SORACOM Blog

ソラコムの最新情報をお届けします

SORACOM Beamが新たにUDP to HTTP変換に対応

はじめに

SORACOMの安川です。

9/30の発表時にSORACOM Airと同時に発表したデータ転送支援サービスSORACOM Beamですが、10月に値下げも発表し、様々なユースケースでのご利用が広がっています。IoTデバイスからのデータ転送を少しでも手軽に省電力にという思いが届き始めているようで、とてもうれしく思っています。

そんなSORACOM Beamに新たな機能UDP to HTTP(S)変換が加わったことを発表しました。そこで早速この機能についてご紹介したいと思います!

UDP to HTTP(S)変換ってどういうこと?

SORACOM BeamではTCPソケットで送られたデータをHTTPで指定されたエンドポイントにPOSTするという機能をサポートしていました。今回発表した新機能は、UDPで同様のことを実現する機能です。つまりUDPパケットをSORACOM Beamのエンドポイントに送っていただくと、そのペイロードをSORACOM側で指定されたHTTPエンドポイントにPOSTしてくれます。

これにより、HTTPヘッダ等のオーバヘッドはもちろん、TCPのハンドシェイクすらスキップしてデータを指定のサーバに転送することが出来ることから、データ転送量の削減、デバイス側処理負荷の低減が期待できます。またハンドシェイクをスキップできることから、データ転送の即時性も上がります。Round Trip Timeが大きくなりがちな3Gネットワークでは特に差が出てくると思います。

また、TCPの場合と同様、サーバ側からのレスポンスコード及びメッセージは返るので、レスポンスを受信することで、簡易的なデータの到達確認やエラー検知が可能です。

beam_tcp_L4_view.png

Device<->Beamエンドポイントの通信についてL4で見たところ(TCPの場合)

beam_udp_L4_view.png

Device<->Beamエンドポイントの通信についてL4で見たところ(UDPの場合)

UDP to HTTP(S)変換の使いドコロ

いいこともたくさんあるUDP to HTTP(S)ですが、注意すべき点もあります。UDPはTCPとは異なり、転送されたパケットが損失した場合の再送処理や、順序保証を提供しませんし、大きなデータを送る際にデータを複数のセグメントに分割して送るといった機能も提供しません。

特にパケットの損失はそのままデータ転送の失敗に直結するので、データの到達性保証が必須でないユースケースか、再送処理をアプリケーション側で対処出来る場合にご利用を検討頂くのが良いかと思います。

早速試してみる。

設定方法はTCP to HTTP(S)変換の場合と同様です。

  1. まずSORACOM Beamの設定項目で追加ボタンを押して、「UDP -> HTTP/HTTPSエンドポイント」を選びます。 add_udp_to_http_config.png

  2. 次に宛先のHTTP(S)エンドポイントを設定し、保存します。 edit_udp_to_http_config.png

以上で設定は完了です。早速動作確認をしてみましょう。

動作確認のためにはUDPパケットを送る必要があります。例えばnetcatというツールを使うとTCPの場合と同様に可能です。

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$ echo "test" | nc -u beam.soracom.io 23080
200 Success {"payload"=>"dGVzdAo="} => test

実際にパケットをキャプチャしてみると、純粋に1往復のパケットのやり取りだけでデータが送られたことが確認できると思います。

開発に至った経緯

SORACOM Beamは元々、HTTPからHTTPS、MQTTからMQTTS、TCPからTCP over TLSへといった暗号化レイヤの追加からスタートしました。その機能があれば大分デバイス側の処理を楽にできるだろうと考えて、一部のお客様にご紹介したところ、返って来たのは:

「HTTPですらもうデバイス側のバッテリを多く消費しちゃうし、データ転送のオーバヘッド大きすぎるのですよね」

というフィードバックでした。なるほど、お客様のニーズはまだまだその先にあったようです。そこで急遽、TCPで送られたデータをHTTPでPOSTするという処理のサポートを追加しました。これにより、デバイスからは単にTCPソケットを張って、データをソケットを通じて送るだけで、HTTPのオーバーヘッド無しで任意のHTTPエンドポイントにデータを送り込めます。もちろんクラウドサービスも呼び出せます。

