SORACOM Blog

ソラコムの最新情報をお届けします

新機能: LPWA 向けバイナリパーサー

LoRaWAN や Sigfox を使ってデータを送る際の標準的なペイロードサイズは数10バイト程度と非常に少なく、Web サービスのように JSON データを POST することができません。 そのため、デバイスによっては独自のバイナリフォーマットを定義しています。また、自分でデバイスを開発する際にもバイナリ形式でデータフォーマットを設計する必要があります。

また、現状、そのバイナリデータをパースするためには、Beam や Funnel の転送先でプログラムを書く必要がありました。 SORACOM Harvest では表示段階で簡易的なデコードを試みるようになっていますが、上記のようにフォーマットが不定なバイナリデータに対しては表示できず、また、API経由では生データしか取得することができませんでした。

今日発表するバイナリパーサーは、この課題を解決するために開発されました。

バイナリパーサーの概要

バイナリパーサーはその名の通り、ユーザーが定義したフォーマットに従ってバイナリデータをパースして、キーと値の組に変換する機能です。 この変換処理は SORACOM プラットフォーム上で行われるので、SORACOM Beam, Funnel の転送先や Harvest に変換後のデータを送付することができます。

フォーマットは bit 単位で読み出すデータの長さとデータ型を指定できます。取り出した値に対して四則演算を5回まで行うことができるので、値の精度がそれほど必要ではないデータを少ないビット数で表現し、四則演算を施すことで実際の値に変換することができます。

例えば、以下のようなフォーマットで定義された GPS トラッカーのバイナリデータがあったとします。

example

  • 先頭バイトはヘッダー。2bit をステータスに使い、残りの 6bit をバッテリーの残量にする(2% 刻みで表現する)
  • 残りの10バイトをで緯度経度高度に使う。高度は、10 で割って、100 マイナスする

これを変換するフォーマットは以下のように書くことができます。

1
status:0:uint:2:7 battery:0:uint:6:5:*2 latitude:5:float:32 longitude:1:float:32 altitude:7:uint:16:/10-100

これだけで、以下のように変換された JSON がペイロードにマージされ、転送されるようになります。

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{
  "data": "ORIGINAL_HEX",
  "status": 2,
  "battery": 80,
  "longitude": 139.7405,
  "latitude": 35.66816,
  "altitude": 10.2
}

フォーマットの詳細については、バイナリパーサー詳細 を参考にしてください。 (これは単純化した例なので、実際には要件にあわせた精度で値を得られるように設計する必要があります)

使い方

使い方はとても簡単です。デバイスが所属する LoRaWAN / Sigfox グループの設定画面で、バイナリパーサー機能を有効にし、フォーマットを指定するだけです。 この機能は本日より、無料でご利用いただけます。

example

LoRaWAN に加えて Sigfox にも対応したこの機会に、Wireless Agnostic を目指す SORACOM サービスをぜひ体感してみてください。

Funnel Partner Hosted Adaptor が追加されます

約2ヶ月前の 5/10 に、SORACOM Funnel を SPS パートナーの IoT ソリューションへと連携させる Partner Hosted Adapter を発表させて頂きました。

  • プレスリリース: 「クラウド連携をサポートする「SORACOM Funnel」を機能拡張しSPS パートナーの IoT ソリューションへの連携開始」
  • リリースブログ: 「新機能: SORACOM FunnelにPartner Hosted Adapterが追加」

本日は、既に発表されていたサービスに加えて、さらに2つのサービスがラインナップに加わり、これで計5つのアダプタが本日からご利用頂ける事となりました。

  • プレスリリース: 「クラウド連携をサポートする「SORACOM Funnel」の Partner Hosted Adapter が、2社の SPS パートナーの IoT ソリューションに連携開始」

そこで、現在対応しておりますソリューションを一気にご紹介したいと思います。 これから IoT システムを構築される予定があり、フィットしそうなソリューションがありましたら、是非ご検討いただければと存じます。

株式会社アプレッソ DataSpider Cloud

「DataSpider Cloud」はアプレッソが開発・販売するデータ連携ソフトウェア「DataSpider Servista」をベースに、本格的なクラウド型データインテグレーションサービス(iPaaS)として開発・提供するクラウドサービスです。

SORACOM Funnel の DataSpider アダプターを使用することで、デバイスからはシンプルなプロトコルを使用して、DataSpider Cloud にデータを送信することが可能となります。

構成イメージ 画面イメージ

リンク - DataSpider Cloud 公式サイト - SORACOM Funnel DataSpider アダプター利用ガイド


ブレインズテクノロジー株式会社 Impulse

膨大かつ多種多様なセンサーデバイスをノンプログラミングで「Impulse」へIoTデータを連携することが可能となり、スピーディに様々な設備・機器の予知保全、異常検知、不良検出を実現でき、その活用用途、適用対象範囲を大きく広げることができます。

