SORACOM Blog

ソラコムの最新情報をお届けします

SORACOM のアプリケーション系サービスの使い分け

富士登山の可視化用デバイスを Wio LTE で作っている、ソラコム “MAX” 松下です。

先日リリースされました「ダッシュボード作成・共有サービス SORACOM Lagoon 」 ですが、 パネルの詳細な作り方が公開されたり、お使いいただいている方にブログを書いていただいたりと、非常に活発です!

一方、従来からあるサービス「SORACOM Beam」「SORACOM Funnel」「SORACOM Harvest」との使い分けでご相談いただく機会が増えましたので、このブログでご案内しようと思います。

SORACOM のアプリケーション系サービス

SORACOM サービスは 2018年 8月時点で SORACOM Air を含め全部で13あり、そののうちアプリケーション系サービスは7つありますが、データの利活用には SORACOM の「 データ転送 」もしくは「 データ活用 」のサービスを利用するのが、 IoT アプリケーションを素早く構築する近道 です。

soracom-services/soracom-services

SORACOM Harvest や SORACOM Lagoon 等の使い分け

SORACOM サービスの使い分けは、結論から申し上げますと 「利用するクラウドサービスの有無」と「データを見たい人」の2つの軸 で決めることができます。

soracom-services/use-case

最初に活用したいのは SORACOM Harvest

SORACOM Harvest は 利用するクラウドが決まっていないが、デバイス開発を進めるための可視化するサービス として重宝されています。

IoT の初期段階においては「実現速度」がとても大切で、クラウドを活用すれば開発速度を向上させることができるのはご存知の通りです。 ですが、様々な理由からクラウドの選定自体に時間がかかることが往々にしてあります。

SORACOM Harvest は SORACOM のアカウントがあれば、設定を ON にすることで harvest.soracom.io というアドレスが開きます。設定はこれだけです。

soracom-services/harvest-on

ここにデータを送るだけで可視化されるため、極めて簡単に可視化をする準備を整えることができます。

その次は SORACOM Lagoon でデータ共有

SORACOM Lagoon は 利用するクラウドは決まっていないが、データを社外の人にも見てもらいたい といった要望の時にお使いいただきたいサービスです。

SORACOM Harvest でデバイスからのデータ可視化を高速に実現した後、それが課題でした。例えば 社外のお客さんにデータを見てもらって、ビジネス面や技術面の検討をしたい というケースです。 これまでは SORACOM Beam や SORACOM Funnel と、他のクラウドサービスを組み合わせていただいておりましたが、この段階で「利用するクラウドが決まっていない」時の手間が課題でしたが、SORACOM Lagoon はそれを解決するサービスです。

SORACOM Lagoon は SORACOM Harvest に蓄積されたデータを利用するため、Harvest の利用が前提となっています。そのため、Harvest を利用しながら Lagoon を使うということも可能です。 もちろん、SORACOM Lagoon が持っている表現力を活用したいときにもお使いください!

利用するクラウドが決まれば SORACOM Beam / Funnel を活用

SORACOM Lagoon を活用しながらも、利用するクラウドサービスが決まったなら SORACOM Beam や SORACOM Funnel と他のクラウドサービスと組み合わせる手法に切り替えていくという事も容易です。

soracom-service/migration-path

SORACOM Beam や SORACOM Funnel は様々なクラウドサービスに対応しています。これらのサービスを活用することが決まったなら、ぜひご活用ください。

beam-funnel

先日はソラコムのパートナーである Acroquest Technology 様と合同でハンズオンを行いました。 まず SORACOM Harvest で可視化した後、SORACOM Funnel を通じて IoT データ分析プラットフォーム Torrentio を活用するというハンズオンでした。

soracom-services/torrentio

このように、成長させる開発をすることが可能となります。

おわりに

Wio LTE と SORACOM Lagoon で富士登山の様子を可視化する予定です。(この様子は別途ブログを書きますね) データが簡単に可視化できるようになると、楽しみながらシステムを作ることができます。

「まず可視化、そして次。そのまた次へ。」とステップを踏んでいき、「いつの間にか成功していた!」ということのお手伝いに、SORACOM のサービスを活用ください!

ソラコム “MAX” 松下

日本でもグローバルでも利用可能なUSBドングルタイプのLTEデバイス「MS2372-607」の取り扱いを開始しました!

こんにちは、ソラコムBDの大槻です。
先日立秋の日を過ぎましたが今年はまだまだ暑いですし、台風ラッシュですね。

先日社員レポートブログにてBD(Business Development)というお仕事についての記事が出ましたが、ソラコムにおけるBDは約款や料金・サービス策定に加えてセルラー・LPWAデバイス、SIMの開発・検証や購買、契約締結もやってたりします(よく逸般の業務と言われます笑)。今回は本日から販売開始になった新しいUSBドングルタイプのLTEデバイスについてご紹介したいと思います。

製品紹介

本日ご紹介するのはHuawei社製USB型LTEドングル『MS2372-607』です。
産業グレードかつM2M/IoT向けにデザインされたLTE Cat.4対応機種で、弊社でも以前から販売しているグローバル向け3G対応のUSBドングル(MS2131i-8)の後継機にあたります。

一般的にIoT機器へセルラー機能を実装する場合、大きく分けて

  • 基板をおこしてモジュールを表面実装する or MiniPCIe で追加実装する
  • USBドングルを挿す

等がありますが、前者は機器側の物理的な対応が必要ですので、開発工数・コストがかかり、また無線認証の考慮も必要だったりと、比較的ボリュームのある製品開発でない場合はかなり大変です。その点USBドングルタイプの場合は汎用的なUSBポートに挿入するだけなので既存の機器におけるセルラー化という観点では非常に簡易に実装出来るというメリットがあります。

MS2372-607の特徴としては以下のようになっています。

  • (1) 幅広い対応ネットワークテクノロジと無線Band
  • (2) 多様な対応OS
  • (3) 主要な公的認証取得済
  • (4) 産業(Industry)向け設計
  • (5) SORACOM Airの各種サービスに対応

(1) 従来のMS2131i-8は3Gのみ対応のモデルでしたが、MS2372-607はGSM/3G/LTEと全てのセルラーシステムに対応しており、対応Band(無線周波数)も豊富なので日本を含むAPACや欧州など幅広くご利用いただけます。ドコモさんのプラスエリア(LTE:B19, 3G:B6, 19)にも対応しているので、弊社グローバルSIM(plan-01s)のみならずドコモSIM(plan-D)も不自由なくご利用頂けます。その他対応している無線Band情報は製品ページをご覧ください。

※KDDI SIMも(plan-K)も技術的にはご利用いただけますが、Band1のみの対応になりますのでご利用の際は事前にエリアをご確認頂くことをオススメします。KDDI SIM(plan-K)対応USBドングルとしてはこちらもご用意があるので併せてご覧ください。
https://soracom.jp/products/module/gh-udg-mcltec/

(2) Windows, MacのみならずLinux, Androidと幅広いOSに対応しているので、様々なIoT機器でご利用頂けるようになっています。(意外とLinux対応を謳うドングルって世の中には少ないんですよね..)