これを持って再びお客様のフィードバックを聞いたところ

「TCPだとソケット張りっぱなしにしない限り、最初にハンドシェイクが必要で、オーバヘッド大きいですよね」

というようなものでした。なるほど、まだ足りてなかったようです。そしてよくよくヒアリングしてみると、このフィードバックを下さったお客様のユースケースだと、少量のデータを一定期間おきに送る必要がある一方で、データの到達性は必ずしも保証される必要はないとのことでした。そうして実装するに至ったのが今回のUDP to HTTP(S)変換機能でした。

実はこのフィードバックはかっこいいパーソナルモビリティデバイスを開発・販売されているWHILLさんから頂いたものです。実際に今、UDP to HTTPS変換を使った検証をして頂いています。

whill_case_study.png

この機能のリリースにあたって、WHILL CTOの福岡さんからコメントを頂きました。

SORACOM Beamを使うことで、通信量及び通信のための電力消費の削減が見込めるデータが取れています。機能もさることながら、私たちが感銘を受けたのはユーザーに対して真摯に向き合う姿勢と、リクエストへの対応の速さです。今後規模が拡大していっても、このスタンスが変わらないことを期待してます。 WHILL株式会社 最高技術責任者 福岡 宗明

まとめ

SORACOM Beamの新機能、UDP to HTTP(S)変換機能を使えば、最小限のオーバーヘッドで各種クラウドサービスやオンプレミスサーバに安全にデータの送信が出来ます。是非ご活用下さい!

また、SORACOMはご利用の皆様のフィードバックを受けて進化するプラットフォームですので、皆様のご要望をいろいろお聞かせ下さい!

SORACOM Air メタデータサービスのご紹介

松井です。

この記事は SORACOM ユーザーグループ発足記念リレーブログ の 11/27 分です。

本日は私が開発に関わったメタデータサービス機能がリリースされましたので、使い方や動作サンプルをご紹介したいと思います。

メタデータサービスとは

一言で言うならば、Air 経由で特殊な URL に HTTP アクセスする事で、認証なしで SIM(Subscriber) の情報を取得したり、API実行を行える、という機能です(グループ単位で機能のコントロールが可能)。 サービスに関するドキュメントは、 ソラコム公式開発者サイト「メタデータサービスを設定する」を参照してください。

メタデータサービスを有効にする

まず、メタデータサービスを使えるようにしましょう。 コンソールのグループの設定画面から設定対象のグループを開くと、メタデータ関連の設定項目が増えています。

下記の画面のように設定してみて下さい。

メタデータ設定画面

最後に「保存」を押すのを忘れないようにしましょう。

メタデータサービスにアクセスする

Subscriber 情報へのアクセス

メタデータサービスが有効になっている端末で、http://metadata.soracom.io/v1/subscriber にアクセスすると、SIMの情報を取得する事が出来ます。

例えば SORACOM Air SIMで通信を行っている Raspberry Pi からは、

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pi@raspberrypi ~ $ curl -s http://metadata.soracom.io/v1/subscriber | jq .
{
  "imsi": "44010xxxxxxxxxx",
  "msisdn": "81xxxxxxxxxx",
  "ipAddress": "10.xxx.xxx.xxx",
  "apn": "soracom.io",
  "type": "s1.fast",
  "groupId": "xxxxxxxx-xxxxxxxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx",
  "createdAt": 1437119287341,
  "lastModifiedAt": 1448518406229,
  "expiredAt": null,
  "terminationEnabled": false,
  "status": "active",
  "tags": {
    "name": "moto"
  },
  "sessionStatus": {
    "lastUpdatedAt": 1448518167276,
    "imei": "xxxxxxxxxxxxxxx",
    "location": null,
    "ueIpAddress": "10.xxx.xxx.xxx",
    "dnsServers": [
      "8.8.8.8",
      "8.8.4.4"
    ],
    "online": true
  },
  "speedClass": "s1.fast",
  "moduleType": "nano",
  "plan": 1,
  "expiryTime": null,
  "operatorId": "OPxxxxxxxxxx",
  "createdTime": 1437119287341,
  "lastModifiedTime": 1448518406229
}