構成イメージ

リンク - Impulse 公式サイト - IoTセンサーデータの高度な分析と故障予兆検知(接続手順等準備中)


インフォテリア株式会社 Platio

モバイルアプリ開発基盤「Platio」は、現場業務の生産性を向上させるiPhone/iPadアプリを、ノンプログラミングで開発できるクラウドサービスです。

■ 実現できること ・IoTデータのモバイル端末での表示 ・モバイル端末によるIoTセンサーからのデータ収集 ・モバイル端末による現場業務のペーパーレス化 ・業務システムなどのモバイル端末対応

■ 支援できる業務イメージ ・設備管理・保守〜点検報告、作業報告 ・運輸・物流〜輸配送状況管理、動態管理 ・店舗〜業務報告、課題共有、在庫管理 ・製造〜在庫管理、検品報告 ・ヘルスケア〜診断報告、活動報告

■ 特長 ・プログラミングの知識が不要でアプリを作れる ・アプリはオフラインで動作し、データはクラウドで中央管理できる ・手動入力に加え、写真や動画、GPSによる位置情報を自動入力できる ・Bluetooth接続でIoTセンサーや計測機器から自動入力できる

構成イメージ 開発画面

リンク - Platio 公式サイト - Platio Funnel アダプタードキュメント


Kii Thing Interaction Framework

Kiiは、IoTソリューションを支えるプラットフォームおよび同プラットフォーム上で動作するIoTソリューションをグローバルに展開し世界各地で運用しています。"ヒト"と"モノ”の連携とスケーラビリティに優れたKiiのプラットフォームは、機器のIoT化のみならずその先にあるビジネスモデルを支えるデータ活用も含めてサポートできる構造になっており、国内から世界各地へ拡大可能なサポート体制を整えています。

構成イメージ プラットフォーム

リンク - Kii 公式サイト


ウィングアーク1st株式会社 MotionBoard

MotionBoardを利用すると、リアルタイムデータの分析、可視化はもちろんのこと R言語を使った分析や、アラート発信などBIのレベルを超えたアプリケーションレベルのUI開発を従来のコードベースの開発に比較して10倍以上の開発効率で実現できます。SORACOM Funnelとのデータ連係によって、ユーザーはセンサーから出力されたデータをより簡単に可視化・活用が可能になります。

構成イメージ 画面 画面

活動量系のデータをBLEからJSONで出力されるアプリの結果をFunnelを経由して出力(開発時間は2日間)

リンク - MotionBoard 公式サイト


今後も様々なクラウドサービスと連携を強めていきますので、ご期待下さい。

ソラコム 松井

SORACOM Conerence"Discovery"2017 / 見どころ紹介 3

SORACOM Conerence"Discovery"2017

ソラコムの年次カンファレンス「SORACOM Conerence"Discovery"2017」開催までいよいよ1週間となりました。いよいよ締め切り間近です。まだお申込みでない方は、すぐにお申し込みください。

さて今日はキーノートセッションについて書いてみたいと思います。

昨年2016年の"Discovery"のキーノート

昨年は、"Discovery"開催にあわせて、4つのニュースを発表させていただきました。

  • SORACOM グローバル対応 SORACOM の全てのサービスがグローバルの 120 を超える国と地域で使用できるようになりました。同時に、日本のお客様を対象にSORACOM Global PoCキットを提供開始しました。

  • 新サービス「SORACOM Door」 SORACOMプラットフォームからお客様のシステムを仮想専用線で接続するサービスです。これまでも、専用線接続(SORACOM Direct)、プライベート接続サービス(SORACOM Canal)はありましたが、閉域網サービスが一つ加わりました。

  • 新サービス「SORACOM Gate」 SORACOM Air for セルラーで接続された IoT デバイスとのデバイス LAN 接続サービスを提供します。SORACOM Canal,Direct,Doorでの閉域網接続を前提に、デバイスにプライベートIPアドレスで直接アクセス、遠隔メンテナンスが可能となるサービスです。

  • LoRAWANの実証実験キット受付開始 IoT/M2M に適した省電力広域通信技術LoRAWAN™の PoC キット受付を開始しました。

2017年"Discovery"のキーノートは?