(3) 日本のTELEC/JATEはもちろん、欧州CEや米国FCCなど主要な認証を取得済です。

(4) 動作温度: –20℃ to +55℃ となっており、産業向けの少し厳しい環境でも使えるのは嬉しいですね。

(5) SORACOMのグローバルSIM(plan-01s)にて提供しているいくつかのユニークなサービス、SMSやUSSD、Kryptonなどについてもご利用頂けます。

https://soracom.jp/services/air/cellular/#feature_sms https://dev.soracom.io/jp/docs/ussd/ https://soracom.jp/services/krypton/

使い方

ここからは実機を触ってみましょう。パッケージはこんな感じでポップなデザインです。

ms2372

3G版(MS2131)と並べてみましたが、非常によく似てますね。(左が3G版、右がMS2372)

ms2372

基本的にはMS2131とドライバも使い方も同じなので基本的にはこちらをご参照頂きたいと思いますが、各OSについて簡単に使い方を解説します。

Windows10

1.ドライバのインストール後、PCに挿すとモデムとして認識されます。

ms2372

2.次にターミナルからATコマンドの設定を行います。(ここではTeraTermを使用)

ms2372

デバイスマネージャーにて確認したモデムのCOMポート番号をシリアルで指定します。(私のPCではHUAWEI Mobile Connect-3G ModemはCOM15でした。適宜読み替えて下さい。) ターミナルにて以下の二つのATコマンドを入力します。
※本操作は初回のみ必要で一度設定すればモデム側に設定が保存されますので2回目以降は入力不要です。

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AT+CGDCONT=0,"IP","soracom.io"
AT+CGDCONT=1,"IP","soracom.io"

以上でターミナル操作は終了です。

3.最後にMS2372をPCに挿した状態で [コントロールパネル] → [ネットワークとインターネット] を開くと、下図のように「携帯電話」メニューが表示されます。[携帯電話] → [詳細オプション] と進めてください。

ms2372

※グローバルSIM(plan-01s)の場合は「ローミングを許可する」を、国内SIM(plan-D, plan-K)の場合はいずれの設定でも結構です。

続いてAPNを追加メニューをクリックしてAPNの設定を行います。

ms2372

下図のように APN を設定する画面になります。
下記の通り設定し、最後に [保存] をクリックしてください。

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プロファイル名: SORACOM Air (任意の文字列可)  
APN: soracom.io  
ユーザ名: sora  
パスワード: sora  
サインイン情報の種類: なし  
このプロファイルを適用する: チェックを付ける  

ms2372

以上で設定は完了です。「接続」ボタンを押すとダイヤルアップが行われます。

Mac OS (10.11.6)

1.Mac OS向けのドライバをインストールします
2.Windowsと同様にターミナルからATコマンドで設定を行います。

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$ ls tty /dev/tty.HUAWEI*  

を叩くとシリアルポートとして認識されていることが確認できます。

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/dev/tty.HUAWEIMobile-Diag    
/dev/tty.HUAWEIMobile-Modem 
/dev/tty.HUAWEIMobile-PCui 

cuコマンドでモデムポート(tty.HUAWEIMobile-Modem)に接続します。

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sudo cu -l /dev/tty.HUAWEIMobile-Modem -h  

“Connected.”が表示されれば接続成功していますので、以下のATコマンドを2つ入力します。

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AT+CGDCONT=0,"IP","soracom.io"
AT+CGDCONT=1,"IP","soracom.io"

~. でcuを終了します。

3.ネットワーク環境→ネットワーク環境設定にて続いてダイアルアップの設定を行います

ms2372

+ボタンを押し、インターフェース一覧から「HUAWEI Mobile-」を選択します。

ms2372

設定画面から以下のようにダイヤルアップ設定を行います。

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電話番号:*99***1#
アカウント名:sora
パスワード:sora

以上で設定完了です。「接続」ボタンを押すとダイヤルアップを行います。

Linux (Raspbian Stretch: Kernel 4.14)

1.デフォルトでドライバは入ってますのでインストールは不要です。

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$ ls /dev/ttyUSB*  
/dev/ttyUSB0  /dev/ttyUSB1  /dev/ttyUSB2  

でシリアルポートとして認識されていることを確認できます。

※基本的にttyUSB0がModem portですが、お使いの環境によっては別のデバイスにアサインされている可能性があります。こちらは適宜読み替えて下さい。
ここでttyUSB*が見えない場合はOS側がUSBシリアルとしてデバイスを認識出来ておりませんので、後述のUbuntuコーナーを参照して下さい。

2.wvdialの設定を行います。
※ここでは一般的なダイヤルアップによる接続を行います。その他Modem manager等、お使いの環境に合わせてご利用ください。

/etc/wvdial.conf をviなどのエディタで以下のように編集します。

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[Dialer Defaults]  
Modem Type= Analog modem  
Phone = *99***1#  
Carrier Check = no  
Auto Reconnect = yes   
Init1 = ATZ  
Init2 = AT+CGDCONT=0,"IP","soracom.io"  
Init3 = AT+CGDCONT=1,"IP","soracom.io"  
Dial Command = ATD  
Baud = 460800  
New PPPD = yes  
Modem = /dev/ttyUSB0  
ISDN = 0  
Password = sora  
Username = sora  

3.wvdialでダイヤルアップを行います。

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$ sudo wvdial  

こんな感じで接続されれば完了です。

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--> WvDial: Internet dialer version 1.61
--> Initializing modem.
--> Sending: ATZ
OK
--> Sending: AT+CGDCONT=0,"IP","soracom.io"
OK
--> Sending: AT+CGDCONT=1,"IP","soracom.io"
OK
--> Modem initialized.
--> Sending: ATD*99***1#
--> Waiting for carrier.
CONNECT 150000000
--> Carrier detected.  Waiting for prompt.
--> Don't know what to do!  Starting pppd and hoping for the best.
--> Starting pppd at Wed Aug 15 11:49:26 2018
--> Pid of pppd: 1916
--> Using interface ppp0
--> pppd: *[7f]
--> pppd: *[7f]
--> pppd: *[7f]
--> pppd: *[7f]
--> pppd: *[7f]
--> local  IP address 10.250.xxx.yyy
--> pppd: *[7f]
--> remote IP address 10.64.xxx.yyy
--> pppd: *[7f]
--> primary   DNS address 100.127.xxx.yyy
--> pppd: *[7f]
--> secondary DNS address 100.127.xxx.yyy
--> pppd: *[7f]

