絶対に Funk を利用したいと思いますし、どこかの時点でそのように構成を変えるかもしれません(それが出来るのも、Unified Endpointのおかげと言えますね)。 この辺りの話は、本日開催 Discovery 2019 の B-1 セッションでもしようと思っています。

余談

こちらの画像は、2018/9/28 頃に社内向けに行ったプレゼンテーションのうちの1枚です。

presentatoin

ほとんど今回のリリース内容と変わらない内容となっています(この時点では開発環境で HTTP でしか動作していませんでしたが)。

またサービス名については、 Function は時として Func と略される事が多いですが、響きが同じなのと、16ビートのリズムに乗ってテンポよくレスポンスが返ってくるようなイメージで Funk としました。そしてエントリーポイントの IP アドレスは … ぜひ調べてみてくださいね。

S+ Camera Basic リリース!

はじめまして。ソラコム営業の齋藤です。S+ Cameraのビジネス側を担当しています。

本日 S+ Camera Basic(以下 S+ Camera)をリリースしました。 読み方は、”サープラス カメラ ベーシック”と発音します。

気づかれた方もいらっしゃるかもしれませんが、これまでのSORACOM <アルファベット順のサービス名>ではなく、S+というこれまでのサービス名とは違ったネーミングとなっています。これはソラコムの新しいチャレンジとして、プラットフォーマーとしてご提供しているサービスだけでなくこれまでご提供しているサービスを組み込んだデバイスをご提供することで、お客様の課題に対してこれまで以上にご支援できるよう願いを込めてSORACOM Plus → S+ 少し言い方を変えてサープラスというネーミングでご提供しております。

この S+ Camera ですが、上述したとおりデバイス、通信、サービスを組み合わせて提供しており、”可能な限り組み合わせる必要なく簡単に使っていただけること”にこだわった製品となっております。ソラコムはIoTのビジネスを生業にしております為、カメラを使った取り組みについて多くお問い合わせいただくこともあり実際の設置の現場に同席させていただくこともございます。その際に、カメラ、通信ネットワーク機器の選定、手配、ネットワークの契約、解析するための用途別プログラムの準備など多岐に渡る組み合わせの中から選定して導入を進めるハードルの高さ、更に現地でのネットワーク設定・設置作業など現場での負荷も非常に大きいことを学びました。 そのため S+ Camera はこの組み合わせのハードルの高さと現場での設置の負荷を軽減することを目的として、シンプルな配線、標準的なマウントキット、リモートからのアルゴリズム設定という我々が経験した課題を解決できるような機能を盛り込んでいます。

簡単に設置できるよう標準的な取り付け機構を採用し、電源を1本さすだけでご利用開始いただけます。

カメラのアルゴリズムはソラコムから提供される”リファレンス アルゴリズム”、自社で独自に開発できる”自社開発アルゴリズム”、パートナーから提供される”3rd party アルゴリズム”のいずれかを選択の上リモートから設定いただけます。 3rd partyアルゴリズムについては今後マーケットプレースへの展開も視野に入れておりますので、S+ Cameraのアルゴリズムにてビジネス協業いただけるパートナー様は是非こちらまで御連絡くださいませ。 また、S+ Camera は、SORACOM Mosaic をコアソフトウェアとして稼働しており、SORACOM Mosaic によりエッジ処理カメラに対するアルゴリズムの更新やカメラの管理・操作を可能としています。今後、SORACOM Mosaic を実装いただけるカメラデバイスをお持ちのパートナー様とも協業を進めさせていただきたいので準備が整い次第ご案内させていただきます。

7月2日時点では S+ Camera トライアルパッケージ”のみでのご提供となります。S+ Camera を使って試してみたいという具体的な検討内容をお持ちのお客様は是非お申込みください!トライアルにていただいたニーズについては今後製品への実装を検討させていただきます。 万が一お申込みが多数となった場合には順次のご案内となりお待たせしてしまうかもしれませんがその際にはご了承いただけれると幸いです。

最後に、S+ Camera がカメラを使ったIoT導入の敷居を下げ、パートナー様の3rd Partyアルゴリズムによりお客様のやりたいことを実現する一助となることを切に願っております。

================ S+ Camera トライアルパッケージ 「S+ Camera Basic」 5台 3ヶ月のサービス利用費用(通信費用およびSORACOM各種サービス利用費用) S+ Camera活用へ向けた1 day トレーニング(オンサイト x 1日) S+ Camera スタートコンサルティング (8時間相当) 費用 98万円(税別) お申込みサイト https://soracom.jp/soracom_plus/s+camera_basic/ ================

オンデマンドにリモートアクセス! そしてサクセス……SORACOM Napterをリリースいたしました

こんにちは、SORACOMエンジニアリングチームの川上 (@moznion) です。

本日吉日、SORACOMプラットフォームの新サービスであります「SORACOM Napter」がリリースされる運びとなりました。この記事が出ているころにはご利用が可能になっていることでしょう……この新しいサービスを皆さんにお届けできることに私は大きな喜びを感じています!

