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LoRaWAN Conference Session3 全文書き起こし(1)

みなさんこんにちは、ソラコムマーケティングの熊崎です。 LoRaWAN Conference 2017のsession3「LoRaWAN活用の展望  〜パネルディスカッション〜」講演書き起こしブログをお届けします。 本セッションは、ウイングアーク1stの武市様、九州通信ネットワークの松崎様、フューチャーの池田様にご登壇いただき、実際のユースケースを元にLoRaWANビジネスについて、今後の展望をお話いただいてます。

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  2. LoRaWAN Conference session3 全文書き起こし(2)

玉川:本日最後のパネルディスカッションは『LoRaWAN活用の展望』と題し、素晴らしいパネリストと共にお送りします。九州通信ネットワーク株式会社の松崎様、フューチャー株式会社の池田様、ウイングアーク1st株式会社の武市様です。最初にLoRaWANに対する取り組みをご紹介いただき、ディスカッションに入りたいと思います。

21階建てのビル 17フロア 1つのゲートウェイでトイレ利用状況を可視化

ウイングアーク1st・武市:弊社で行ったビル内通信の新たな可能性をご紹介します。 クラウド系のアライアンスを中心にMotionBoardのIoT系活用に関するエバンジェリスト、さらに集合写真家として活動しています。現在世界のIoTプロジェクトではセンサーデータをどのように集め、貯め、意味付けするか議論されてきました。そして今、私たちが注目をしているのは、意味付けしたデータをどのように見せるかの部分、つまり「見える化」です。 wingarc1 我々のサービス・MotionBoard Cloudは、純国産サービスです。島澤 甲がBIの責任者として開発をしていますが、彼の家は全てのモノがネットワークにつながっています。まさに真のIoTになっています。島澤は元々、ハードや見える化が好きであったのですが、その彼が今、魂を込めて作っているMotionBoardがIoTプロジェクトにおいて数多く採用され始めています。 wingarc2 それではそのようなMotionBoardを使ったRoLaWANとの組み合わせた事例について紹介をしていきたいと思います。我々は今回様々なセンサーやサービスを使って、ウイングアーク1stの渋谷本社のあるビル内を可視化しています。特に、手に入りやすいセンサーの活用や複数のセンサーの使用にチャレンジしました。たとえば、今回ご紹介する仕組みとしては、レンジャーシステムズのマグネット式のドアセンサーを使い、LoRaの子機でその信号を受け取りました。LoRaの子機はBluetoothと通信ができるようにしています。そして、子機からの通信をLoRaゲートウェイで受け取り、SORACOM Beam通って、さらにウフルのenebularを利用して、データを処理、最後にデータベースに蓄積し、それをMotionBoard上でリアルタイム表示しています。 wingarc3

14階にゲートウェイを置き、4階から21階、17フロアを一つのゲートウェイでデータを送付することができました。ラスト30メートルのセンシングで、LoRaは建物内での通信に、大きな可能性を見せてくれました。また、今回はLoRaゲートウェイの下に更に別のゲートウェイで繋ぎ、全てのセンサーデータの通信をオフィスネットワークから切り離しすべてSORACOMでつなげることにもチャレンジしています。

玉川:屋内事例の面白い事例です。17階のトイレに届いたとありましたが、どこを伝わったのでしょうか。

ウイングアーク1st・武市:窓際を通してやるといいとアドバイスをもらい、試してみましたが、トイレが内側にあったのでBluetoothによる通信が難しかったのです。そのため、ビルの内側へ置いたら、通ってしまいました。14階から4階まで通ったときは、感動しましたね。恐らく階段やビルのエレベーターの立坑を通ったのではと考えています。

農業におけるLoRaWANの活用

フューチャー・池田:弊社はスマートヴィレッジ構想を提案し、新しい食のバリューチェーンを提案しています。コンサルをベースとしたシステム構築会社として、ローソン、佐川のシステムを構築しています。物流、小売りのノウハウを 活かしながら、新しい農村・農業を提案しています。そこを我々がスマートヴィレッジとよび、農業を入れる形の新しいシステムです。先週訪問したスペインで、ハウス、施設園芸を見てきました。Google Earthから見ることができる施設園芸です。一つのハウスが大体3ヘクタールから5ヘクタールの超巨大なハウスシステムです。ここはITを導入したトレーサビリティ、顧客まで完璧に品質も保ちながら野菜を作っている先進野菜基地となっています。これが一つの事例です。 今回フューチャーは京都府の与謝野町と協力して、基地局を設置し実験を行いました。京都府与謝野町の役場をお借りし、地上約15メートルの所にゲートウェイを壁面設置しました。残念ながら当日は雪が降っていたので、今回取れたデータは雪の日のデータと認識ください。センサーは自作し、施設園芸用、物流センサー、路地センサーの三つのタイプを作り、実際実験を行いました。データを取るためにそれぞれセンサーを移動するタイプです。5個ずつ置き、データを収集します。物流センサーは半径大体5キロぐらいでデータが取れていました。役場、役場の周りでデータをたくさん取り、山の監視を実施されているそうです。 物流は現在、取得率が59パーセントぐらいです。圏外や高速移動時には、取得できていません。荷台に音波センサーを置き、荷台にものが乗っているかを検証しています。積載している時としていない時のデータが取れています。農家や地域の物流を、軽トラでシェアリングをしながら、新しいビジネスモデルを考えていきたいです。 路地の固定タイプは、ゲートウェイも路地のセンサーのほうが高低差が高い所にあります。 future1 これは受信強度の分布ですが、右にいくほど感度がいいです。4番が距離が近いのですが、感度が悪いように見えます。4番は山で、高低差が上がってきて下がっています。4番は山を越えてデータが取れています。5番はほぼ山がなくて平面で5キロぐらいは飛んでいます。温度と可視光センサーは固定網も、データの取得率は79.5パーセントぐらいです。調査の途中ですがLoRa自体の問題ではなく、センサー側、モバイルルータなどにあるかと予想しています。 次に受信強度を詳しく見ていきます。同じところのセンサーですが、3日間データを取ると受信強度が変わってきました。天候など周りの状況によって時間的に変わるところが、今後ゲートウェイの設置、電波の設計の重要なポイントになってくると思います。 またセンサーにドローンを付けて飛ばしてみました。ドローンの高さによって受信強度を評価しました。電波の回り込み具合も重要になってくると思います。

玉川:Google Earthから見えるスペインの農場すごいですね。大きさだと何キロぐらいでしょうか。 future2 フューチャー・池田:10キロか15キロぐらいです。

玉川:全てハウスですか?

フューチャー・池田:ほとんどハウスです。

玉川:すごいですね。

フューチャー・池田:日本でもどこかに作りたいので、一緒に作れる方を募集したいと思います。

玉川:では、最後に九州通信ネットワーク・松崎様お願いします。

LoRaWAN Conference session3 全文書き起こし(2)に続きます。