なお、現在従来のAK-20やMS2131-i8同様、一括で各種設定から接続までを行うスクリプト(Setup_air.sh)も準備中です。こちらについては準備が出来次第後日公開させて頂きます。

Linux (ubuntu 16.04 LTS)

一部Linuxではデフォルトでシリアル(モデム)が見えず、ドングルがMass Storageデバイスとして見えてしまう場合があります。その場合は一旦usb_modeswitchにてMass storageをejectしてからシリアルを見せるようにして下さい。

1.udev rulesに以下を追記します。
※ここでは/etc/udev/rules.d/30-soracom.rules のudev rulesを編集しましたが、お使いの環境に応じて読み替えて下さい。

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# MS2372
ACTION=="add", ATTRS{idVendor}=="12d1", ATTRS{idProduct}=="14fe", RUN+="/usr/sbin/usb_modeswitch --std-eject --default-vendor 0x12d1 --default-product 14fe --target-vendor 0x12d1 --target-product 0x1506"
KERNEL=="ttyUSB*", ATTRS{../idVendor}=="12d1", ATTRS{../idProduct}=="1506", ATTRS{bNumEndpoints}=="03", ATTRS{bInterfaceNumber}=="00", SYMLINK+="modem", ENV{SYSTEMD_WANTS}="ifup@wwan0.service"

編集後再起動 or $ sudo udevadm control –reload でリロードします。

2.USBシリアルが見えるようになればあとはRaspi同様、wvdialの設定を行えば完了です。

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$ ls /dev/ttyUSB*  
/dev/ttyUSB0  /dev/ttyUSB1  /dev/ttyUSB2  

お買い求め方法

MS2372-607はカバレッジタイプ=「日本」 or 「グローバル」どちらからでもお買い求めいただけます。
販売金額はそれぞれ以下になります。

  • カバレッジタイプ(日本):9980円(2200円分のクーポン付)
  • カバレッジタイプ(グローバル):$90($20分のクーポン付)

コンソールにログイン頂き発注画面から新規注文をクリックしてください。

ms2372

日本のSIM(plan-D or plan-K)とご一緒に購入される場合は『日本』にて、グローバルSIM(plan-01s)とご一緒に購入される場合はコンソール右上のカバレッジタイプメニューにて『グローバル』へ切り替えててご注文下さい。いずれもクーポン付(※)ですので、実質価格としてはかなりお買い求め安い値段になっています。

「日本」注文画面

ms2372

「グローバル」注文画面

ms2372

※クーポンはAir SIM の基本料金、データ通信量、SORACOM Beam、Canal といったソラコムのすべてのサービス料のお支払に適用できます。ただし、SIMカードやデバイスといった物品の購入には適用されません。また、異なるカバレッジには適用されません。
※クーポンの有効期間は半年間です。

まとめ

MS2372-607は産業向けのGSM/3G/LTE対応で複数OSでも使える非常に汎用的なIoT向けUSBドングルです。1台から購入可能ですので是非国内でも海外でもお試し頂ければと思います!

ソラコム 大槻

ちょっと空いた時間で「ソラコムの働き方」のご紹介と、お盆期間中の対応について

さすがにお盆は静かにしている、ソラコム “MAX” 松下です。 みなさんはどのようにお過ごしでしょうか?

ソラコムはリモートワークを基本としていることもあり、メンバーは各々のタイミングでお休みをいただくようにしています。 ※ ちなみにお盆の期間中もお休みをいただいておりまして、その間のお問合せや出荷については後述しています。

最近では一緒に働くメンバーを募集し始めたこともあり、働き方や “なかのひと” のインタビュー記事も掲載しています。 先日公開された 社員レポート Business Development 編 の他、社員レポート インサイドセールス編 といった形です。

今回は、お盆のこの時期、ちょっと空いた時間で読んでいただける「ソラコムの働き方」のご紹介をしようと思います。

ソラコムでの働き方

ソラコムではリモートワークが基本となっているのですが、さまざまなツールを使ってコミュニケーションしています。 ただし、漫然とツールを使うだけではなく、メンバー全員で共有している「SORACOM カルチャー」というものがあってこそのツールの活用なんです。

また、リモートワークだからこその合宿も行っています。

働き方についてはスライドで公開したこともあるので、そちらも見てみてください。

ユーモアも大切にしています

ソラコムの開発は2週間を1単位としたスクラムです。そしてリーダーシップ・ステートメントの中にある「Deliver Results - 結果を出す」をとても重視しています。 大変ではありますが、そんな中でも同じくリーダーシップ・ステートメントの「Likability = 一緒に働いて楽しい人に」も大切にしており、その成果(?)としてエイプリルフール・ネタでさえ本気で作るという徹底ぶりです。

ソラコムのエンジニアチームは、利用していただいている方の声を「Customer Centric - 顧客中心に考える」としてとても大切にしています。 利用していただいている方の規模ではなく、たとえ開発者個人の声でも役立つと思えば対応します。それが #ソラコムサンタ という通年イベント(?)です。

この #ソラコムサンタ というハッシュタグは、ソラコムのメンバーのほとんどが注目してまして、よく読んでいますよ!

2018年 お盆休み中のご対応について

スタートアップとはいえ、お盆休みもあります。

  • ご注文に対する出荷について: 8/11 から 8/15 まで出荷をお休みさせていただいております。この間においてもオンラインからご注文は可能ですが 8/16 以降の出荷となります。
  • お問合せに対する対応について: 8/13 から 8/15 までサポート窓口をお休みとさせていただいております。この間においてもオンラインからお問い合わせは可能ですが、サービス障害に関する内容以外については 8/16 以降の対応となります。

おわりに

私はエバンジェリストとして地方を回っていますが、これまで紹介した働き方のおかげで楽しく働けています。 またメンバーのほとんどは東京ではありますが、大阪在住のメンバーもいますし、そういった意味では場所の制約はかなり少ないと感じています。

現在さまざまな職種を募集しております。是非とも応募してみてください! 来たれ、未来のソラコムの仲間!

ソラコム “MAX” 松下

社員レポート#2 〜 Business Development 〜

みなさまこんにちは、ソラコムバックオフィス担当の平です。 2週間ほど前から始まった社員レポートシリーズ(初回のレポートはこちら)、少し時間が空きましたが今日は第2弾のお知らせです。今週来週でお盆休みに入られる方も多いと思いますが、ぜひ休暇の合間に眺めていただけると幸いです。

2回目の今日はBusiness Development職を特集します。 進化のスピードがとても早く組織も柔軟なソラコムにおいては、一般的に言われる職種のイメージと実際に行われている仕事の内容が(その範囲や深さについて)異なっていたりする場合が多々ありますが、Business Developmentも正にそんな職種の一つです。さてどんな職種なのか、早速担当の高橋に深く語っていただこうと思います。

ーtaka、どうぞよろしくお願いします。

みなさまこんにちは、ソラコム高橋(taka)です。どうぞよろしくお願いします。

ー早速ですが、まずはソラコムでのBusiness Development職について解説をいただけるでしょうか?