今年のキーノートは、前半はソラコムCEO玉川より、IoT通信SORACOMプラットフォームを軸に、IoTテクノロジーの最新動向や、お客様事例のアップデートをご紹介した後、後半はみずほフィナンシャルグループ 常務 山田氏、パナソニック コネクティッドソリューションズ社 常務 江坂氏、ローソン 理事執行役員 野辺氏をゲストをお迎えし、「IoTとビジネスイノベーション」をテーマに、パネルセッションをお届けします。

今回のゲストスピーカーの会社名を聞くと、IoTとの組み合わせは意外に見えるかもしれません。しかし、今年になってIoT関連のニュースでお見かけした方もいらっしゃるのではないでしょうか?

みずほフィナンシャルグループは、この5月に、FinTechをはじめとするIoTの活用による新たな事業創出・提供にむけた取り組みを行う新しい合弁会社設立のニュースを発表されました。 また、この1月には、SORACOMを利用た、決裁プラットフォームの研究も開始、ブロックチェーンに関する取り組みの発表など、金融業界でのテクノロジー活用に大変積極的に取り組まれているようです。

【FinTech】新たな事業創出を目的とする合弁会社設立に向けた協議の開始について 【FinTech】IoT決済に関するプラットフォーム構築に向けた研究開発の開始について

パナソニック コネクティッドソリューションズ社は、パナソニックグループ全体のB2Bソリューション事業成長の中核を担う顧客密着型事業を目的にこの2017年4月に発足しました。元日本マイクロソフトの樋口会長を初代社長に迎え、他にも元SAPの馬場氏などIT業界から様々な実績のある人員を登用、IoTやAI技術の活用を本格化させています。

日本マイクロソフトの樋口会長、パナソニックへ異例の出戻り(日本経済新聞) パナソニックがIoT時代に向けて組織改革。元SAPジャパンの馬場渉氏が参画(インプレス家電watch)

まさにIoTという言葉がバズワードから実用に移行する、その最前線に挑戦されている方々のパネルセッション、どんなお話が伺えるのかとても楽しみです。

おまけ

ちなみに、現在SORACOMでは、アルファベット順に「Air」「Beam」「Canal」「Direct」「Door」「Endorse」「Funnel」「Gate」「Harvest」まで9つのサービス提供しています。次の新サービスがでるとしたら「I」???

“Discovery"2017 会場でお待ちしています!

ソラコム 田渕

伊那市 LoRaWAN ハッカソン レポート

6/24~6/25にわたって長野県伊那市で行われた 伊那市 LoRaWAN ハッカソン の第一回目に、ソラコムはLoRaWAN通信部の協賛という形で関わっておりました そのご縁で当日はメンター兼審査員として参加させていただきました

集合写真

協賛したLoRaゲートウェイ

概要や当日の様子はすでにニュースが出始めておりますので、ここでは運営側&審査について振り返ってみます

当日の様子

レポートやニュースがアップされ始めています

ふりかえり&反省点

参加者の半分近くがハードウェアエンジニアということもあり、デバイスやセンサー側で困ることはほとんどありませんでした。逆にフロント系エンジニアが不在なため、表現力に苦しんだチームもいました 当然のことながら、LoRaWANの特性はハッカソン当日に知ったという方がほとんどということもあり、LoRaWANを利用したハッカソンだったのにLoRaの特性や制限からのアイデアの創出を促せなかったのが残念でした

デバイス・ネットワーク・アプリ/クラウドという各領域におけるエンジニアリングと、企画やプレゼンテーションとがバランスよく実現できたチームが高得点をマークしており、現在におけるIoTビジネス推進の縮図としても非常に興味深かったです

デバイス・ネットワーク・アプリ/クラウド

またネットワーク部においては、LoRaWANからのデータ送出に SORACOM Beam を利用していました この SORACOM Beam 内の設定変更(エンドポイントの変更等)を、SAMで提供すれば、それぞれのチームが得意なパターンに持ち込みやすくなっただろう、と反省然りです

審査に対する評点

評価は「革新性」「デモ」「実現性」「事業性」「テーマ」という5項目をそれぞれ4点満点の合計で競いました ハッカソンということもあり動作デモをプレゼンテーションできたチームが勝利した形となりました

IoTビジネスの現場でいろんな企画や事例を聞くことも多いこともあり、今回出たアイデアについて革新性という点ではかなり辛口評価をしています(みなさん、ごめんなさい) ただ、ハッカソン冒頭で地場の方々が困っていることを取り入れ、それを実現しようとする力や優しさはとても強く感じました

一点加えるならば、やはりプレゼンテーションにも力を入れていただきたかったです 動くデモというのは「伝える」ための手段の一つであり、最終的にはどんなことがしたかったのか?というのを伝えていただきたかったと感じています とはいえ、仕事じゃないですし、作って動かしてというのは楽しいことですし、バランスよくやれたら良かったと思います

次回予告

8/26(sat)~8/27(sun) の一泊二日で実施予定です 詳細は 伊那市LoRaWANハッカソン公式ブログ あたりにアナウンスが乗ると思うので、チェックしてみてください

また、今回の様子や総括は、来週の7/5 SORACOM Discovery 2017D-3 セッション / LoRAWANとARM mbedを活用した地方創生〜長野県伊那市での取り組み〜 でウフル 竹之下さんに発表いただきます ご興味ある方はぜひご来場ください!