のように curl コマンドで Subscriber に関する情報取得出来ます。

Subscriber に関する情報の更新

さきほど書き込みを行える設定にしておいたので、試しにタグを付与してみましょう。

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pi@raspberrypi ~ $ curl -s http://metadata.soracom.io/v1/subscriber | jq .tags
{
  "name": "moto"
}
pi@raspberrypi ~ $ curl -sX POST -d '{"foo":"bar"}' -H Content-Type:application/json \
  http://metadata.soracom.io/v1/subscriber/update_tags | jq .tags
{
  "foo": "bar",
  "name": "moto"
}

JSON を HTTP POST するだけで、簡単にタグを追加する事が出来ました。 何らかの状況をデバイスから報告する用途に使えそうですね。

ユーザデータへのアクセス

ユーザデータは、 http://metadata.soracom.io/v1/userdata にアクセスするだけで取得が出来ます。

例えば、何らかのスクリプトをデバイスで実行したいとしましょう。

スクリプトをユーザデータに保存しておき、Raspberry Pi からダウンロードして実行してみます。

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pi@raspberrypi ~ $ curl -s http://metadata.soracom.io/v1/userdata
#!/bin/bash
echo Hello SORACOM Air
pi@raspberrypi ~ $ curl -s http://metadata.soracom.io/v1/userdata | bash
Hello SORACOM Air

curl でダウンロードして pipe で bash に渡して実行する事が出来ました。

cron等でこの処理を定期的に実行するようにしておくと、コンソールからユーザデータを更新するだけで、自動実行するスクリプトを変更する事が出来ます。

応用編

ユーザデータには任意のデータを入れておけるので、例えば HTML コンテンツを置いておく事も出来ます。 https://soracom-files.s3.amazonaws.com/speed_class_changer.txt の内容を、ユーザデータに保存してみましょう。

ユーザデータ設定

保存したら、ユーザデータのURL http://metadata.soracom.io/v1/userdata をブラウザで開きます。

Speed Class Changer

こんな画面が開いて、今の速度クラスが自動的に選択されたと思います。 他のボタンを押せば、速度クラス変更がすぐに行われます。

もしユーザデータの設定をするのが面倒だなと思ったら、代わりに http://soracom-files.s3.amazonaws.com/speed_class_changer.html を開いても同じ物が見られます。

※ただし、前述のメタデータ機能の有効化とクロスオリジンの設定は事前にしておく必要があります。  また実際に速度変更をするには、読み取り専用のチェックボックスを外しておく必要があります。

速度変更を実際に行っている部分は下記のようなコードとなっており、やはり JSON の HTTP POST を行っているだけです。SDKやクレデンシャルが必要ないので、非常に簡潔に記述できます。

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function changeSpeedClass(speedClass) {
  $.ajax({
    type: "POST",
    url: baseurl + "/subscriber/update_speed_class",
    headers: {'content-type':'application/json'},
    data: JSON.stringify({"speedClass":speedClass}),
    success: function(subscriber){
      update(subscriber)
    }
  });
}

スマートフォンアプリケーションからも、同じような形で呼び出せると思いますので、是非試してみてください。

まとめ

メタデータサービスを使うと、デバイスが自分の使っている回線のコントロールを簡単に行えるようになります。 またユーザデータと Subscriber のタグを組み合わせて、(さながら EC2 インスタンスのように)ロールベースでデバイスの初期化プロセスを実行したりする事が出来ます。

是非活用してみてください!

リレーブログ第2弾 最終日の 11/30 は、アピリオの岩崎さんです。

12/1 からはいよいよ「ソラコムアドベントカレンダー」が始まります。 奮ってご参加ください!

TechCrunch Tokyo 2015 CTO of the year 受賞しました!!

ソラコムの小熊です。

この記事は SORACOM ユーザーグループ発足記念リレーブログ の 11/18 分です。

TechCrunch Tokyo 2015 - CTO of the year

さて、いきなりですがビッグニュースです!

昨日(2015年11月17日)、東京・渋谷のヒカリエホールにて行われた TechCrunch Tokyo 2015 の “CTO Night” というイベントにおきまして、弊社 CTO 安川が CTO of the year という栄えある賞を頂きました〜!!