Business Development (以下 BD)という職種は、日本語では「事業開発」と言われることもあるポジションですが、ソラコムにおける BD は時に Business and Development と言われたり Business Developer と言われたりすることもあります。 というのも、ソラコムにおける BD は、SIM の作成やリファレンス・デバイスとして販売する端末の選定や調達といった業務も担当しており、エンジニア・開発者的な業務内容も多くなることがあるためです。

ーなるほど、Business Developer・・確かに一般的にBD(事業開発)に対して持たれているイメージとは少々違いますね。

もちろんビジネス面においては、新しいサービスを世の中に出すにあたっては、サービスの内容や提供条件を整理したり、お客様に対して提供する料金の仕組みや価格設定を考えたりといった企画系の要素もあります。

また、ソラコムの場合 MVNO として携帯電話(セルラー)ネットワークを提供しているため、調達元である MNO と交渉や日常的な運用について協力しながら行うことも必要です。特にソラコムでは日本だけでなく、お客様にグローバルに使っていただける IoT プラットフォームを目指しているため、海外の携帯電話キャリアとの関係構築も必要になります。

ー具体的にはどんなスキルが求められる職種ですか? BD に必要なスキルセットとしては、まず携帯電話を中心とした通信業界もしくはクラウドの技術への十分な理解のいずれかはプロフェッショナルとして十分な経験をお持ちであることを期待しています。

併せて、リファレンスデバイスの取り扱いをはじめ、センサーやゲートウェイに関する知識を必要とされることも多いため、特にセルラー関連デバイスを扱われた経験があるとより仕事をしやすいと考えます。

その上で、ソラコムが提供する価値を正しくお客様やパートナー様にお届けするためという観点で、その他の領域についても十分な知識や経験をお持ちの方を求めています。

求めるマインドとしては、ソラコムの「リーダーシップステートメント」への共感と共に、特に BD においては、携帯電話や IoT の領域は、日々新しい技術やプロダクトが産まれることから、アンテナを高く張ることと共に自分で手を動かして試して・実践してみることが出来る方がソラコムの風土にはマッチしているのではないでしょうか。

ーふむふむ。(メモメモ) *補足:語り口はとても紳士的なtakaですが、新しい技術やプロダクトへの好奇心と飽くなきビジネスへの探究心は弊社のエンジニアも舌を巻くほどで、過去にはこんなブログも出しています。

taka (写真:SORACOM UG Tokyo #9 にて)

ー他にはどんな特徴がありますか?

BD は社内の各ポジションと協力しながら、個人・法人のお客様が IoT に取り組むためのハードルを一つ一つ取り除いて行くことを目指します。 IoT のビジネスはこれからまだまだ拡大が見込まれている領域です。通信の技術としても、デバイス側のハードウェアの領域でも、クラウドの環境もまだまだ進化を続けるチャレンジングな世界です。

ーこの世界に魅了されて、ある時は深センでWeChatPayを使いこなしていたり、ある時はフランス在住のメンバーと新しいデバイスを共同で仕入れていたりするんですねw 大変な仕事とは思いますが、側から見て何よりも楽しんでいるんだなぁという印象が強くあります! ーもう少し具体的に、「やっていて面白いなぁ」とか「大変だけどやりがいがある」と思うのはどんなところですか?

私は仕事としては BD ですが、個人としては “Maker” であり続けたいと思っています。 ソラコムとしては、勝手に使える・自分だけですぐに使い出すことが出来るサービスや、手軽に入手できる・欲しい時に個人でも1つからリーズナブルに手に入るリファレンスデバイスを提供するといった “Maker” にも使いやすいサービスであることを意識しています。こういったソラコムのサービスや特徴を活かして、お客様のビジネスがスケールしていくのを見ることはとてもやりがいがあります。

また、シンプルに「新しい技術」や「デバイス」を見たりするのが好きです。だいぶ「積み基板」も増えてしまいましたが(笑)

ー積み基板・・海外含め色々なところから取り寄せている姿が目に浮かびます 笑 ー最後に、先ほど「BD は社内の各ポジションと協力しながら」とおっしゃっていましたが、BD内でもメンバーで協力をされている形なのでしょうか?

はい、今はもう一人のBD(kenny)と役割分担しつつ密な連携を取りながらオペレーションをしています。 担当範囲が広いため - 海外オペレータを含めたキャリア・パートナーとの交渉を中心に業務を行う - デバイス方面を中心に商談初期からサポートまでを一貫して担当する ことのどちらか一方(両方でももちろん歓迎いたします)で仕事をしてみたい!という熱い想いを持つ方の応募をお待ちしております。

taka (写真:昨年のFamily Day BBQにて)

ーtakaやkennyと一緒に新規技術やデバイスについて熱く語る新メンバーの姿を見られるのは私も一チームメンバーとしてとても楽しみです!今日はありがとうございました。

ありがとうございました。

社内でも定義が難しいよね、と最近はネタの一部にもなっている感のあるBDの仕事内容について、とうとう具体的に聞くことができました。みなさまにもソラコムではどういった役割があるのかについて少しでも伝わっていたら(あるいは「へぇ〜」と楽しんでいただけていたら)幸いです。

ソラコムでは一緒に働くメンバーを募集しています。 ご興味のある方はぜひこちらのサイトからご応募お待ちしております。

ソラコム asako 平

Maker Faire Tokyo 2018 出展レポート

みなさんこんにちは。ソラコムの nao です。 先日8/4-5に東京ビッグサイトで開催されたMaker Faire Tokyo 2018にソラコムも出展させていただきました!