ソラコム 松下

SORACOM Conference"Discovery"2017 / 見どころ紹介 2

SORACOM Conference"Discovery"2017

SORACOM Conference"Discovery"2017」には、エンジニア向けセッションもあることをご存知ですか?

最近、かなり具体的なIoT導入に関するお問い合わせも増えていると聞いています。しかし、IoTは、デバイス、通信、クラウド、AIなど専門技術の集合体、お客様からのニーズにお答えするには、様々な分野の技術知識を身につける必要があります。

  • API によるデバイス設定・運用の自動化
  • センサーやカメラ等IoTデバイスとの接続方法
  • AWS,Microsoft Azure,Google Cloud Platform(GCP)とのクラウド連携
  • ビッグデータ活用とリアルタイム処理

特にお問い合わせや関心の多いテーマについて、SORACOMのそれぞれの分野のエキスパートが解説する「SORACOM Deep Dive」はトラックE で13:30〜17:30開催です。IoT本格化の前に、「SORACOM Deep Dive」しに来てください。

エンジニア向けセッション SORACOM Deep Dive/トラックE

13:30-14:15 SORACOM APIによるデバイス設定・管理の自動化

先日SORACOMは ダイドーの自販機への採用を発表しました。こういった運用フェーズを見据えたケースでは、大量のデバイスをどう管理するかまでを事前に設計に組み込む必要があります。SORACOM APIと様々な機能を使って、IoTシステムの立ち上げ、運用時の自動化、効率化を、ソラコムのプリンシパルソフトウェアエンジニアの片山が解説します。

14:30-15:15 IoTデバイス・デザインパターン ベストプラクティス

IoTの主役「デバイス」。この「デバイス」の選び方やつなぎ方でお困りの方も多いのではないでしょうか?このセッションでは、ハードウェアメーカー出身のテクノロジー・エバンジェリスト松下が、IoTデバイスを用いたシステムアーキテクチャ設計を行う際に発生する典型的な問題と、それに対する解決策や設計方法、およびデバイスの配置、利用するプロトコル、そしてデータの設計まで踏み込んでご紹介します。

15:45-16:30 デバイスからのクラウド連携パターン

昨今のIoTにクラウドは不可欠です。SORACOMは先日GoogleCloudPlatformへの対応を発表しました。これでAWS,MicrosoftAzure,GCPの3つのメガクラウドに接続が簡易になりました。このセッションでは、AWSに日本国内初のエンジニアとして関わり様々な企業のクラウドサービス導入を技術支援した経験をもつ、シニアエンジニアの松井が、SORACOMを利用したデバイスからクラウドへの接続を、シンプルかつセキュアに構成するパターンを網羅的に紹介します。

16:45-17:30 IoTにおけるビッグデータとリアルタイム処理

IoTと並んでよく耳にする「ビッグデータ」。このセッションは、Hadoop/Sparkでのビッグデータ分散処理において経験が深く、数千台規模のHadoopクラスタの運用も経験のある、ソリューションアーキテクトの今井が、IoTにおけるビッグデータとリアルタイム処理活用のポイントと、設計や考え方のプラクティスや最新のトレンドをお届けします。

<詳細はイベントページからセッション情報をご確認ください> https://discovery2017.soracom.jp/

ソラコム 田渕

SORACOM Conerence"Discovery"2017 / 見どころ紹介 1

SORACOM Conerence"Discovery"2017

IoTの最新技術と事例を一堂にご紹介するソラコムの年次カンファレンス「SORACOM Conerence"Discovery"2017」を今年も開催します。 今回はキーノートを含めて合計25のセッションと、30社以上の展示、LPWAやスタートアップ製品の企画展示など、昨年より規模を拡大して開催します。参加は無料ですがお申込みが必要です。早めに お申し込みください。

今回、セッションが多いので、どのセッションに参加するか迷われる方も多いかもしれません。 ここでは、参加目的別のおすすめセッションをまとめておきます。

IoTを推進することになったビジネスマネージャー、もしくは企画職の方にトラックB

最近「今年IoTの部署ができた」、「IoTビジネスの企画を考えている」そんなお声を多く聞く様になりました。 IoTを、ビジネス視点から見ることが出来るセッションもご用意しています。