CTO of the year 1 CTO of the year 2

CTO Night というイベントは、日本のスタートアップ界の名だたる CTO たち 8 名がそれぞれ自社のサービスやビジネスに対し、いかに技術力によって貢献しているか、というお題で 5 分間の LT を行い、 これまた日本を代表すると言っても過言ではない著名な CTO たち 6 名によって構成される審査員によって、今年 2015 年を代表する CTO、"CTO of the year" を厳正に選出しようというイベントです。

昨日の安川の LT 資料 が SlideShare にて公開されていますので興味のある方はご覧頂きたいと思いますが、昨日は多少時間配分に失敗してしまって最後の「ソラコムの内側」みたいな話の部分が(みなさんそこの話を最も期待されていた部分ではないかと思いますが)残念なことにささーっと流す感じになってしまいました。

そこで今日は私のブログの内容を急遽変更して、昨日安川が話す予定だったけど時間の都合で話せなかったことを安川に代わって補足説明させていただこうと思います。

Polaris と Dipper

Polaris と Dipper 1

SORACOM では MVNO としての機能を果たすために必要な各種の処理をマイクロサービスのような形で分散型で実装しています。

大きく分けて、パケット交換コアを構成するサービス群を Polaris(ポラリス、北極星)、課金処理や加入者管理のような機能を持つサービス群を Dipper(ディッパー、北斗七星)と名づけています。

ソラコムのロゴマークは実はこの北極星と北斗七星をイメージしたデザインになっています。

Polaris にはパケット転送機能の他に帯域制御機能やアクセス制御機能といったモバイルデータ通信サービスに最低限必要な機能に加えて、Beam の処理(暗号化やプロトコル変換)が入っていることが大きな特徴です。 Beam のように、パケットを転送する際に付加的な処理を行うサービスは SORACOM の特徴的なサービスの一つですが、これがソフトウェアで実現されているので機能追加や不具合修正を迅速に行うことが可能です。 また Beam 以外のサービスも鋭意追加していく予定です。

Dipper には、Polaris のコア機能を支える各種周辺サービスが実装されています。コンソールや SDK などを経由して API が呼び出されると、この Dipper 内で設定変更などが行われ、必要に応じて Polaris の制御を行ったりします。

そして Polaris と Dipper を監視する Hubble(ハッブル)というサービスも稼働しています。Hubble は各サービスを監視し、異常があれば自動的にリスタートさせるなどの機能を持ちます。

Polaris と Dipper 2

SORACOM の各サービス間は疎結合な作りになっています。例えば、サービス間の連携には内部の専用 API を呼び出すような形になっています。

疎結合としたことで、各サービスごとにそれぞれ適切と思われる言語やフレームワークを用いて開発を行うことができています。 またそれぞれのサービスのライフサイクルが独立していますので、任意のサービスだけを好きなタイミングで Blue-Green デプロイによって更新するというようなことができますし、負荷が高まったサービスだけをスケールアウトさせるといったことができます。 このようにすることで、SORACOM のプラットフォーム全体としての可用性も高まります。

プラットフォームの構築には、Amazon DynamoDB や AWS ElasticBeanstalk といった AWS のサービスをフル活用しています。 運用コストを最小化しつつも、最大限の可用性とパフォーマンスを同時に実現しています。

SORACOM では各サービスのコンポーネントだけでなく、社内の人間同士の連携も疎結合になっています。通常の連絡はほとんど Slack 上で行われ、1 日 30 分の全体 Sync ミーティング以外は非同期な連携が行われています。 そのため、忙しくてなかなか社内にいない人を待ち続けるといったような無駄が発生することがほとんどなく、コミュニケーションコストを最小限に抑えられているように思います。

おまけ

CTO of the year を受賞すると、このように大きなパネルを持って満員電車に乗れるという栄えある特典付きでした!

