SORACOM Blog

ソラコムの最新情報をお届けします

コンソール新機能:非同期にデータをエクスポートできるようになりました

[日本語版] SORACOMユーザーコンソールに新しい機能が追加されました。

幸いなことに、ソラコムのサービスは、2016年7月時点で3000以上のお客様・パートナー様にお使いいただいています! ソラコムでは、通信使用量の実績データや請求情報を CSV 形式もしくはPDF形式でダウンロードできますが、多くの Air SIM を管理し、サービスをご利用されているお客様にとっては、ダウンロードに時間がかかっていました。 このようなフィードバックをいただき、このたび、非同期にデータをエクスポートする機能を追加しました。 例えば、CSVとしてSORACOM Air、Beam の統計情報のエクスポート、もしくはPDF形式の請求書をダウンロードする際も、ユーザコンソールを使用し続けることができ、自動的にダウンロードが開始されます。

コンソール

また、アクセス制限をもつSAMユーザー機能を使用している場合、セキュリティポリシーの設定により、当機能の使用を制限することができます。 関連するセキュリティポリシーを編集することにより、非同期エクスポート機能を有効にすることができます。

いつも有用なフィードバックをいただけるお客様に心から感謝しています。 引き続き、迅速かつ継続的に、よりよいサービス、機能を提供していきたいと思います。

ソラコム Mason Mark


[English version]

Last week the SORACOM user console was updated with a new feature: asynchronous data export.

This is a big improvement for large export jobs, because it means that when you start an export (for example, by exporting your Soracom Air or Beam statistics as CSV, or downloading a billing statement in PDF format) you no longer have to wait for the export job to complete before continuing your work. You can continue to use the user console, and the download will begin automatically once the export is complete.

It also means you can start multiple exports at the same time, making them run in parallel. This is useful in certain cases, such as when you want to export many monthly billing statements.

For many typical use cases, the difference probably isn’t very noticeable. The previous version of the export feature was fast enough to handle those workloads. But for users with thousands of SIMs, or very high data volumes, this new version is a significant improvement.

There is one intentional limitation: if you’ve used the SAM feature to create one or more restricted users for your account, the security policy for those users may prohibit using new features (meaning features that did not exist at the time the security policy was created). When logging in as one of these restricted users, the new asynchronous export feature will be unavailable, and exporting will work exactly the same way it did before. You can enable the new asynchronous export feature for restricted users by editing the associated security policy (Main Menu → Security → Users → Permissions).

On behalf of the engineering team, I would like to thank all of the users who helped us deliver this improvement, either by requesting this feature in the first place, or by providing feedback and bug reports on the initial versions. Our goal is very simple: to deliver real-world improvements, quickly and continuously, that address the actual needs of our customers.

So we truly appreciate it when customers take the time to let us know what they need, and how well we are addressing those needs. It makes our job a lot easier. Thank you!

ソラコム Mason Mark

週刊東洋経済のIoT特集に7社のユーザー企業と一緒に掲載されました!

週刊東洋経済(9/17号)表紙

鉄腕アトムの表紙が印象的な、9月12日発売の週刊東洋経済(9/17号)では、ビジネス誌では久々の「IoT 特集」です。その名も「IoT 発進!」

ソフトバンクの ARM 買収など、注目を浴びる「IoT」というキーワード。 IoT の世界のビジネス動向や、取り組む企業、事例や技術など、50ページにも渡る大特集です。ぜひ読んでみてください。

こちらに、ソラコムも「IoT を支える黒子」として、注目のサービスとして SORACOM が紹介され、CEO 玉川のインタビューと共に掲載いただきました。

週刊東洋経済(9/17号)ユーザー事例

また、今回は「密着!賢者たちの IoT 戦略 〜すごい IoT ベンチャー〜」と言う章で、SORACOM をご利用いただくユーザー企業7社様の事例を掲載いただきました。

SORACOM のユーザー様は、熱い信念と、アイディアと技術をお持ちで、それぞれの分野で、新たなチャレンジされているユーザー様ばかりです。今回、こういったユーザー様の活動をご紹介できて、本当に嬉しいです。

詳細は、本誌をお買い求めいただくとして、取材に応じて下さった企業様は以下の通りです。 いずれも、「こんな身近なところから IoT を実践できる」を実感いただけると思います。