トラックBは、新規事業、スタートアップ、既存ビジネスへの活用、システム部とIoTという、4つの視点から、IoTのビジネス活用を紐解きます。

おすすめのセッション 15:45-16:30 【B3】IoTでトップラインを伸ばす ダイドードリンコ 経営戦略部 大平様、ヤンマー 中央研究所 大林様をお迎えし、IoTを既存ビジネスに組み込むことによる、効率化や業務改善、さらにはトップライン(売上)への貢献について取り組みをご紹介いただきます。

ダイドードリンコでは、IoT自販機にいち早く取り組まれ、SmileSTANDを展開しています。全国に数万台配置される機器においては、1台あたりの通信をいかに「小さいデータ量」にするかがとても重要です。ビジネスを支えるインフラとしてのIoTのあり方についてお伺いします。

16:45-17:45 【B4】IoT、クラウド、CIOは技術にどう向き合うか IoTの実践においては、ビジネスとIT推進、さらには製品開発やオペレーション、様々な部署の関わりが必要となります。その中で、CIOは、IoTなどの新しいテクノロジーにどう取り組むべきか、ゲストに、エレベーターのフジテック 情報システム部長 友岡様、東急ハンズ オムニチャネル推進部長 長谷川様、そしてモデレーターにはマーケティング責任者として日本市場におけるAWSクラウドの立ち上げを推進した小島氏をお迎えします。

本セッションのゲストは、大胆かつ柔軟な発想でビジネスを変えるITを推進されてきた方々です。これらの新しい技術の潮流を、事業や業務にどう活かしていくか、その推進方法や発想法、企業のシステム部のあり方なども伺えそうです。

IoTプロジェクトを推進、提案する立場の方には、トラックC、トラックD

今年は、事例に関するトラックが充実しています。トラックCでは、大阪ガス、WHILL、小森コーポレーション、日置電機、トーア紡といったゲストをお迎えし、装置機器の遠隔監視や、工場での応用、さらには端末へのセキュアな通信利用の観点からは、金融・決済に関するトラックも企画しました。さらに、トラックDでは、技術からのアプローチで、モバイル、閉域網、LoRaWAN、クラウドと業務システムと言ったテーマでIoTシステムをご紹介していきます。

おすすめのセッション 13:30-14:15 【C1】インフラ・装置の遠隔監視 大阪ガス株式会社 エネルギー事業部 木村氏から、電気ガスの計測データを簡単に通知するサービスekul(イークル))を、パーソナルモビリティWHILL、新しく発売されたModelCに搭載されたログデータ利用について、WHILL CTO 福岡氏から紹介していただきます。

14:30-15:15 【C2】製造業が挑む 製品のIoTソリューション化 業務用プリンター装置の小森コーポレーションの遠隔監視サービス「KP-Connect」、他CH電圧計を提供する日置電機の遠隔サービス「GENECT Remote」、どちらも製造メーカーがIoTによりソリューション提供をはじめたケースです。製造業がIoTソリューションに挑戦する際の、技術的な課題と、お客様への想い、社内でのプロジェクトの進め方も伺っていきます。

個人的には、この事例セッションは、日本中から歴史ある企業が登壇してくださるのがとても嬉しいです。まさに、ソラコムが目指してきた、通信のハードルを下げることによる「IoTの民主化」が始まっていることを感じていただけると思います。

ぜひ、様々なセッションで、リアルなIoT実践企業のお話を聞いてみてください。

ソラコム 田渕

新機能:SORACOM が Google Cloud Platform と連携出来るようになりました!

これまで、SORACOM を使ってデバイスからクラウドへの通信を行う際、Beam や Funnel を使って簡単かつ安全に Amazon Web Services(AWS) や Microsoft Azure をお使い頂けました。

本日発表させて頂きます2つの新機能により、Google Cloud Platform(GCP) のユーザ様も、デバイスから GCP への通信を簡単かつ安全にお使い頂けるようになります。

機能1: Beam と Google IoT Core が連携

2017年5月16日(米国時間) Google 社は、IoT端末を管理する「Google Cloud IoT Core」を発表し、現在プライベートベータとして提供されております。

Google Cloud IoT Core への接続は、IoT向けに標準的に使われている通信プロトコルMQTT(MQ Telemetry Transport)を利用しますが、通信経路の安全性を確保するためのTLS(Transport Layer Security)による暗号化が必須であり、また JWT(JSON Web Token)を利用して毎アクセス時に署名を行う必要があります。