パネルを持った安川

SORACOM パートナースペース サイトをオープンしました。

本日11月9日、SORACOM パートナースペース(SPS)への参加パートナー様を対象とした SPS パートナー向けサイトをオープンしました。

SPS パートナー向け サイト https://sps.soracom.io/

SPS は、SORACOM のパートナープログラムです。 SORACOMでは、特に登録などすることなく、だれでも SORACOM プラットフォームを利用して自由にビジネスをすることが可能です。(もちろん、利用規約に準じてです!) ただし、SPS にご参加いただくことで、技術資料やマーケティング支援などのサポートの提供を受けることができます。特典や要件などは、SORACOM パートナースペース を参照してください。

当サイトの閲覧は、SPS に申請いただいた SPS 申請済みパートナーのみに限定しております。 以下のようなパートナー向けの資料が参照できます。

SPS-site

SPS の参加はどの企業様でも可能です。 SORACOM パートナースペース をご確認の上、以下より、ご登録ください。 https://sps.soracom.io/

SORACOM は、SPSを通じ、IoTデバイス、及びIoTデバイスを活用したソリューションや、システムインテグレーションを提供するパートナーと共にエコシステムを構築していきます。

江木 典之 (Twitter: @NoriyukiEgi)

SORACOM Beam の値下げを発表しました。

SORACOM Beam の料金の値下げをお知らせします。2015年11月3日 0:00(UTC、日本時間:2015年11月3日 9:00)より適用となります。

  • SORACOM Beamの料金を10%値下げします。
    • 【改定前】1 リクエスト (*) あたり 0.001 円(税別)
    • 【改定後】1 リクエスト (*) あたり 0.0009 円(税別)
    • (*) エントリーポイント (Beam) へのリクエスト、Beamから転送先へのリクエスト、それぞれを個別に 1 リクエストとカウントします。

なお、以下の無料枠については従来通り、変更なくご利用いただけます。

  • SORACOM Beam は、新規のお客様を対象として無料利用枠をご提供しています。 SORACOM アカウントを作成していただいた月から12ヶ月間(アカウントを作成した月を含む)は、1アカウントあたり月間 50,000 リクエストまで毎月無料とさせていただきます。 なお、リクエスト数が 50,000 リクエストに満たない場合でも翌月に持ち越されることはありません。

SORACOM Beamの料金体系については、SORACOM Beam のご利用料金 をご確認ください。

SORACOMは、運用の自動化および最適化を進め、時間とともにコスト削減を行っていく事にフォーカスしております。 今後ともお客様がコストを節約できるよう努めていきます。

江木 典之 (Twitter: @NoriyukiEgi)

ソラコム山とNode-RED

みなさまこんにちは。ソラコムでエンジニア(試用期間中)をやってます江木です。 ソラコムリリース記念ブログも、当初の目標であった1ヶ月を迎えました。一度も欠くことなく記事が公開されており、ありがたく思っています! かなり好評ですので、このまま延長するという話もあるとかないとか・・

試用期間中というのも、私は9月から SORACOM の一員となりました。この2ヶ月間は、前職をやめる→ソラコムに入る→ソラコムのリリース で、かなり激動でした。9月30日のリリースでは思っていた以上に注目していただき、通称 ソラコム山が出現した頃は、流れるタイムラインを追うことが、それはもう楽しくて仕方ありませんでした。

通称 ソラコム山 (Tweet の件数/日にち) SORACOM-YAMA

こんな渦中にいられたことはとても幸運でした。 IoTの分野で日本から新しいサービスがどんどん生まれて欲しいと心から思っています。どんどん SORACOM を使い倒してください!

さて、先週以下の Tweet を見かけました。@joeartseaさんがNode-REDにSORACOMのNodeを作ったと!

https://twitter.com/joeartsea/status/657054321675259904 tweet-joeartseaさん

Node-RED はちょくちょく触っていましたが、久しぶりに見てみると、Slack連携やらAWS連携やらいろいろ増えていたので、試してみました。

Node−REDとは? Nodeの追加方法は? は、以下などを見るといいと思います。

BluemixのNode-REDパレットにノードを追加する http://qiita.com/KenichiSekine/items/b2877c90f59774a27827

個人的には非機能要求をあまり考えずにプロトタイプを作って動かしてみるというのには向いていると思います。

Node-RED に SORACOM の Node を追加してみました。 Air 、Beam の使用状況の確認、速度クラスの変更、アクティベート、ディアクティベートなどができるようです。