年々出展数も多くなっている本イベントですが、今回は600組の出展があったようで、丸1日かけて会場を見て回っている方が多くいらっしゃいました。

mft2018

ソラコムは今年で3年目の出展となりますが、なんと今年はセミナー&ハンズオンを開催とこれまでにない取り組みを実施いたしました。KDDIさんブースと協力させていただいたおかげです。 KDDIさんのブースでは、スマートけん玉の電玉大会や、Web上から簡単にIoTデバイスを開発可能なCHIRIMENを使ったハンズオンなど盛りだくさんなイベントでした。

mft2018

さて、今回のSORACOMハンズオンでは、大人も子供も楽しめるようにと、簡単な地震測定計を作ってみるハンズオンを準備しました。Grove IoT スターターキット for SORACOMの3軸センサーを使い、振動を検知し、振動レベルに応じてデバイスに付いているLEDの色の変更、震度3レベル以上の揺れを検知した時は、ブザーを鳴らします。

mft2018

最後に SORACOM Harvest を使ってデータを可視化していただきました。 当日使った資料はこちらです。ご自宅でもデバイスとSORACOM Air SIMがあればご体験いただけますので、ぜひ参考にしてみてください。

また、KDDIさんによる携帯電話の解体してみよう!のセッションでは、携帯電話の解体に加え電玉の解体や、MAMORIOの解体等、モノの中身がどうなっているかを実際に解体し中身を見て触れることで、子供達だけでなく、大人の皆さんも日常で利用しているモノがどうなっているか、どの部品がどんな役割を担っているかを知るとても良い機会になりました。

ソラコムブースでは、金魚の自動エサやり機や、LoRaWAN、Sigfox通信を使った IoT ガーデンの展示を行いました。 mft2018

大変ありがたいことに、Maker Faire Tokyoの会場では、SORACOM の通信を使った展示をされている方々にも遭遇しました。 農業ブースにいらっしゃった、5分で始めるスマート農業の「あぐりログ」を作っている IT工房Zさんは、屋外の農業施設で利用するこのあぐりログの通信にSORACOMを利用していただいてます。ちなみに初めてIT工房Zさんとお会いしたのは、2016年のMake Faire Tokyoの懇親会でした😉(IT工房Zさんの事例はこちらからご覧いただけます。) mft2018

また、広島のMakersとして出展されていたこちらのブースでは、Twitterのつぶやきを表示する着る電光掲示板や圧力センサーを使ったゲームにSORACOMを採用いただきました!デバイスにはWio LTEを利用されています。 mft2018

2日間で大変多くの方にお立ち寄りいただき本当にありがとうございました。

モノづくりを心から楽しんでいる作者の方々から直接作品の裏にあるストーリーを聞くことができるとっても面白い場です!ぜひ、みなさん機会があれば来年以降ご参加ください。

ソラコム nao

7月の IoT 記事まとめ

みなさんこんにちは、ソラコムでコミュニティマーケティングを担当している熊崎です。社内ではnaoって呼ばれてます。 8月になりましたね!夏休みの時期ですね〜🎆みなさん今年はどこかに出掛けるのでしょうか?私は8月末に開催されるトライアスロンに申し込んだため、本番までの残り日数にドギマギしています。とりあえず昨日は久々にプールに泳ぎにいきました🏊

7月は、第3回目となるソラコムの年次カンファレンス SORACOM Conference “Discovery” 2018 が開催されたこともあり、新サービスを早速お試しくださった方もいらっしゃいました。

また、夏休みは時間が取れるので何か新しいことにチャレンジしてみようと思っている方も多いのではないのでしょうか?この夏は電子工作をやってみるぞ!という方の参考になればと思ってます。

では、早速7月のSORACOMを使ったIoTの記事見ていきましょ〜!

ダッシュボード作成・共有サービスSORACOM Lagoonを試してみる

SORACOM Lagoon は、SORACOM Harvest へ蓄積したデータを、目的に応じて複数のグラフ、テーブル、地図等を組み合わせたダッシュボードを作成し、それらを公開もしくは共有できるサービスです。7月4日のカンファレンスで新発表させていただきました。

早速このサービスを使ってダッシュボードを作ってくださる方がいるのでご紹介します。

1. 実に面白い SORACOM Lagoon 温湿度&受信信号強度を可視化

2. 早速、SORACOM Lagoonで遊んでみた

3. RaspbeeryPiからのセンサーデータの可視化(SORACOM Lagoon編)

SORACOM Lagoonは、利用開始月とその翌日が無料になっています。月初の今なら8-9月と利用料無料となりますので、始めるタイミングとしてはオススメです。

Wio LTE と AWS を連携させ、IoT サービスを開発する

もし簡単なIoTシステムを作ってみたいという方がいましたら、こちらの記事がオススメです。 LTEモジュール搭載の Wio LTEデバイスを使い、SORACOM Beam を介した AWS IoT Coreの双方向通信の手順をとっても丁寧に書いていただいてます。クラウド側(AWS)の操作や、IFTTTを利用した他サービスへの連携も試せる盛りだくさんな内容です。

Wio LTEで遊んでみる(その7:簡易地震計を改善する)

第七回に渡るGrove IoT スターターキット for SORACOM を使って見る回の最終版です。第一回目のWio LTEで遊んでみる(その1:環境構築+Lチカ)から始まり、キットの中にある温湿度センサー、ボタンスイッチ、3軸センサー等、7種類のセンサー全て試していただき、最後にこの簡易地震計を作っています。

キットに入ってないGroveのセンサーはスイッチサイエンスさんからもご購入いただくことが可能となってます。

SORACOM Beamを使用してSAP Cloud Platformへデータを送信

みんな大好きSORACOM Beam! SAP さんが提供している Cloud Platform のIoT設定方法と、SORACOM Beamの設定を詳細に記載してくださってます。

SORACOM Beam で Azure Logic Apps 連携

こちらも大人気の SORACOM Beam を使って、マイクロソフトさんが提供する ノンコーディングで多くのアプリケーションと連携可能なAzure Logic Apps への連携について、SORACOM UGでお話しされた時のスライドを公開されてました。

また、SORACOM Conference “Discovery” 2018 の参加レポートも上がってきています。

ソラコム様の"Discovery" 2018にて出展して参りました。 SORACOM “Discovery” 2018 にお越しいただきありがとうございます 「SORACOM Conference Discovery 2018」に参加しました SORACOM Discovery2018 に出展しました

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夏休みに何か作ってみた方は、ぜひBlogを書いてみてください。#soracomハッシュタグをつけてTweetしていただけると、ソラコムメンバーが皆様を見つけることができるので是非お忘れなく!😊

ソラコム nao

SORACOM ”Discovery”2018 読んでおきたい取材記事 10選

こんにちは、ソラコムの田渕です。

7月4日に開催した SORACOM Conference “Discovery"2018では、10本のニュースを新たに発表し、多くのメディアが取材にきてくださいました。開催後もセッションレポートを含め多くの記事が出ています。 記事が多くてどれを読めばよいかわからない・・・そんな方向けに、数あるメディア掲載記事でも、当日の発表やセッションを取り上げてくださった、読んでおきたいメディア取材記事 10選をご紹介します。

当日参加された方も、参加できなかった方も、メディア記事を通じて当日の様子を感じていただければと思います。

キーノート

キーノート

キーノートでは、新サービス「SORACOM Krypton」「SORACOM Lagoon」のほか、セルラーLPWA「LTE-M」への対応や、「SORACOM LTE-M Button powered by AWS」などを新発表しました。あわせて、ユーザー事例として日本瓦斯様、ソースネクスト様にもご登壇いただきました。特にソースネクスト様のコンシューマー製品の企画〜開発・販売までのスピードのお話は、驚きを感じられたお客様も多かったようです。