Beam を使うことで、CPUに対する負荷や証明書の管理をデバイスからクラウドへオフロードすることが可能となり、またその際に通信の安全性も損ないません。

Beam構成

  • 認証情報をSIMと紐付ければSORACOMがJWTを生成・署名 → デバイス側のProvisioningを行うことなくGCPに接続可

  • GCP上のアプリケーションと双方向でデータ通信が可能 → コマンド送信や設定変更なども

本機能は、本日からカバレッジタイプ日本/グローバル共にお使い頂けます。

機能2: Funnel と Google Cloud Pub/Sub が連携

GCP の様々なサービスに対してデータを投入する入り口として、非同期かつスケーラブルなメッセージングサービス「Google Cloud Pub/Sub」が有用です。 大量のIoTデバイスから GCP へデータを収集するために、クラウドリソースアダプター Funnel で新たに「Google Cloud Pub/Sub」へのアダプターがご利用頂けるようになりました。

Funnel構成

  • 簡易なプロトコルでGCPにデータを送信可能 → 制約のあるデバイスでもGCP連携が可能に

本機能も、本日からカバレッジタイプ日本/グローバル共にお使い頂けます。

デモ動画

Funnel と Google Cloud Pub/Sub のデモ動画です。

二つのサービスの使い分け

IoT デバイスからデータを吸い上げるだけの用途であれば、Beam より Funnel をご利用頂いた方がより容易にシステムを構成可能です。 反対に、双方向での通信が求められる場合には、Beam をお使いください。

SORACOM では、今後もユーザ様のご要望を元に、様々な環境との連携を強化してまいります。ぜひ、機能要望などがありましたら、お知らせください!

ソラコム 松井

SORACOM-UGの活動が活発です!

4/20のカンファレンス “if-up 2017” 以降、SORACOM-UGの活動が活発になってきています!

それというのも、if-up 2017の夜に行われたナイトイベント “SORACOM-UG” で、「私の地域でも SORACOM-UGを開催したい!」という、皆さんの熱い思いの賜物です。

すでに終わってしまった、もしくは大人気により募集締め切りをしてしまった SORACOM-UG もありますが、こちらでご紹介します

5/27 SORACOM-UG 九州

“Study Group” として発足していた九州地方が、UGとして新装開店したのが、SORACOM-UG 九州です 5/27に行われた内容Toggetter にまとめていただいています

このイベントの前に東京のビッグサイトで行われていた ITWeek 2017 IoT/M2M展 で発表された大型アップデートを、東京に来られなかった方にも直にお伝えする SORACOM アップデート や、SORACOM-UG 九州のメンバーによる登壇といった座学に加え、特に地方で役に立つであろう LoRaWAN のハンズオンと盛りだくさんの内容でした

6/17 SORACOM-UG関西

大好評につき受付終了となってしまいました、6/17の SORACOM-UG 関西です こちらはJAWS-UG関西IoT専門支部との共催で、3/11に行われた JAWS DAYS 2017 IoTハンズオンを、大阪で!というコンセプトのイベントです

Raspberry Pi からのセンサーデータを SORACOM Harvest や、Amazon Athena + Amazon QuickSight で可視化するハンズオンになります

7/7 SORACOM-UG Shikoku (四国)

愛媛/松山を中心に活動している SORACOM-UG Shikoku 7/7に SORACOM-UG Shikoku #1 を開催予定で、絶賛募集中です。もちろん私(max)もお邪魔いたします

7/5のイベント SORACOM Conference ‘Discovery’ 2017 の直後ということもあり、IoTの最先端・最新情報をいち早くお届けする予定です

金曜日の夜で参加費無料です。是非ともご参加ください!

7/21 SORACOM meetup 広島

7/21の広島での開催は「SORACOM meetup 広島」です UGとして活動できるかわからないけど、まずは集まってみよう!という熱い思いから “meetup” と銘打って活動していただいています

ソラコムとしても、多くの方にIoTの良さを知ってもらえる機会として、このmeetupをバックアップすべく、私(max)がお邪魔させていただくことになりました

ここからUGとしての活動が始まればいいな、と願っております。こちらも募集開始しておりますので、ご参加ください!

その他の活動と、立ち上げ方

これまで&これからの活動を地図にしてみました

これまで&これからの活動地図 引用元: http://kage-design.com/wp/?p=1061

東海地方での立ち上げ計画が持ち上がっていると伺っています その他、地域に限らず、たとえば “SORACOM Harvest を愛でる支部” といったサービス寄りでも構いません! 立ち上げ方はこちらをご覧ください

コアメンバーがまだ集まりそうにない、そんな時は広島のように “meetup” 形式したり、他のユーザーグループとの共催でも大歓迎です! SORACOMのサービスだけでなく、IoT自体が広がれば、それが一番うれしく思います。盛り上げていきましょう!