SORACOM-Node

試しに期間を1日間にして、Air State をデバッグに出してみると、、

debug

早速、一日の使用量がでてきました。

というわけで、Slack に毎日一日の使用量を出してみます。(これがやりたかった) Slack では Incoming WebHooks を定義します。Node-RED では Slack の Node を追加します。 Slack の Node の設定は以下のようにしました。

slacknode

Cron 的に、指定した間隔で呼びだせるので、データ通信使用量を Slack で確認できます。

slack

この SORACOM Node だと、速度クラスの変更や休止もできるので、利用量に応じて速度を落としたり、休止させたり、また、毎日夜だけ速度クラスを上げるということも、Node-RED の UI と少しの javascript をつかうだけでできそうです。

以前のこのブログシリーズでも、ジャストインケース 松井さんが イベントハンドラーと AWS Lambda を連携して、Slackに流し込んでいました。 好きなプラットホームを使って、APIでコントロールできることが面白さの一つだと思います。

最後になりますが、@joeartseaさん、SORACOM Nodeの作成ありがとうございました。 Node-REDのユーザーグループもあるようです。 Node-RED User Group Japan https://www.facebook.com/groups/noderedjp/

江木 典之 (Twitter: NoriyukiEgi)

スマホからSORACOM Airの通信量が見やすくなりました

ソラコムのソフトウェアエンジニアの清水です。 主にフロントエンドとSORACOM Beamの開発を担当しています。

SORACOM Airを実際に購入いただいて試してくださっている方にイベントでお会いできたりして感激しているわけなのですが、ラズパイ等のIoTデバイスに使うだけでなく、とりあえずお手持ちのスマホに入れて使っているという方もいらっしゃるのではと思います。

私も最近購入したSIMフリーのiPhone, AndroidにSORACOM Airを入れて使ったりしています。 SORACOM Airはデータ通信量を時間別・日別・月別に見るAPIが提供されていて、ユーザーコンソールでも確認できるようになっています。 それを後で見返してみると、昼休みになにげなくスマホを触ったとき、実際にどれくらい通信してるというのを知ることができます。 普段はほぼ無制限なので意識せずに使っているデータ通信量ですが、昨日は思ったより多いなとか、今日は思ったより少ないなといった気づきがありました。レコーディングダイエットみたいですね。

このようにDog foodingをしていて、正直SORACOMのユーザーコンソールはスマホに最適化されているとは言いがたいという現実を再認識したわけです。 もともと、スマホで操作することはあまり想定しておらず、諸々の事情できちんと対応できていない現状があるのですが、昼休みにデータ通信量を見てムフムフする欲求を満たしたい!

ということで、ごく簡単ではありますが、スマートフォンからでも通信量を手軽に確認いただけるような画面を用意してみました。

screenshot https://console.soracom.io/#/dashboards?coverage_type=jp

主に利用しているAPIは2つです。

SORACOM Airを使って自分のデータ通信の傾向を掴んでみると、自分にあったスマホ活用方法に気づく・・なんてこともあるかもしれません(ダイレクトマーケティング)。 なお、SORACOM Airは通信量に応じた料金体系になっています。自分で監視設定を入れないと使い過ぎによる通知や速度制限がかかりませんので、使いすぎによるパケ死(死語)にはどうかご注意ください。

リレーブログも終盤にさしかかり、大変ありがたいことに私が担当しているBeam関連のトピックはあらかた紹介していただけたので、 今回はBlog Driven Development (通称 BDD) してみました。 今後もユーザー目線で使いやすいサービスを目指して開発に取り組んでいければと思います。

「SORACOM パートナースペース」詳細発表、正式申請の受付開始

9月30日にIoT プラットフォームSORACOM を発表させて頂いた際に、ソラコムのパートナープログラムであるSORACOM パートナースペース(以下、SPS)を発表し、各企業からの事前登録を受付開始いたしました(プレスリリースはこちら)。

本日の発表は、そのSPS の詳細プログラムを発表させていただき、パートナーの申請サイトを公開しました (SPS パートナー申請サイト)。

SPS の概要

ソラコムのパートナープログラムであるSPS では、パートナー企業に対して、SORACOM に関する技術資料や専門のトレーニング、マーケティング支援を提供します。また、パートナー間の協力関係を構築する場の提供を行います。それにより、お客様に安心してSORACOM をご利用いただき、IoT 業界の活性化、さらに多くのIoT事例の創出に貢献していきます。

