SORACOM Blog

ソラコムの最新情報をお届けします

グローバル向けAir SIM(plan01s)のSMS機能がPublic Betaから正式リリースとなります

こんにちは。ソラコムの江木です。

2017年12月1日よりグローバル向けAir SIM(plan01s)のSMS機能が Public Beta から正式リリースとなります! SMS機能は、10月11日に発表しています。SMS機能の概要は、以下のブログをご覧ください。

【新発表】 SORACOM Air for Cellular にセキュアSMS APIを追加、SORACOM Beam, Funnel, HarvestがSMSによるデータ転送に対応

およそ1ヶ月のPublic Beta期間中に多くのお客様にご使用いただきました。

SMSは、IP通信に依存せず、セルラーネットワークのシグナリングだけで送受信できるため、消費電力を抑えることができます。Public Beta期間中にいただいたお客様からは、SMSを使えるだけでなく、APIを活用してセキュアにSMSを利用できることを評価いただいています。

APIをつかったSMS送信 APIを実行する、もしくはWebコンソールやCLIから実行するだけで、デバイスにメッセージを送信できます。 これまで、SMSを送信するためにスマホを使用していたものが、APIによって自動化することが可能になります。

セキュア デバイスにSMSを送信可能なのは、Air SIMを所有するOperator(ソラコムのアカウント)のみです。 もし、第3者にデバイスの電話番号が漏れたり推測されたりとしても、外部からSMSを受信することはありません。想定していないメッセージを受信して誤動作を起こしたり、バッテリを消耗することもありません。 また、デバイスから SMS 送信が可能なのは、同じOperator(ソラコムのアカウント)内のAir SIMのみです。クラウド連携したい場合は、 Beam, Funnel, および Harvest が使用できます。

また、正式リリースにともなって料金も発表しました。

  • IoT デバイスへの SMS 送信:0.005USD/通
  • IoT デバイスからの SMS 送信:0.4USD/通

APIからの送信を含む、デバイスへの送信が 0.005 ドルに抑えられています。IoTデバイスでSMSを使う場合、ほとんどのケースがデバイスへのSMSの送信です。たとえば、以下のようなユースケースが考えられます。

  • 普段はスリープモードにしておき、SMS送信でデバイスを起動する
  • GPSトラッカーなどによくある設定情報の送信
  • コマンドの実行

当SMS機能を使用することで、セキュアに低コストで自動化することができます。 また、より簡単に試せるように、無料枠も設定しています。

  • SMS 機能では IoT デバイスへの SMS 送信を対象に 1 アカウントにつき毎月10通分の SMS 送信を無料でご利用いただけます。
  • アカウント単位であること、SMS 送信数が 10 通に満たない場合でも翌月に持ち越されることはないことにご注意ください。

ユーザーコンソールやAPIを使用してSMS送信できますので、ぜひお試しください!

SMS機能は、グローバル向けAir SIMのPlan01sのみでご利用できます。グローバル向けAir SIMのPlan01sは、もちろん日本でも使用できます。ご利用料金は、グローバル向け Air SIM のご利用料金をご確認ください。

ソラコム江木

ユーザーコンソールからSIMローカル情報レポートを確認できるようになりました。

こんにちは、ソラコム グロースエンジニアの江木です。

これまで API からのみ取得できていたSIMローカル情報レポートが、ユーザーコンソールからも確認できるようなりました!

そもそも「SIMローカル情報レポート」とはなにかご存じでしょうか? 10月11日に「【新発表】 ソラコムがSIM認証基盤(HLR)を独自実装、eSIM提供を開始。Web APIを通じて、SIMのライフサイクルをより柔軟に管理可能に」 を発表しました。 この発表の主なポイントは、以下のとおりでした。

  1. IoT向けの新料金体系を提供開始、通信しない期間は無料、APIを用いたより柔軟な回線管理が可能に
  2. カード型の SIM に加えて、機器への組み込みが可能なチップ型 SIM (Embedded SIM)の提供を開始
  3. 「SORACOM」独自のアプレットを組み込んだ SIM を提供
  4. IoT/M2M 機器に適したセキュアな SMS サービスの提供を開始 (Public Betaリリース)

新たに Plan01s というSIMを発売開始しており、使用しない時期は、「利用開始待ち」や「利用中断中」のステートにすることで、0.06$の基本料金がかからなくなります。(利用中に戻す際にアクティベーション料金が発生します。)

今回ユーザーコンソールからも確認できるようになったSIMローカル情報レポートは、上記の 3.「SORACOM」独自のアプレットを組み込んだ SIM を提供 に関連するものです。

SIMカードの中には、実は OS があり Java アプレットを実行することができます。 ソラコムでは、この SIM カード内部に Java アプレットのコードを書き込むことで SIM に対する機能拡張を実現する「SORACOM SIMアプレット」を提供しています。この仕組みを使って最初に提供したアプレットが、「SIMローカル情報レポート」となります! ロケーション情報、IMSI、ICCID、IMEI、SIMのバッテリー情報を取得することができます。

SIM ローカル情報取得の流れ

操作方法は以下のとおりです。 グローバルカバレッジを選択します。

詳細をクリックします。plan01sのSIMであることに注意してください。

以下のように表示されますので、「レポートを取得」をクリックします。これにより、レポートの取得要求をデバイスに送信します。

レポートが取得できると以下のように表示されます。

注意点

  • 現状では、対応しているデバイスの種類なども限られ、Public Betaでの提供となります。今後、お客様のフィードバックをもとに拡張していく予定です。
  • グローバルカバレッジのplan01s が対象となります。
  • BIP(bearer independent protocol)に対応しているデバイスが対象となります。今回は、iPhone/iPad で動作を確認しています。

ぜひお試しください!