ソラコム 松下(max)

AWS Summit Tokyo Keynoteセッション

ソラコムの安川です。

今週はAWS Summit Tokyoの週ですね!今年は全部で4日間となり、一週間まるまるAWS Summitな人も多いのではないでしょうか。

そのAWS Summit Tokyo 2017のDay 3はソラコムにとっても、私自身にとってもとても思い出に残る日となりました。 Amazon CTO, Dr. Werner VogelsのKeynoteセッションにゲストスピーカーとしてお呼びいただき、SORACOMのAWS活用についてお話させていただく機会だったからです。

機会を頂いたからには自分たちが日頃享受しているAWSの恩恵について、1ユーザとして実感していることを、感謝の気持ちとともに伝えたいと思っていました。 なのでSORACOMのサービスの話はできるだけ最小限に抑えて、我々のAWSの使い方やそれによってもたらされた効果を中心にお話しました。 そのため、SORACOMについてはじめて聞く方にはサービス内容がわかりにくいという面もあったかもしれませんが、ご容赦ください。 (ご用命いただければ我々いつでも説明に伺いますので!)

なお、当日のプレゼン資料は録画は公開される予定なので、それをここで繰り返すのはやめて、このブログでは少し裏側の様子とか思いを書かせてもらおうかなと思います。

Dr. Werner Vogelsの教え

awssummit Dr. Werner Vogels氏といえば、分散システムの設計やクラウド上のシステム構築を行うにあたっての数多くの教えを与えてくれていて、前職でAWSのSolution Architectをしていた時代から尊敬する偉大な人でしたし、SORACOMのアーキテクチャ設計においてももちろんその教えを念頭においてきました。 Horizontal Scalability, Resilience, 疎結合化されるマイクロサービス、例を上げればきりがありません。

そんなWernerのセッションはいつも技術的にもビジネス的にも先進的な事例であふれていて、いつかはそのセッションに登壇できたらと昔から思っていたものです。 その念願かなってソラコムCTOとして登壇の機会を頂いたのは本当に感無量で、ステージに立った直後はいつにもなく緊張していました。 (後でいつも講演を聞きに来てくださっている馴染みの記者さんにも「緊張してましたね」と言われたほどでした 笑)

プレゼンの冒頭で率直にその思いをお話したり、プレゼン各所で先述のキーワードを使ったりしたのですが、それをAscii 大谷さんがしっかり記事で言及してくださっていたのを見て、ちゃんと伝えられたなと嬉しく思っています。

awssummit

AWS が誰もに平等に与えるSuper Power

Wernerの冒頭のメッセージはAWSが、組織の規模や立場によらず、誰しもにSuper Powerを与えるというものでした。 awssummit AWSクラウドを活用する者として、このSuper Powerの意味は心から実感します。 AWSのない世界で、無数のIoTデバイスが接続してきてもスケールするプラットフォームを創れというお題が出されたら逃げ出すことを考えるかもしれません。 そもそもSORACOMの元となったIoT向けのセルラーネットワークという着想にすら至らなかったかもしれない。

でも、ここはAWSのある世界で、例え小さなスタートアップであっても、平等にその恩恵を享受してSuper Powerを手にすることができるので、我々もSORACOMを立ち上げることが出来ました。 プレゼン中盤で「小さなチームでたくさんのお客様につかっていただいているプラットフォームを作ることが出来たのは、AWSの上でAWSのベストプラクティスを適用しているから」という率直な実感を伝えることで、このWernerのポイントを後押し出来ていたようだったら嬉しく思います。

新しい機能を素早くリリースして、お客様からのフィードバックを受けて改善するというループを速く回すことができるのも、様々な機能部品をサービスとして提供してくれていて、必要なときに使える環境があるからだと思っています。 そのおかげで短期間で多数の改善をリリースすることができました。

awssummit

AWS がもたらした変化とSORACOMが目指す未来

Keynoteセッションでは随所で、世界を変えるインパクトのあるスタートアップの例や、大企業の考え方やビジネスの変化など、AWSがもたらした変化がWernerから語られていましたし、ゲストスピーカーの方々からもそれぞれの組織でAWSによって変わったことが語られてました。

それを聞いてすごいなと改めて思ったのが、その影響の波及範囲の広さです。 単に特定の業界で何かが改善したという話ではないんですよね。 あらゆる業界のあらゆるビジネスで変化がもたらされていて、結果としてAWSが世界をより良く変えることに貢献しているというのが事実として語られているわけですよね。