SPS への申請方法

SPS への参加を希望される企業はSPS のサイトより申請をお願いします。申請すると「SPS 申請済パートナー」として SPS パートナー限定のウェブサイトにアクセスでき、パートナー向けの情報や資料を得ることができます。SPSは、SPS デバイス・パートナー、SPS インテグレーション・パートナー、SPS ソリューション・パートナーの3つのカテゴリーで構成されており、カテゴリー毎に各企業の事前登録を受け付けます。

SPS 認定済みパートナーへのアップグレード

SPS申請後、定められた要件を満たせば、「SPS 認定済パートナー」になります。「SPS 認定済パートナー」は、SPS パートナーのロゴを使用できるほか、限定公開のビジネス・技術資料へのアクセスや、技術トレーニングへのご招待など、様々な特典を受けることができます。

SORACOM 認定デバイス

また、「SORACOM 認定デバイス」のデータベース公開を予定しています。「SORACOM 認定デバイス」は、データ通信サービス「SORACOM Air」 やデータ転送サービス「SORACOM Beam」 での動作検証済みのデバイスが対象になります。対象のデバイスを申請し、認定されると、ソラコムが提供する「SORACOM 認定デバイス」データベース上に情報が公開され、検索出来るようになります。 認定デバイスの申請には、SPS への登録が必要です。

パートナー向け説明会での発表資料

説明会で用いた発表資料はこちらになります。

株式会社ソラコムは、SPSを通じ、IoTデバイス、及びIoTデバイスを活用したソリューションや、システムインテグレーションを市場に提供する企業と共にエコシステムを構築していきます。是非、SPSにお申し込みください!

玉川 憲 (Twitter: KenTamagawa)

10/16 ソラコム Developers Conference#0 まとめ

こんにちは、広報のkyonです。 ソラコム初のディベロッパーイベント、リリース2週間後にも関わらず、様々な分野のエンジニアにお集まりいただき、熱い熱い夜となりました。

各界の第一線のエンジニアによるLTは怒涛の18本。個人的には、ダイヤルスイッチや、voIP、回転灯など、通信が目に見えてつながるLTが胸熱でした。IoT”モノのインターネット”って、「インターネット」を意識しなくなった時、何かを超える気がしてます。

LT資料に加え、USTREAMやtogetter、メディアによるレポートなどもまとめましたので見逃した方、復習したい方どうぞ!

ソラコム資料

当日は、「SORACOM AirにおけるカスタムDNS機能」「SORACOM BeamにおけるAWS IoT対応」の、2本の新機能を発表させていただきました。

CEO玉川、CTO安川の発表資料 モバイル通信サービス「SORACOM Air」に新機能「カスタム DNS」を追加 データ転送支援サービス「SORACOM Beam」に新機能「AWS IoT®連携」を追加

LT資料

NO 登壇者 所属 タイトルと資料リンク
1 片山 ソラコム SORACOM イベントハンドラー
2 榎並様 AWS 5分でわかるAWS IoT! - あなたも今日からIoT生活 -
3 松井様 ジャストインケース SORACOM x AWS IoT
4 竹之下様 アットマークテクノ SORACOM Airのその先に ~IoTのThingのイマとコレカラ~
5 松下様 ぷらっとホーム SIMの開封からSMS受信まで5分でやりきる! 【説明BLOG】SORACOM AirのSIM開封からSMS受信までを5分でこなすために
6 橋本様 skydisc SORACOM AirでIoTするなら3G Rayで簡単に
7 吉田様 アドベン SORACOM API活用!?ラズパイ+ダイヤルスイッチでSORACOM Airのプラン変更をやっちゃう!!
8 長田様 アレグロスマート どこでも光るよ 回転灯
9 小川様 Z-works IoTによるホームセキュリティとターミナルケア
10 mana_cat様   育児にも活用できる家庭内IoTのすすめ 【BLOG】育児にも活用できる家庭内IoTのすすめ~Raspberry Piでやってみよう!
11 mhidaka様 techbooster AndroidでもSORACOM Airを使いたい!
12 kekekekenta様 JAZUG SORACOMとAzureでIoT
13 tokida様 Bluemixユーザー会 SORACOM Beam と Bluemixで簡単IoT
14 荒木様 AWS センサネットとモバイルネットワークをくっつけるソラコムさんに作って欲しいサービス
15 椚座様 エイビット SORACOMでVoIPをやってみた
16 田中様 はてな Raspberry Pi + SORACOM で Mobile GPS logger
17 得上様 マイニングブラウニー SILK
18 大瀧様 classmethod ぼくのかんがえたさいきょうのSORACOM Beam検証環境
19 muo_jp様   C#からSORACOMを管理できるようにした話〜はやぶさにあこがれてOTA〜 【BLOG】SORACOM APIをC#から触れるようにした