SORACOM Napterは一言で説明すると「リモートアクセスをオンデマンドに提供する」サービスとなっております。Network Address Port Translation, それのer……それがNapterです!

User Console - オンデマンドリモートアクセス ▲ソラコムユーザーコンソール上ではその名の通り「オンデマンドリモートアクセス」という名前で提供されています。

さて、ソラコムプラットフォームではセキュリティ確保等の観点から各SIMカードにグローバルIPを付与することはして参りませんでした。そのため従来はSIMカードが入っているデバイスに対してリモートからアクセスしたい場合は別途VPGを用意していただいた上でSORACOM Gateをご利用いただく必要がありました。

しかしそれももはや過去の話です!!

Gateは非常に良いサービスであり、もちろんぜひともご利用いただきたいと思っているのですが、しかし以下のような課題がありました:

  • 閉域接続サービスの利用が前提
    • 閉域接続サービス (Canal, Direct, Door) は大変便利なので便利なのですが、しかしリモートアクセスの用途のためだけにVPGを用意するのは少しおおがかり
  • VPGが必要
    • VPGは大変便利なので便利なのですが、しかしリモートアクセスの用途のためだけにVPGを用意するのは少しおおがかり
  • お客様にゲートピアをご用意してもらう必要がある
    • VXLANの終端をするための踏み台サーバーであるところのゲートピアをお客様ネットワーク内に用意してもらう必要があり少々面倒

たとえば「1ヶ月に数回だけ、1枚のSIMに対してsshしてオペレーションしたい」というような用途では、上記のようなGateが要求する環境はおおがかりかつコスト的にも高くなりがちでした。

そういった用途のために登場したのがこのSORACOM Napterです!!

Napterは「オンラインのSIMのIMSIと特定のTCPポート」という宛先に対して「一時的なグローバルIPアドレスと一時的なポートのペア」を払い出し、そのペアを用いることで宛先へのリモートアクセスを可能とするサービスです。この時、アクセス元の端末のIPアドレスのレンジを指定する必要があります。

と、言葉で書くよりもビデオを見ていただいたほうがわかりやすいと思うので以下のデモビデオをご覧ください。

注意点ですが、払い出されたグローバルIPとポートは 絶対に外部に公開しないでください .アクセス元のIPアドレスのレンジでアクセスを制限する機能は用意していますが、最悪の場合悪意ある第三者にアクセスを許すこととなります。なおグローバルIPおよびポートの組み合わせによる取りうる空間は十分確保してございます。

詳細および料金につきましては下記のドキュメントをご参照ください:

そしてなんと……1ヶ月につき1SIM分の無料利用枠をご用意してございます! やったー!!!

一時的・小規模なリモートアクセスを簡単に実現できるオンデマンドリモートアクセスサービスSORACOM Napterをぜひご利用ください!!

補足:

SORACOM Gateを使う理由を喪失したかというとそうではありません。NapterがTCPのみサポートしているのに対し、GateはLayer 2での相互接続によるリモートアクセスを提供するため、Layer 3以上は任意のプロトコルを利用することが可能です。つまり、例えばUDPによるリモートアクセスが必要な際はNapterは利用できないため、そのようなユースケースではGateの出番となります。

また、月間にリモートアクセスするSIMカードが多く存在する場合はNapterの方がGateよりコストが高くなる恐れがございますので、そういった場合もGateのご利用を検討いただければと思います。

[8月8日まで数量限定特価] SORACOM LTE-M Button for Enterprise キャンペーン

はじめまして、ソラコムでセールスを担当しております高本 (高ははしごだか)です。 社内ではKunioと呼ばれています。

本日はより使い勝手の良くなったSORACOM LTE-M Button for Enterpriseを オトクな価格で購入できるキャンペーンのご紹介です!

SORACOM LTE-M Button for Enterpriseとはなにか?

ボタンインターフェースだけを有した乾電池駆動のIoTデバイスで、 単体でLTE-Mネットワークに接続をして、クラウド側にデータを送り、任意のロジックを起動することができます。

これまでもSORACOM Beam/Funnelを利用することで、 任意のサーバーやクラウドサービスにデータを送ることができておりました。

しかし、私のようなITビギナーには転送先のバックエンドの構築がよく分からず、 購入を見送らざるを得ないという状況になっていました。

本日 (2019/7/2) の発表でSORACOM LTE-M Button for Enterpriseがより使いやすく、より便利に!