SORACOMが目指すのも、AWSのように誰もが使いたい時に必要なだけ使えて、IoT時代に、開発者やイノベーターの皆様が、組織の規模や立場によらず、平等にSuper Powerを手にして世界をより良い場所に変えていくことに寄与するプラットフォームです。 その想いを、AWSのグローバルインフラストラクチャの上に構築されたSORACOMが、星の数ほどのデバイスをクラウドにつなぐ絵とともに述べて、当日はプレゼンを終えました。

awssummit

Still Day 1。これからも世界中のヒトとモノをつなげ、共鳴する社会を目指してプラットフォームを進化させて行きます!

awssummit

ソラコム 安川

長期利用割引を1回線から提供開始しました

本日、長期利用割引を発表 いたしました。 日本向け Air SIM について、ご利用期間をお約束頂くことで、基本料金が割引となるサービスです。料金は以下のとおりです。期間とお支払い方法によって、基本料金が割引になります。

長期利用割引

既にコンソール・API よりお申込み頂くことが可能になっております。

コンソールからの購入

これまで、ボリュームディスカウント・長期利用割引として300回線超のお客様に対してお問い合わせ・個別契約に基づいてご提供しておりましたが、今回、コンソール・API より自動的にお申込み・手続きが可能となったため、すべてのお客様に対して、1回線よりご提供させていただきます。既に導入済みの回線にも適用(お申込み)頂くことができますので、ぜひご検討ください。

詳細は、長期利用割引 - 日本向け Air SIMをご確認ください。

なお、長期利用割引は以下の特徴があります。

1. 個々の回線のご契約と長期利用割引の紐付けはされません。

端末の紛失や故障等、様々な事情で、個々の回線が解約になるケースがあると思います。 本割引は、あくまでお客様がご利用いただく回線数と期間をお約束頂くものですので、個々の回線のご契約と割引はセットではありません。運用によっては従来利用していた回線を解約し、新たな回線を契約されるケースもあると考えております。そういった場合でも、本割引は問題なくご利用いただけます。

2. 違約金(ペナルティ)はありません。

本割引をご利用頂いた後で、残念ながらお約束頂いた回線数を割り込んでご解約されるケースもあるかと存じます。本割引について、本来お支払いいただく金額を超えてご請求が発生する、いわゆるペナルティ的な違約金の設定はございません。 ただし、一括前払いの場合、既にお支払い済みの料金について返金はございません。月々払いの場合はお約束期間終了までの料金のお支払いは必要となります。ご利用期間の選択は慎重にしてくださいね。

3. 割引が効果的に適用される対象は使用中(もしくは通信を出来ないようにしている休止中)のものだけです。

お約束(お申込み)頂く回線数が使用中の回線数に達しない場合、使用開始前(準備完了)や設定変更料金(300円)を頂戴して利用中断中にされている回線に長期利用割引の金額が適用されたり、お約束頂く回線数との差分の料金が加算されますのでお気を付けください。

2 および 3 について、具体的には、長期利用割引の契約回線数に達するまで、SIMの基本料金と長期利用割引適用後の基本料金単価の差分が、ディスカウント費用として該当SIMの課金項目として作成されることになります。

例) 月額払い1年 100回線(基本料日額9円:月30日時が270円/月・回線)の長期利用割引をお申込み頂き、利用中SIMを90枚、準備完了SIMを15枚保有していた場合の日額料金

  • 利用中SIM90枚については、基本料金10円、長期利用割引-1円の課金項目がそれぞれのSIMに計上されます
  • 準備完了SIM10枚については、基本料金5円、長期利用割引4円の課金項目がそれぞれのSIMに計上されます
  • 残りの準備中SIM5枚については割引計算対象外です

例) 月額払い5年 100回線(基本料日額7円:月30日時が210円/月・回線)の長期利用割引をお申込み頂き、利用中SIMを90枚のみ保有していた場合の日額料金

  • 利用中SIM90枚については、基本料金10円、長期利用割引-3円の課金項目がそれぞれのSIMに計上されます
  • 長期利用割引のお約束回線数に達しない10枚分については、長期利用割引単価7円×不足分10枚=70円分の費用が、オペレータの課金項目として作成されます

今回、長期利用割引のお申込みがお客様のご希望のタイミングで、既に利用中の回線も含めて1回線から可能になったため、

  • 検証を開始する
  • 検証が完了し、本格導入が決まったら長期利用割引を申し込んでコストを低減する

といったことがより少ない回線数・より身近な IoT のシステムでも行えるようになりました。

今後も、運用の自動化および最適化を進め、コスト削減を図り、お客様がコストを節約できるよう努めていきます。

ソラコム 高橋