当日の様子

togetter 10/16 ソラコムDevelopers Conference#0まとめ

メディアによるレポート

クラスメソッドBLOG ソラコム Developers Conference ♯0:「SORACOM」新機能発表!

THE BRIDGE 期間限定SIMも作れる!モバイル通信を解放したソラコム、開発者向けカンファレンス開催【フォトレポ付】

TECH.Ascii.jp クラウド、ネットワーク、デバイスのエンジニアがいよいよ邂逅するIoTの異才たちがLT18連発!SORACOMのフライデーナイト

今後のイベントについては、BLOGtwitterfacebookからフォロー下さい!

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SORACOM AirにカスタムDNSを追加、SORACOM BeamにAWS IoT連携を追加

10月16日に、SORACOM Developer Conference #0を開催させていただきましたが、そのカンファレンスにて、新機能を二つ発表させていただきました。プレスリリースはこちらです。

  • モバイル通信サービス「SORACOM Air」に新機能「カスタム DNS」を追加(リリース)
  • データ転送支援サービス「SORACOM Beam」に新機能「AWS IoT®連携」を追加(リリース)

カスタムDNS

新機能である「カスタム DNS」は、SORACOM Airへの追加機能であり、SORACOM AirのSIM の所属グループ毎に、お客様独自の DNS サーバを設定できます。例えば、 クエリログの取得によりデバイスの活動検知や不正利用検出を行ったり、動的に登録されるホストの名前解決にも利用できます。また、DNS フィルタリングなどでデバイスからのアクセスをコントロールしたり、DNS 設定の変更によって接続先を切り替えることができます。未認証のユーザーを認証用サイトに誘導するキャプティブポータルを実現することもできます。これらの設定変更も全て API を通して実施することができます。カスタムDNSは、SIM 1枚あたり3円/日でご利用頂けます。2015年10月はリリース記念で無料でご利用頂けますのでこの際に是非試してみてください!

カスタムDNSについての詳細はこちらを御覧ください。

AWS IoT連携

AWSから先日リリースされたIoT向けのクラウドサービスである「AWS IoT」を用いると、デバイス毎に「クライアント証明書」を発行でき、デバイスから AWS クラウドまでセキュリティを担保した形で、MQTTS や HTTPS のプロトコルにて「AWS IoT」にデータを保存することができます。

このクライアント証明書は、各デバイスが利用できるようデバイス上にコピーしておく必要がありますが、今回のSORACOM BeamのAWS IoT連携によりSORACOM Beam上で証明書を設定・変更することができ、管理と運用が容易になります。また、SORACOM Beamの「プロトコル変換」機能を利用することにより、デバイスからは MQTT や HTTP でデータ送信し、SORACOM側で MQTTS や HTTPS にプロトコルを変換することで、CPU パワーがあまりないデバイスであっても、デバイスに負荷をかけずに、AWS IoTを活用した、高度な IoT システムの構築が可能となります。AWS IoT連携を利用の際の料金は、通常のBeamの利用料金以外に特に必要ございません。

AWS IoT連携について、詳しくはこちらを御覧ください。

SORACOM Developer Conference #0での新機能発表資料

カンファレンスで用いた新機能発表資料はこちらです。

今後も、ソラコムは、お客様のご要望に従って、新しい機能を迅速に開発しリリースしていきますので、是非沢山の声をお寄せください!

玉川 憲 (Twitter: @KenTamagawa)