  • ニコン・トリンブル様 : 建設施工現場の機器状況や施工管理を可視化
  • 十勝バス様/ユニ・トランド様 :バスのロケーションシステムと乗り換えアプリ
  • 中野区産業振興推進機構様/ NHN テコラス様 :商店街の動態管理
  • JapnTaxi 様/ IRIS 様 :タクシー後部座席のデジタルサイネージへのコンテンツ配信管理
  • 内田洋行様 :インターネット百葉箱で全国の学校の情報を可視化
  • インフォミクス様 :太陽光発電遠隔監視システムの遠隔監視
  • SAFECAST 様 :放射線量計測とオープンマップでの情報提供

事例概要は、ソラコムの事例ページでもご紹介していますのでご覧ください。

SORACOM をご利用いただければ、アイディアをお持ちの方はどなたでも「IoT プレイヤー」になることができます。

SORACOM は、オープンでフェアなプラットフォームとして、どなたでも、企業でも個人でも、同じ料金体系でサービスをご利用いただけます。引き続き、SORACOM がサポートさせていただいているサービスを、ご紹介できればと思います。

この機会に、SORACOM にご興味をお持ちいただきましたら、まずは使ってみてください。サービスのチュートリアル「GettingStarted」もご用意しています。 >>>SORACOMのはじめ方 >>>GettingStarted

ソラコム 広報 田渕

新機能:SIMの状態に「利用中断中」を追加しました

[日本語版] 本日、SORACOM Air の新機能として「サスペンドSIM」の提供を開始しました。 当機能では、Air SIM を「利用中断中」の状態にすることができます。

「利用中断中」状態の SIM は、基本料金がデータ通信SIMの場合で 50%OFF となります。これまで使用開始後の基本料金は、データ通信の有無にかかわらず解約するまでは、1 日 10 円(税別・データ通信のみ)、1 日 15 円(税別・データ通信/SMS)となっていました。「利用中断中」状態にすることで、それぞれ 5円、10円となります。 さらに、いつでもデータ通信利用可能な状態に変更することができます。

多くのお客様からフィードバックをいただく中で、IoT デバイスが必ずしも一年を通じて常時接続するわけではなく、特定の時期のみ使用するような用途がありました。 例えば、スキー場のロッカーとリフトは、冬のみ稼働する場合がほとんどです。また、農業モニターと散水システムでは、春や夏のみ稼働します。 このように、通信が必要とされていない場合に「利用中断中」とすることにより、コストを抑えることができます。

なお、「利用中断中」状態への変更 1 回につき、SIM 1 枚あたり 300円の設定変更料金が発生します。(データ通信SIMの場合、60日間よりも長く中断する場合にコストメリットがあります。)

また、今回ユーザーコンソールに多くの改善を行っております。 「SIM 管理」画面で、SIMの状態によるフィルタリングを改善しています。また、請求書払いからクレジットカード払いに戻すことができます。その他、UIの改善をおこなっています。 お客様からのフィードバックにより、改善できたことを感謝しています。

今後ともお客様がコストを節約できるよう努めていきます。

ソラコム Mason Mark


[English version] Today the SORACOM user console has been updated with a new SIM-management feature: Suspend SIM. This feature allows putting SIMs in a new “suspended” status when they aren’t expected to be used for an extended period of time. While suspended, the daily maintenance fee for each SIM is reduced by 50%, to JPY 5 per day. However, the SIMs stay ready to return to active duty at any time.

SORACOM’s motto is “connecting all the people and things in society”, and we initially envisioned all of those things being connected all of the time. However, through feedback from innovators using SORACOM Air to connect all sorts of new kinds of devices, we came to understand that there are plenty of devices that only need to be connected for part of the year.

For example, ski lockers and lifts might only operate in the winter months. Agricultural monitors and watering systems might only need to be powered on during the spring or summer, or whatever season the crops they serve are growing.

With this new feature, SIMs that are deployed in systems like these can be suspended during their dormant months when they aren’t needed, to reduce costs. When the next year comes, they can be instantly re-activated through the SORACOM API or user console, without having to physically visit each device (which might be deployed over a wide area).