アスキー:事例もサービスも進化し続けるソラコムが最新動向を披露

@IT :ユーザーが1万社を超えたソラコム、「ポケトーク」のグローバル対応を62日で実現

インプレス クラウドwatch:ソラコム、新サービス「SORACOM Krypton」「SORACOM Lagoon」を発表 AWSと連携したボタンデバイスも登場

IoTNEWS:ソラコムの新機能、「Krypton」「Lagoon」 ーSORACOM Discovery2018レポート

セッション

午後のセッションは、7トラック27本のセッションに、製造・社会インフラ・サービス・モビリティなど様々な分野でIoTに取り組むゲストをお迎えして、その取り組みやSORACOMの活用についてお話いただきました。特にA3 のフジテック様・日置電機様・パナソニックコネクテッドソリューションズ社様の「製造業におけるIoT活用」パネルセッションと、D1の日本電産様、FAプロダクツ様の「工場でのIoT活用 〜レガシー機器をIoT化する方法〜 」といった製造業に関するセッションは盛況でした。

セッション

インプレス ITreaders:観る楽しさを届けたい」思いをIoT/ドローンで実現―ウインドサーフィンW杯での技術チャレンジ

MONOist :製造業のIoT活用、フジテックと日置電機とパナソニックCNS社はどうしているのか

オートメーション新聞:ソラコム「discovery2018」製造業セッション 工場でのIoT活用を紹介

スタートアップピッチ

今回はじめて実施したスタートアップピッチ。8社のスタートアップにその製品・サービスに込めた熱い想いをお話いただきました。さまざまなアイディアがIoT通信で実現しつつあります。どんな製品・サービスだったかはぜひアスキーさんの記事をご覧ください。

スタートアップピッチ

アスキー:ソラコム初のピッチイベント、Moffなど注目IoTスタートアップ登壇

考察

今回ソラコムでは、ダッシュボード作成・共有サービス 「SORACOM Lagoon」というどちらかというと「誰もが使いやすい」入門的なサービスと、デバイスのプロビジョニングをSIM認証で支援する「SORACOM Krypton」という専門家向けサービスの2つを発表しました。これらのサービス展開とソラコムの進化についての考察記事です。

@IT :ソラコムのIoT接続プラットフォームを理解するキーワードは「多様性の吸収」

”Discovery”2018の資料

いかがだったでしょうか?キーノートやセッションの資料はこちらのページで公開しています。ご興味あるセッションがあれば登壇資料もぜひご覧ください。SORACOMサービスについて関心のある方はソラコムのセミナーも随時開催しておりますのでご参加ください。

”Discovery”2018の資料

ソラコムイベント

ソラコム 田渕

SORACOM Krypton client Golang バージョンを公開しました

みなさんこんにちは。 ソラコムのエンジニアの ogu です。

先日の弊社主催イベント SORACOM Discovery 2018 にて新サービスを 2 つ発表させていただきましたが、そのうちの一つ SORACOM Krypton に関するお知らせです。

SORACOM Krypton は SIM 認証にもとづくセキュアなプロビジョニングを行うためのサービスです。

「・・・ “SIM 認証にもとづくセキュアなプロビジョニング” って・・・?」

そう思われた読者の方も多いのではないでしょうか。 何を隠そう、私も当初はその一人でした。

詳しいことは Web 上に用意されているドキュメントをご確認いただくとして、誤解を恐れずにすごくいろいろなことをバッサリ切り捨てて簡単にいうと、

「あるグループに入っている SIM を使っている人にだけ、AWS の S3 の特定のオブジェクトにアクセスを許可したい」 「特定の SIM が挿入されているデバイスからだけ SORACOM Inventory を使いたい、しかも Wi-Fi 経由で」 「AWS IoT でデバイスに証明書を個別に入れなければならない手順を省きたい」

みたいなことが簡単かつ安全にできてしまうサービスです。

しかもそれはほんの一例で、他にもいろいろできることがありますので、ぜひ以下のドキュメントをご一読ください。

SORACOM Krypton(サービスご紹介) SORACOM Krypton 開発者ガイド

もし、まだ良くわからないという場合は、

「IoT デバイスにクラウドの認証情報をもたせる(=プロビジョニングする)部分を、SIM の機能を使って安全に行うことができるのが Krypton である」

というふうに理解していただければ十分かと思います。

実際、Krypton なしで IoT デバイス側にクラウドサービスの認証情報をプロビジョニングしようと思うととても大変です。 たとえば AWS の認証情報(認証キーシークレットなど)をデバイス側に安全に格納するにはどうしたらよいでしょう? デバイス 1 台ごとに異なる認証情報をプロビジョニングしなければならないとしたらどうでしょう? そんな面倒を一手に肩代わりするのが Krypton です。

クライアントライブラリと CLI コマンド

さて、Krypton はほかの SORACOM サービスと同様、REST API 経由でご利用いただくことができます。

セルラー回線経由の場合は Krypton API を呼び出すだけですので、IoT デバイス上からお好きな言語のお好きなライブラリや curl コマンドなどで簡単に使えてしまいます。

セルラー回線を使わずに SORACOM Endorse による SIM 認証を利用する場合は、SIM 認証を行うために USB モデムやスマートカードリーダーなどのハードウェアを使って SIM に対して認証用のコマンドを発行する必要があります。 この部分が少しだけ難しいため、Krypton のリリースと同時にライブラリと CLI ツールをご提供して、簡単にお使いいただけるようにしておりました。

soracom-krypton-client-for-java

こちらをお使いいただくことで、セルラー通信は使わずに無線 LAN などで通信を行われるような状況でも、SIM の認証機能を使って安全に各種クラウドサービスへアクセスしていただくことができるようになります。

こちらのライブラリはその名前からもわかるとおり Java で書かれていますので、ポータビリティがあり、様々な環境でお使いいただくことができます。

一方で、実行には Java のランタイム環境が必要であるため、セットアップに多少手間がかかってしまったり、実行環境のディスク領域を大きく消費してしまうなどの声をユーザー様からいただいておりました。

そこで本日は、Go 言語で書かれたバージョンのクライアントを発表いたします。

krypton-client-go

Go 言語で書かれたクライアントは、事前にビルドされた単一の実行可能ファイルを、お使いになられる環境へコピーするだけでご利用いただけますのでセットアップの手間がかかりませんし、ファイルサイズも Java ランタイムに比べると控えめです。(ただし Linux 版はパッケージ管理システム等を用いて別途 libpcsclite をインストールしていただく必要があります。)

実際の使用例と使用上の注意点

ここからは Go 版のクライアントの使い方を実際にご紹介していきたいと思いますが、途中まではコマンド単体で実行できますが、途中からは SORACOM の SIM(グローバル SIM)とそれを読み取ったりするためのハードウェアが必要になります。

