SORACOM Blog

ソラコムの最新情報をお届けします

LTEモデム搭載済みプロトタイプ向けデバイスの販売を開始しました!

急に寒くなりましたが、体調はいかがでしょうか? ソラコム 松下(max)です。

最近のお客様の声として「ArduinoとかRaspberry Piも良いんだけど、もうちょっと手軽にセルラー通信+センサーのデバイス製作を行えないかな?」という具体的なご相談をいただいております。

そんな悩みを吹き飛ばすIoTデバイス「LTE Cat.1 モデム搭載済みプロトタイプ向けデバイス Wio LTE」が、今日からご注文いただけます!

LTE Cat.1 モデム搭載済みプロトタイプ向けデバイス
「Wio LTE」

Wio LTE は「ウィオ エルティーイー」と読み、「Wireless Input/Output LTE」が製品名の由来とのことです。

Wio LTE 製品外観

今までArduinoやRaspberry PiといったIoT向けマイコンやIoT向けデバイスをクラウドにつなげる方法は、Wi-FiやBLE(Bluetooth Low Energy)を経由して無線ルーターを用いるか、AK-020といったUSBに挿して使えるセルラー通信モデムを利用する方法がありました。

Arduinoは取り付けられるセンサー数が多くて手軽に開発できるけれども、セルラー通信をさせるのはチョット手間でした。また、Raspberry PiはLinuxが動作するためUSB/LTEドングルモデムで簡単に3G/LTE通信も可能ですが、センサーを取り付けるGPIOの操作やOSの準備が必要で、やはりひと手間かかっていました。

Wio LTE は、センサーを簡単に取り付けることのできるGrove コネクターと、Armベースのマイコン、そして LTE 通信モジュールをすべて一つにまとめた、プロトタイピング(試作)向けデバイスです。 日本国内の技適も取れているアンテナも標準添付されていますので、これ一つでLTE通信が可能となります!

Wio LTE の使い始め

電源はmicroUSBです。プログラムの書き込みにも使われます。開発はArduino IDEを使うことができ、Arduinoの開発経験があれば即座に使いこなすことができます。

Wio LTE 開発中の様子

※板状のものはアンテナです。

Wio LTE と Groveセンサーモジュール

※Wio LTE に Grove GPSモジュールと、Grove ブザーモジュールを取り付けた様子。ジオフェンスを超えたらブザーを鳴らす、そんなこともできます!

LTE通信部分はライブラリがあり、しかも リファレンスが充実している他、 SORACOM FunnelSORACOM Harvest といったSORACOMサービスへ接続するサンプルコードもあります

Arduino IDEはバージョン1.8.3以上をお使いください

「Grove IoT スターターキット for SORACOM」

Groveコネクターを持つセンサーモジュールはとても充実していますが、あまりにも多すぎて探すのがチョット大変だ、という方向けに Wio LTE 本体とセンサーなど7種のGroveモジュール、そして SORACOM Air for セルラー(国内用)SIMと、データ通信料にご利用いただける1000円分のSORACOMクーポンが同梱された「Grove IoT スターターキット for SORACOM」が12/1に発売することも決定しました!

「Grove IoT スターターキット for SORACOM」に同梱されているGroveセンサーモジュールをご紹介します。

  1. 汎用的に使えるボタンスイッチ
  2. 物体の静止/運動状態を検出できる3軸加速度センサー
  3. ドアの開閉などに使える磁気センサー
  4. 精度十分の温湿度センサー
  5. 3cm~3.5m程度まで測量可能な超音波測距センサー
  6. みんな大好きGPSセンサー
  7. 入力だけじゃありません。かなり大きい音が出るブザー

Grove IoT スターターキット for SORACOM (外観イメージ) ※写真は企画段階のもので、出荷構成とは異なる可能性があります

その他、Groveセンサーモジュールを追加したくなったら、スイッチサイエンス様などでも購入することができます。 また、ターミナルブロックモジュールもありますので、既存のセンサーとの組み合わせも可能になります。 きっと用途に合ったセンサーが見つかると思います!

Wio LTE に Groveモジュールを取り付けるときの注意点

Wio LTE は デジタルが2ポート、アナログが2ポート、I2Cが1ポート、UARTが1ポートご利用いただけます。同時に取り付けるセンサーのインターフェイスをご確認ください。 全ポート共通で給電電圧が3.3Vです。取り付けるモジュールの動作電圧はご注意ください。

※動作電圧はカタログやスペック表に「動作電圧」「電源電圧」「Supply Voltage」「Operating voltage」といった形で表記されています

Wio LTE の活用と、本番に向けたデバイス開発

Wio LTE には Quectel社のEC21-J という LTE Cat.1 モデムが搭載されています。このモデムは様々な提供形態が存在しており、例えば MiniPCIe版 があります。これらを用いて、検証段階から本格的な生産も同じパッケージで構成することができ、ソフトウェア資産を無駄にすること無く開発することができるというメリットがあります。

また、グローバルで使うことのできる3Gモデム「UC20-G (MiniPCIe版) (LCC版)」ともフォームファクタやピンだけでなく、コマンド形態も互換性があるため、グローバルに向けた製品化においても無駄がありません! ※EC21-JのLCCパッケージについてはご相談ください

デバイスパートナーのご紹介

Wio LTEでの検証は自社でできたが、本格的な生産に向けてご相談いただける体制やデバイスもご紹介できるのがソラコムです。 デバイスをお探しであれば SORACOM 認定デバイス を、パートナーをお探しであれば SORACOM パートナースペース からお問い合わせいただけますので、ご活用ください。

Wio LTE のユーザーイベントを開催!

2017/12/4に東京にてWio LTEのユーザーイベントを開催いたします! connpass - Seeed Wio LTE ユーザーイベント 12/4

19:00からウフル様(東京/神谷町)でSeeedの坪井様のお話しをはじめ、早速やってみた LT大会などを企画しております! ラズパイやarduinoを使った電子工作が好きな方は、是非ともご参加ください!

おわりに

夏に行われたMaker Faire Tokyo 2017では、メーカーである Seeed 様が「Wio LTE と超音波測距センサーの組み合わせで、ゴミ箱の満空状態をクラウド連携させるといったデモを行っておりました。

MFT2017

会場はWi-Fiの電波の関係で多くのブースがデモに苦労されている中、直接LTE回線が利用可能な Wio LTE のデモは安定して動作しており、とても好評でした。

MFT2017

「可燃ガスの検知機能を取り付けたら、もっと実用的ですよね」といったご意見があったそうですが、ガスセンサーもあるので、ハンダ付け不要&プログラムのちょっとした修正だけでで成長させていく事も簡単ですし、先にご紹介した「本番に向けたデバイス開発」に取り組むとしても、資産が無駄になることはありません。

Wio LTE は「買ったら、すぐ使えるセンサーデバイス」を実現いたします!

ソラコム 松下