Suspending a SIM has a one-time cost of JPY 300 (regardless of how long it remains suspended). Therefore, this feature is suitable for SIMs which will be inactive for longer than 60 days.

We hope that the new Suspend feature will help increase efficiency and reduce costs for some of the new seasonal and intermittent use-cases that are being pioneered by Soracom users.

This update to the user console also features many other small usability improvements: it is now possible to switch back from invoice billing to credit card billing, filtering SIMs by status has been improved, the last remaining dependencies on Adobe Flash were eliminated, and various UI issues were improved.

All of these improvements were made possible by feedback from users, so please keep it coming! We truly appreciate it.

SORACOM Mason Mark

SORACOM と Raspberry Pi でIoT 電子工作を試そう

IoT 電子工作をためしてみたいけど、ハードウェアや通信を含むシステムはちょっとハードルが高い・・・そんな方のために、ソラコムは、IoT 向けデータ通信 SIM 「SORACOM Air」と Raspberry Pi で比較的に容易に作ることができるハンズオンテキストを提供しています。

この夏、IoTにチャレンジしませんか?

ハンズオンイベントのご案内

実際に機材を使って試す、IoT をみなさんでわいわいと試してみるイベントを企画しました。教材は、下記の、2) Web カメラを使って植物観察のハンズオンテキストを利用します。Raspberry Pi や、必要機材のセットがお得に購入可能なチケットもご用意しました。ソラコムのエンジニアも参加します。ぜひこの機会に、一緒に IoT 電子工作を試しましょう。

詳細はこちらから:SORACOM 夏の電子工作祭りイベント 8月20日(土)開催

ハンズオンテキストのご紹介

ソラコムで検証済みの SORACOM ハンズオンテキストは現在2つあります。ご自宅で試したい方は、ぜひ以下のハンズオンテキストをお試しください。

1. 超音波センサーをつかったセンシング

超音波距離センサーを使い距離を計測し、クラウドへデータを送る内容となっています。センサーで障害物を検知すると、SORACOM Beam を使ってクラウドへデータを送ります。当ハンズオンでは ElasticSearch (kibana) へデータを送り、可視化を行います。人が前を通ったかどうかをセンシングし可視化、twitter 連携によるメッセージングまでの流れが体験できます。

超音波距離センサーハンズオン

» ハンズオンテキスト詳細はこちら

2. Web カメラを使って植物観察

Web カメラと温度センサーを使い、植物の定点観測を行います。カメラで撮影したデータと温度データを SORACOM を使ってクラウドに連携し、貯めたデータをタイムラプス動画として表示、温度のデータは、ElasticSearch (kibana) を使って可視化します。好きな植物や、時間経過とともに変化する"もの"の観察をお試しいただけます。

» ハンズオンテキスト詳細はこちら

3. NEW! 赤外線リモコンを操作

赤外線信号を Raspberry Pi で受送信し、インターネット経由で家電リモコンを操作します。LIRC(Linux Infrared Remote Control)を利用し、Linux 上での送信したい赤外線信号の解析および送信を行い、SORACOM Beam と MQTT を用いて赤外線信号を送信します。リモートからの家電の操作をお試しいただけます。

» ハンズオンテキスト詳細はこちら

4. その他

その他にも、ソラコム以外の方が書いてくださった「試してみる」BLOG 記事があります。参考にしてみてください。

IoT 活用は、まず動くものをつくって試してみるところから。ぜひこの夏 IoT を始めてみてください。

ソラコム 田渕

SORACOM認定デバイスに LUMIX CM10、NVR700W、RAM-6921-JP が追加されました。

SORACOM 認定デバイスに、パナソニック様のLUMIX CM10、ヤマハ様のNVR700W、アイ・ビー・エス・ジャパン様のRAM-6921-JPが追加されました。

LUMIX CM10は、LTE搭載 4kコミュニケーションデジタルカメラです。私もしばらく使わせていただきましたが、カメラのクオリティは、1眼レフと変わらないと思います!Android端末としても使用できます。

NVR700Wは、LTE 内蔵の VoIP ルーターです。VoIP、ONU ポートもあるので、店舗やオフィスのルーターとして使用し、バックアップ回線に SORACOM SIM を、といった使い方にぴったりのルーターだと思います。USB ポートもありますので、USBドングルと内蔵LTEのデュアル構成も可能です。