  • SIM SORACOM Air グローバル カード型 SIM plan01s もしくは plan01s-LowDataVolume のいずれかが必要です

  • スマートカードリーダー もしくは USB 接続タイプのモデム 詳細は後ほど

これらが用意できない場合でも、コマンドの実行例を載せてありますので、雰囲気だけでも味わってみてください。

それでは Go 版のクライアントを試しに使ってみましょう。

まずはインストールです。 Go 版のクライアントのインストールはとても簡単です。

リリースページ からお使いの環境に対応したバージョンのファイルをダウンロードしてパスの通っているディレクトリに展開するだけです。

もしくは Go の処理系がすでにインストールされている場合は

1
go install github.com/soracom/krypton-client-go/cmd/krypton-cli

を実行することでもインストール可能です。

試しにお手元のパソコンにインストールしてみてください。

インストールすると以下のようにコマンドを実行できます。

1
krypton-cli

ただし、これだけだと

1
operation must be specified

というエラーメッセージとともにスタックトレースが表示されてしまいます。

operation という必須のパラメータを指定していないためにエラーになってしまっています。

利用可能なオペレーションの一覧は krypton-cli -h で確認することができます。

1
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krypton-cli -h
  :
  -operation string
        Choose which type of provisioning API will be performed. (required)
        Possible values:
                bootstrapAwsIotThing                      perform bootstrap as an AWS IoT Thing
                bootstrapInventoryDevice                  perform bootstrap as an Inventory device
                generateAmazonCognitoOpenIdToken          generates an Open ID token using Amazon Cognito
                generateAmazonCognitoSessionCredentials   generates a temporary session token using Amazon Cognito
                getSubscriberMetadata                     gets subscriber's metadata
                getUserData                               gets userdata from group configuration
 :

このようなヘルプテキストが表示されるはずです。

いろいろなオペレーションが用意されていますが、今回は事前準備がほとんど不要なオペレーションとして getSubscriberMetadata を実行してみましょう。

事前準備が「ほとんど不要」とは言っても、SIM の所属グループの設定で メタデータと Krypton を ON にする必要があります。

新しいグループを作成するか、すでに所属しているグループの設定を開き、以下のようにメタデータと Krypton を ON にしてください。

どちらも、「保存」ボタンを押すことを忘れずに!!

この getSubscriberMetadata オペレーションは、SIM を使ったセルラー通信を行っていなくても(無線 LAN などでインターネットにつながっていても)、カードリーダーなどで SIM の認証を行い、SORACOM プラットフォームから SIM のメタデータを取得する、というものです。

SIM のメタデータにはタグなどの情報が含まれますから、デバイスへのプロビジョニングに使えるといいうわけです。

さっそく以下のようにコマンドを実行してみてください。

1
krypton-cli -operation getSubscriberMetadata

おそらく以下のようなエラーが表示されてしまったのではないでしょうか。

1
no UICC interface is found

エラーメッセージ中の「UICC」というのは SIM カードのことです。

SIM カードにアクセスするためのインターフェースとしては、スマートカードリーダーを用いる方法と USB モデムを用いる方法の 2 通りあります。

スマートカードリーダーは、たとえばこちらの商品で動作実績があります。 Gemalto ジェムアルト ICカードリーダ・ライタ PC USB-TR HWP119316 Gemalto ジェムアルト ICカードリーダ・ライタ PC USB-TR HWP117685

私は個人的にはこちらの折りたたみ式のカードリーダーを使っています。 Identive SCR3500 (折りたたむと非常にコンパクトなので便利なのですが、数年前に購入したときはもっと安かった記憶が・・・)

USB モデムは、ソラコムが販売しているものの中では Huawei MS2131i-8 のみが対応しています。 (AK-020 や、過去に販売していた FS01BU は残念ながら認証に用いる AT+CSIM コマンドに対応していないため、Krypton で Endorse 認証を行うためにはお使いいただけません。通常のセルラー回線経由の Krypton にはお使いいただけます)

ただし MS2131i-8 は、Mac と Linux では動作が確認できましたが Windows 10 では COM ポートとして認識されず利用できませんでした。 また、Mac であってもバージョン 10.13 (High Sierra) では動作しませんでした(10.11 と 10.12 では動作を確認しています)。

それから、USB ドングルの形ではありませんが、UC20-GEVB Kit の組み合わせであれば Windows でも使うことができました。

いずれにせよ、USB モデムは

  • OS に対応したドライバがある
  • COM ポートとして認識される
  • AT+CSIM コマンドに対応している

という 3 点をクリアしなければならないのですが、普通に通信には使えても COM ポートとしては見えないデバイスであったり(krypton client からは COM ポート経由で AT コマンドを送信する必要があります)、COM ポートが見えても AT+CSIM という認証のために使うコマンドに対応していない機種が多く、使えない場合が多いのが実情です。

スマートカードリーダーは上でご紹介した機種以外であっても、OS に対応したドライバさえインストールしてあれば基本的に使うことができると思いますので、Krypton をお試しになられる際はスマートカードリーダーの方をおすすめいたします。

動作確認済みのスマートカードリーダーと USB モデムは krypton-client-go の README などにまとめて行きたいと思いますので、皆様も試していただけましたらぜひ SNS などでお気軽に情報をお寄せいただければと思います。

ハードウェアの準備ができたら、SIM カードをスマートカードリーダー、もしくは USB モデムにセットし、PC に接続しましょう。

スマートカードリーダーをお使いになられる場合は、SIM カードを切り離したときの外側の部分が必要になる場合が多いです。 切り離す前の新品の SIM カードをお使いいただくか、切り離した後でも外側を取っておいてあればテープなどで元の配置に付け直してご利用いただく必要があります。 (ただし付け直す場合は自己責任でお願いします!!)

PC に接続したら、もう一度先程のコマンドを実行してみましょう。

1
krypton-cli -operation getSubscriberMetadata

少し時間がかかるかもしれませんが、以下のように SIM のメタデータが表示されたら大成功です!