本日、発表されたSORACOM Funkと簡易位置測位機能により SORACOM LTE-M Button for Enterpriseがより使いやすく、より便利になります。

1) SORACOM Funkのリリース

SORACOM Funkにより、AWS Lambda / Google Cloud Functions / Azure Functions等のFaaSのサービスを簡単に起動することができるようになりました。

これにより、簡単な設定で繋がるボタンを皆様に提供することができるようになりました。 私もこれを機にGoogle Cloud FunctionsやAzure Functionsを使ってみようと思っております。

2) 簡易位置測位機能 (* 2019/8/1より提供開始予定)

この機能により、ボタンが押されたおおよその位置が分かるようになりました。 下記は実際にボタンを押した位置を簡易位置測位機能でマッピングしたものとなります。(赤線が実際に動いた経路です。)

GPS程の精度ではありませんが、ある程度の位置情報はこれで分かるようになりました。 ボタンの電池の持ちはそのままですし、ざっくりと位置が分かれば良いユースケースには使っていただけそうです。

そんなSORACOM LTE-M Button for Enterpriseが2019年8月8日までオトクにご購入いただけます!

そんなSORACOM LTE-M Button for Enterpriseが2019年8月8日まで、1アカウント3台まで、1,000円引きの4,980円でご購入いただけます! 数量限定での販売となりますので、お早めにご購入いただければと思います。 (私も自分用、家族用、甥っ子用に3台購入したいと思います)

また直近で7月8日にマイクロソフト社と共催のハンズオンのイベントも用意されています。 使い方良く分からないから教えて欲しいよ、という皆様はぜひご参加ください。 https://pages.soracom.jp/20190708_ms_handson_seminar.html

このキャンペーンでご購入いただいたお客様から、我々が考えもつかなかったユースケースが出てくることをとても楽しみにしています! こんな使い方あるよ、ということを思いついたらどしどし教えてください。

kunio

plan-KM1 が簡易位置測位機能に対応します

おはようございます、ソラコムの keith こと山口です。

本日は皆様に新しいサービスのご紹介ができることを心から喜ばしく思います。
Discovery2019 にて発表があった通り plan-KM1搭載の「SORACOM LTE-M Button for Enterprise/ Button Plus」でクリック時の位置情報が取得可能 となります!!

「SORACOM LTE-M Button」シリーズの利用はとても簡単で、電池を入れればすぐにネットワークへ接続し、データをクラウドへ連携することができます。
ボタンのクリック、ダブルクリック、長押しに対応するアクションをクラウド上でプログラミングすることができ、用途に合わせたボタンにカスタマイズすることできます。
また、ユーザーにとっても押すだけで誰もが使えることから、人や車の呼び出しや、状況やエラーの通知など、現場のデジタル化を促進する様々な用途でご利用頂いています。

以前よりお客様からのご要望として、ボタンが押された場所をおおよその位置でいいから取得したい。という要望を多くいただいていました。
ご参考までに以前お客様へのアンケート結果です。圧倒的ですね。

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サービス開始日(予定)

2019年8月

対象回線

SORACOM Air / 特定地域向け IoT SIM plan-KM1

対象デバイス

plan-KM1 対応デバイスで位置情報を利用できます。

  • SORACOM LTE-M Button for Enterprise
  • SORACOM LTE-M Button Plus
  • Wio LTE M1/NB1(BG96)

※SORACOM LTE-M Button powered by AWS では本機能をご利用いただくことはできません

提供内容

  • plan-KM1 のLTE セッション確立時の簡易的な位置情報を取得することができます。
  • 取得した位置情報をSORACOM Beam / Funnel / Funk / Harvest と連携いただくことができます。

簡易位置測位機能は簡単に使い始めることができます。
SORACOM ユーザーコンソールから SIM グループのパラメータとして「簡易位置測位機能」を ON に設定するだけです。
設定された SIM グループの plan-KM1 回線のみを対象に位置情報が連携されます。

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Harvest を利用していれば自動的に位置情報のデータが連携されます。
ものすごく簡単ですね!
このデータはオフィスの周りを nori 先輩が走って取得してきてくれました。
ものすごく簡単ですね!

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繰り返しではございますが 2019年8月から 皆様もご利用いただけます。

ソラコムはこれからもお客様のフォードバックを元にサービス開発を進めて参ります。
引き続きソラコムをよろしくお願いいたします。

ソラコム keith 山口