RAM-6921-JPは、LTE に対応した RTU です。イーサネット、シリアル、I/O および GPS を内蔵しており、幅広い分野で利用可能です。

現状、SORACOM 認定デバイスでは、56 台のデバイスが登録されています。こちら より確認することができます。

※ SORACOM 認定デバイスとは、SORACOM による動作検証済みのデバイスです。日本向け Air SIM は、SIM フリーのデバイス、もしくは NTT ドコモのネットワークに対応しているデバイスで使用することができますが、SORACOM でも実機をもって検証し、通信できることを確認したデバイスになります。

ソラコム江木

8月1日お申し込み分からの初期費用改訂について

ソラコム高橋です。 本日は SORACOM Air の初期費用改訂についてのお知らせです。

NTTドコモ様の契約約款の改訂を受け、8月1日お申し込み分より日本向け Air SIM の初期費用について SIM 発行手数料(394円/回線・税別)を新設し、従来の初期費用(契約事務手数料:560円/回線・税別)に加算する料金改訂を実施させていただくこととなりました。直販サイトでの販売価格は954円/回線(税別・送料別)になります。Amazon・スイッチサイエンスでの販売価格も同様に改訂させていただきます。基本料金やデータ通信料などに変更はありません。

弊社はフェアでオープンなプラットフォームを目指し、初期費用については当初580円/回線としてサービスをスタートいたしました。 運用コストの削減努力を続け、初期費用は560円に、初期費用以外も含めサービス開始から約10ヶ月で4回の値下げを行うという形でお客様に還元をさせていただいております。 引き続き、運用コストの削減努力を続け、改善した結果はスピーディーにお客様に還元していきます。このような取り組みが、最終的にはイニシャルコスト・ランニングコストを含めたお客様のトータルコストを下げることに繋がると弊社では考えております。

また、本来、お知らせから価格改訂までの周知・移行期間を十分設定すべき、というご意見についてはまったくその通りです。今回、お知らせから改訂までの期間が極めて短いことについては、サービスの提供主体として深くお詫び申し上げます。大変申し訳ございません。

ソラコムは、引き続き、お客様の声に応えながら、世界中のヒトとモノをつなげ共鳴する社会を目指し、「SORACOM」プラットフォームを通じて、IoT 業界の発展に貢献していきます。

※ NTTドコモ様の契約約款の改訂に伴い、記事の一部を修正しました。(2016/08/05)

SORACOM のすべてのサービスをグローバルでも利用可能になりました

SORACOM が、ついにグローバル対応です! 本日(7月13日)から、SORACOM Global PoCキットの申し込み受付を開始いたしました。 プレスリリースはこちらです。 IoT通信プラットフォーム「SORACOM」をグローバル対応実証実験キットを7月13日受付開始

すべてのモノが通信で繋がるIoTの世界においては、製品を工場から出荷する時点で世界中どこでも繋がる機能を有していることが重要であり、グローバルに対応した IoT データ通信 SIM の提供については、これまで数多くのお客様からも、ご要望を頂いておりました。

これからは、SORACOM が各国の通信キャリアとの相対を肩代わりすることにより、お客様が製品の出荷先である国々に応じてSIMを入れ替える必要がなくなり、SORACOM Air のグローバル対応 SIM を製品に組み込むだけで、世界中の国々で繋がる環境が実現するようになります。また、このグローバル対応 Air SIM を使うことにより、日本同様、海外において SORACOM の IoT プラットフォーム機能をフルで利用することができます。

世界中どこでも利用できるクラウドベースの IoT プラットフォームである強みを活かし、SORACOM は、グローバル市場においても必要不可欠な IoT プラットフォームとして広がっていきたいと考えています。

特に近年、自動車産業は、電気自動車や自動運転技術の進化と共に、これまでの自動車の情報化(テレマティクス)の時代から更に進化する新たなフェーズに入ってきました。LiDAR が 360 度の 3D 空間構造を読み取り、周囲の物体が何かを人工知能が瞬時に理解して運転制御するような時代が来れば、世界中の自動車からあらゆるデータをクラウドに集めて、起こり得る様々な運転環境に対応できるような分析能力も将来求められることでしょう。このようなトレンドは、まさに次世代のグローバル IoT プラットフォームの鍵はクラウドにあることを予見させてくれます。