1
{"imsi":"29505091xxxxxxx","msisdn":"42365xxxxxxx","ipAddress":"10.172.133.101","operatorId":"OP00xxxxxxxx","apn":"soracom.io","type":"s1.fast","groupId":"ce058ac2-4258-4982-ac5c-ad6d0e93cb17","createdAt":1488269944195,"lastModifiedAt":1533025626625,"expiredAt":null,"registeredTime":null,"expiryAction":null,"terminationEnabled":false,"status":"active","tags":{"name":"ogu test"},"sessionStatus":{"lastUpdatedAt":1529629619924,"imei":null,"location":null,"ueIpAddress":null,"dnsServers":null,"online":false},"imeiLock":null,"speedClass":"s1.fast","moduleType":"nano","plan":0,"iccid":"89423100xxxxxxxxxxx","serialNumber":null,"localInfo":{"status":"failed","lastModifiedTime":1532994883179},"subscription":"plan01s","expiryTime":null,"createdTime":1488269944195,"lastModifiedTime":1533025626625}

もしうまくいかない場合は、以下のように -debug オプションを付けて実行してみてください。

1
krypton-cli -operation getSubscriberMetadata -debug

詳細な動作ログが表示されますので、問題解決のための手がかりが得られるかもしれません。

他のオペレーションに関しては、以下のようなドキュメントをご用意しておりますのでいろいろ試してみてください。

KryptonでCognitoのクレデンシャルを取得し、S3からファイルをダウンロードする Krypton を使用して AWS IoT の証明書を発行しデバイス登録する

さて、 krypton-cli の使い勝手はいかがでしたでしょうか?

ハードウェアの準備は必要ですが、IoT デバイス(に見立てた手元のパソコン)に、簡単にプロビジョニングできるということを実感していただけましたでしょうか?

ぜひ使ってみていただいて、フィードバックをお寄せください。

最後に

こんなマニアックな内容にもかかわらずここまで読んでいただいたあなたは素質がありますね。

ソラコムでは絶賛エンジニアを募集中です。ぜひ 採用ページ をご覧になってみてください。

Gate に2つの新機能がリリース

こんにちは、ソラコムの松井(moto)です。

今年の夏はとても暑い日々が続いておりますが、本日はそれに負けないくらい(?)アツい機能がリリースとなります(※個人の感想です)。 どちらも SORAOM Gate をフル活用されているお客様にとっては、待望の機能なのではないかと思います。

SORACOM Gate とは(おさらい)

閉域系サービス(Canal/Direct/Door) と Gate を組み合わせて使う事で、お客様の環境下のサーバなどからデバイスへの直接通信を行う事が可能となります。 デバイスをインターネットからの攻撃などの脅威に晒す事なく、リモートメンテナンスや操作のための直接通信が行えます。

Gate 構成図

SORACOM Gate(以下、Gate)は SORACOM Air で接続された IoT デバイスとのデバイス LAN 接続サービスを提供するサービスです。当サービスを利用することで、リモートからデバイスへセキュアに直接アクセス、およびデバイス間通信を行うことができます。 (https://soracom.jp/services/gate/ より)

新機能その1:VXLAN ID 設定機能

これまで Gate の接続に必要な VXLAN による接続時に、VXLAN ID は、10 で決め打ちとなっておりましたが、一部のルータ機器などでは、4096以上でないと VXLAN ID が設定出来ないようなものがあるようです。 また、複数の VPG を1つのお客様の VPC に Canal で接続し Gate を使いたい場合に VXLAN インターフェースで使う ID がかぶってしまうため、Gate Peer 1台では1つの VPG としか接続する事が出来ませんでした。

そういったケースに対応するべく、今回 VXLAN ID を任意にご指定いただける機能がリリースとなりました。

設定画面1

こちらを VPG 毎に変更する事で、例えば JP カバレッジ用の VPG と、Global カバレッジ用の VPG を、1つの VPC に ピアリング接続し、かつ Gate を有効にして、1つのシステムからどちらのカバレッジの機器に対しても制御を行う、といったような事が可能となります。

注) この場合、お客様 VPC 側の経路設定時に、100.64.x.0/24 と 24 ビットマスク での経路設定をされる必要があります このルーティング対象アドレスは、高度な設定の「トンネル接続用 IP アドレス」をご参照ください

新機能その2:プライバシーセパレータ

前述の説明書きに「およびデバイス間通信を行うことができます。」 と記載があります通り、従来はサーバからデバイスへの通信のために Gate を有効にする際の 副作用 として、必ずデバイス間も通信が 出来てしまう という状態になっておりました。 今回、サーバからデバイスへの通信は有効にしつつも、デバイス同士の通信を抑制するためのオプション「プライバシーセパレータ」が使えるようになりました。

設定画面2

Gate で接続する対象のデバイス同士が通信してはいけない(≒エンドユーザ同士で通信が発生するとセキュリティ上好ましくない)ケースにおいても、安心して Gate をお使いいただけるようになりましたので、そのような理由で Gate の利用を諦めてしまっていたお客様におかれましては、採用の再検討をいただければと思います。

まとめ

今回リリースさせていただいた機能は、どちらもお客様からご要望いただいておりました機能となります。 今後もサービス開発に活かしていきますので、是非サービスや機能に関するフィードバックをいただければと思います!

SORACOM Lagoon の「パネルの作り方」

連日 SORACOM Lagoon でダッシュボードを作っている、ソラコム “MAX” 松下です。

SORACOM Lagoon のダッシュボードを構成する パネルの作り方 について、大幅なドキュメントの更新がありましたのでお知らせします。

この更新されたドキュメントを今すぐ見たい方は SORACOM Lagoon を利用して様々なパネルを作成する をご覧ください。

SORACOM Lagoon とは?

SORACOM Lagoon は、SORACOM Harvest へ蓄積したデータを、目的に応じて複数のグラフ、テーブル、地図等を組み合わせたダッシュボードを作成し、それらを公開もしくは共有できるサービスです。

SORACOM Lagoon overview

SORACOM Harvest でもデータの可視化は可能でしたが、 SORACOM Lagoon の大きな特徴は「 SORACOM のアカウントを持ってなくても、ダッシュボードを見ることができる」という点にあります。 また、 表現力豊かなパネル や、 条件を満たしたときのアラート も搭載しているため、IoT の初期開発における様々な課題を簡単に解決するためのサービスとしてお使いいただくことができます。

パネルの作り方、アラートの作り方

SORACOM Lagoon は SORACOM Harvest に蓄積されたデータを「パネル」に表示します。このパネルを作ってダッシュボードを構成していくため、とても重要な機能になります。 データの表示内容に応じて「グラフ」や「テーブル」、そして「地図」など計7つのパネルがあります。

lagoon-panels

高度なグラフや表現が可能ですが、今回更新したドキュメントでは各パネルの詳しい&簡単な作り方が記載されています。 SORACOM Lagoon を利用して様々なパネルを作成するをご覧いただき、是非とも有用なダッシュボードを作成してみてください!

また、アラートの作成方法は SORACOM Lagoon を利用してアラートを設定するに詳しく記載されています。 ここでは Slack にアラート通知を飛ばす方法が書かれていますので、試してみてください!

おわりに

SORACOM Lagoon はご利用開始月とその翌月は無料となっております。ちょうど8月に入りました。いま有効化するのがチャンスです! この機会を逃すことなく、是非とも利用してみてください!

ソラコム “MAX” 松下