SORACOM は、これから更に利用可能な国や通信キャリアの数を増やすことより、カバレッジと通信品質に磨きをかけ、グローバル IoT プラットフォームとして世界に羽ばたいていきたいと思います。

SORACOM Global カバレッジ

SORACOM Global PoC キットは、世界の 120 を超える国と地域で、SORACOM のすべてのサービスが利用できます。料金についての詳細や PoC キットを試してみたいお客様は、弊社のサイトにて料金の内訳および申し込み受付が可能です。

SORACOM Global PoC キットの詳細はSORACOM Global PoC キットをご確認ください。

ソラコム 土佐林

LoRaWAN™ PoCキットの提供を開始しました。

これまでセルラー通信を利用した SORACOM Air 並びに関連サービスをご提供してきたソラコムですが、新たに LPWA(Low Power Wide Area)規格の1つである「LoRaWAN™ を利用した通信サービス事業へ参入」することになりました。

IoT を進める中での課題の1つに『デバイスはどの通信手段を利用すべきか』があります。Bluetooth, WIFI, セルラーそれぞれに得手不得手がある中、今回ご紹介する LoRaWAN™ は一度に送信することのできるデータ量は少ないですが、省電力かつ広範囲のエリアカバーを期待できる、まさに IoT に特化した技術です!

そんな LoRaWAN™ をいち早くお試し頂くために、この度 LoRaWAN™ PoCキットを数量限定でご提供をさせて頂くことになりました! LoRa モジュール、ゲートウェイはもちろん各種セットアップやコンサルティングを含んだパッケージになっており、SORACOM Air も同梱されます。 また、SORACOM プラットフォームを LoRaWAN™ 対応させることで、LoRa モジュールの管理や SORACOM Beam/Funnel を利用したクラウド連携が可能となっておりますので、ぜひとも IoT 製品・サービスの事業化を検討されておる企業様はご活用下さい。

LoRaWAN™ PoCキット本日より受付開始です!

ソラコム 大槻

新サービス: SORACOM Door を発表

はじめに

ソラコムの松井です。

2016年1月27日、SORCOM Direct は、任意の環境に構築されたお客様のシステムと SORACOM とを AWS Direct Connect を活用して専用線で直接接続するサービスとしてリリースされました。

SORACOM Direct でお客様のシステムを専用線接続 direct.png

本日、SORACOM Direct の兄弟サービスとして、SORACOM Door が発表されました。

これは Direct では専用線で接続していた部分を、インターネット上に構築したVPNトンネルで代用する形での接続を可能とするものです。安全な経路での通信をより安価に実現出来るため、これまでよりも広く適用いただけるのではないかと思います。また、Directのバックアップ用経路としてもお使いいただけます。

door.png

SORACOM Door の技術仕様

SORACOM Door では、内部的に AWS の VPN Connection 機能を利用しています。従って対応しているルーターや接続の方式などの技術要件は、AWS の VPN Connection 機能に準じます。 AWS の VPN Connection 機能については、下記の情報が参考になりますので、ぜひご参照ください。

(参考) AWS VPC FAQ - Amazon VPC で機能することが知られているカスタマーゲートウェイデバイスにはどのようなものがありますか? (参考) Amazon Virtual Private Cloud ユーザーガイド - VPC へのハードウェア仮想プライベートゲートウェイの追加 (参考) Amazon Virtual Private Cloud ネットワーク管理者ガイド

SORACOM Door をご利用頂くには

2016年7月時点では、SORACOM Door は SORACOM Direct 同様に Limited Preview というステータスでのご提供となります。 ご利用を希望されるお客様は、下記お申し込みページより、必要事項をお送りいただく必要があります。

お申込み後は、SORACOM 側でお客様専用の SORACOM Virtual Private Gateway(VPG) と VPN 接続エンドポイントを作成し、VPN 設定の情報をご連絡いたします。お客様は SORACOM Air SIM が当該の VPG に属するようにユーザコンソールからグループ設定を行い、お手元の VPN 機器を設定情報を元に構成することで、デバイスからお客様のシステムまでを閉域接続させることができます。

おわりに

これまで専用線での接続が前提であった SORACOM からオンプレミス環境やAWS以外のクラウドへの閉域接続が、少しだけ身近に感じていただけるようになったのではないかと思います。様々なユースケースでご利用いただける事を楽しみにしています。

ソラコム 松井

新サービス: SORACOM Gate を発表

はじめに

ソラコムの松井です。

2015年9月30日に IoT プラットフォームをローンチして以来、多くのお客様が SORACOM Air で様々なデバイスを 3G/LTE 接続して、様々な IoT システムが生まれました。ローンチ後、色々なイベントなどでお客様とお話をしている中で、ご要望として「デバイスに直接通信したい」という声を多く頂いていました。

本日発表する「SORACOM Gate」は、まさにこのご要望をセキュリティを保った上で実現するものであり、ご紹介出来る事をうれしく思います。

背景

SORACOM Air で通信するデバイスは、ゲートウェイからプライベートIPアドレスが振られ、インターネットに通信する際にはグローバルIPアドレスにアドレス変換されるため、原理上インターネットからデバイスに対して直接通信を行う事は出来ません。

state-full-firewall.png

もしグローバルIPアドレスで通信が出来れば非常に簡単にデバイスへアクセスする事が出来る反面、インターネットからの攻撃に晒されてしまうという危険性もあり、一概にどちらがよいとは言えません。

セキュリティを担保しつつ、なるべく便利にデバイスへアクセスする事が可能な手段が求められていました。

これまでの試み

これまで、インターネットから SORACOM Air で通信しているデバイスに対するアクセスについては、様々な試みがされてきました。

  • プロトコル的に双方向の通信をサポートしている MQTT を Beam 経由で使用する
  • SSHのポートフォワーディングを利用する
  • STUN/TURNを使用した一般的なNAT超えのための手法

しかし上記のような手法では、例えばSTUNに非対応な業務用IPカメラなどでは対応が出来ないケースがありました。

私自身、検証環境として自宅に Raspberry Pi を設置していますが、設定変更やプログラムコードの変更など ssh でログインしたい事も多いので SORACOM Air の接続とは別にメンテナンス用に有線LANを接続してあります。しかし、実際にデバイスが設置されるような場所に都合良く有線LANがあるとは限りませんし。やはり、3G/LTEを経由してメンテナンスを行えるのがベストでしょう。

Gate の概要

基本的な構成は、下図のようになります。

※SORACOM Gate を利用するには、Canal や Direct/Door で利用する Virtual Private Gateway(以下VPG)の利用が必須となります。

overview.png

下部にあるのが、SORACOM Gate Virtual Subnet(以下、Virtual Subnet)と呼ばれる、仮想的な L2 ネットワークです。

まず、VPGに対してGateを有効化(Open)すると、同じVPGに接続された全てのデバイスが Virtual Subnet に仮想的に接続されますので、同VPG配下のデバイス間の通信が可能となります。 次に、Canal や Direct/Door を利用してノード(AWS上のインスタンスや、オンプレミスのサーバ・ネットワーク機器)を、VXLANというプロトコルでVPGに対して接続します。VPG経由でVirtual Subnetに参加したノードとデバイス同士は、仮想的に同じネットワークに属しているため、プライベートIPアドレスを利用してサービスにアクセスしたり、ssh等でログインしてメンテナンスを行った位する事が容易に実現出来ます。

デモ動画

前述の構成図で、PCからGatewayとなるインスタンスにログインし、さらに Raspberry Pi の持つ 10.193.19.136 というアドレスに対して、httpやsshでアクセスしている様子です。Gatewayインスタンスから見ると、あたかも同じLANに繋がっているかのように、簡単に繋がってしまうのがお分かりいただけると思います。

追加の情報

SORACOM Gate は本日からご利用いただけます。利用に際しては、以下のガイドをご参照ください。

また、Gateを活用したリファレンスアーキテクチャも早速ご用意いたしましたので、ご確認ください。

最後に

Gate のアイコンは、SF映画などでワープ航法の時に宇宙空間に開く穴をイメージして作成されています。サーバや端末からデバイスまで、一気にワープできるようなイメージが伝わればいいなと思います。

Gate.png

ソラコム 松井