江木

LTEモデム搭載プロトタイプ向けデバイス「Wio LTE」への素朴な疑問へのお答え

「Wio LTE推し」のソラコム 松下(max)です。

先週(10/25)に発売を開始した LTEモデム搭載プロトタイプ向けデバイス「Wio LTE」ですが、大きな評判をいただいております!皆さんのお手元に届いてますでしょうか?

12/1 Update!! Wio LTE本体と 7種のセンサー、そして SORACOM Air SIM やクーポンまですべて揃ったキット「Grove IoT スターターキット for SORACOM」が発売開始しました!

LTE Cat.1 モデム と STM32F4マイコン が搭載されていて、Groveコネクタによるセンサーやモジュール拡張が容易で、しかも技適OKなアンテナまで標準添付されているという絶妙なプロダクトコンセプトが、プロトタイプ向けデバイスを切望していた方々にご評価いただいています。

Wio LTE 製品外観

そこで、今回は「Wio LTEへの素朴な疑問」へ回答いたします!

疑問: Wio LTE って SORACOM の SIM を持ってないと買えないの?

答え: 大丈夫です、Wio LTE だけでもお買い求めいただき、開発することはできます。ですが Wio LTE の神髄は「LTEモデム搭載」 にあります! ライブラリに付属している簡単なプログラムを書くだけで、センサーやモジュールをクラウドと連携させることができます。

そこで一つ気になるのが、デバイス開発の手間です。クラウド連携をする場合、MQTTやHTTP RESTといったプロトコルへの対応、またはクラウド側が提供しているSDKを利用する必要がありますが、手間ですし、なによりCPUやメモリが不足する可能性があります。

そこで SORACOM BeamSORACOM Funnel を利用してみてください。

SORACOM Beam/Funnel Benefit

SDKの準備や実装、データを暗号化(TLS化)は SORACOM が肩代わりします。そのため、デバイス開発が極めて簡単になるのです。 これは SORACOM Air の上で使える便利なサービスですので、是非とも活用してみてください!

疑問: マイコンとモデムだけでは何もできない。センサー等はどうすればいいの?

答え: 「Grove System」に準拠したセンサーやモジュールがお使いいただけます!

この「Grove System」ですが、Seeed Studioが開発している 差すだけで扱えるセンサーやモジュール の仕組みです。 どのモジュールも「Grove コネクタ」と呼ばれる端子がついており、はんだ付けをすることなく初心者でも簡単に取り扱いができます。

Grove System の例 Grove System の例

このGrove Systemに準拠したモジュールはスイッチサイエンス様などで購入いただけます。

Wio LTE に Groveモジュールを取り付けるときの注意点

Wio LTE は デジタルが2ポート、アナログが2ポート、I2Cが1ポート、UARTが1ポートご利用いただけます。同時に取り付けられるセンサーやモジュールの数やインターフェイスにはお気を付けください。 また、全ポート共通で給電電圧が3.3Vです。取り付けるモジュールの動作電圧はご注意ください。センサーモジュールには3.3V駆動のものと5V駆動のモノがありますが、Wio LTE は3.3V駆動のもののみが動作します。

※動作電圧はカタログやスペック表に「動作電圧」「電源電圧」「Supply Voltage」「Operating voltage」といった形で表記されています

7種のセンサーが同梱された「Grove IoT スターターキット for SORACOM」

Grove System準拠のセンサーやモジュールはとても多いので、何を選んだらいいのかわからない!というお声もいただきました。 そこでIoTで使えそうなセンサーを7種集めた「Grove IoT スターターキット for SORACOM」を12/1に発売します! → 12/1 発売開始しました!

Grove IoT スターターキット for SORACOM

このキットの詳細はWio LTE の販売を開始しました をご覧ください。

疑問: Wio LTE に入れられる SIM のサイズは?

答え: nanoサイズのSIMです。Amazon.co.jpでお求めいただける他、 SORACOM Webコンソールからも購入いただけます

nanoサイズのSIMは小さいため、入れたり抜いたりするのがムツカシイというお話を伺いますので、図解します。

nanoSIM の入れ方 / 抜き方

以下、入れ方です。

SIM入れ方1 SIM入れ方2 SIM入れ方3

以下、抜き方です。

SIM抜き方1 SIM抜き方2

抜く際フックを引っ張りすぎると金具が取れてしまうため、図示されている程度まで引っ張り出したらSIMを取り出し、金具を元に戻してください

疑問: SORACOM の グローバル向け Air SIM って使えるの?

答え: Wio LTE では日本向け Air SIM がご利用いただけます

Wio LTE は EC21-J という日本国内のLTE向けモデムを採用しています。そのため、対応しているのは「日本向け Air SIM」となります。

疑問: SMS って使えるの?

答え: 使えます!

日本向け Air SIMで「データ通信/SMS」のSIMをお使いください。SMS受信に必要な電話番号(MSISDN)は SORACOM Webコンソールで確認することができます。 プログラムの書き方はサンプルが存在しますので、そちらをご覧ください。

注意:利用には課金が発生するため料金をご確認の上でお使いください

疑問: 「Arduino互換」ってどういう意味?

答え: 「Arduino IDE」を使って開発ができるという意味で、完全な互換性があるわけではありません

Wio LTE に採用されているMCU(マイコン)は、STM32F4シリーズという Arm Cortex M4 ベースの32bitマイコンです。一方、Arduino UNO R3等は Atmel AVRシリーズという、MCU的には全く別のモノで、バイナリレベルでの互換性はありません。 またソースコードレベル(ライブラリ)では、利用できる(互換性のある)ものもあります。利用できるか否かは、実際に組み込んでみてコンパイルしてみるのが一番早い確認方法となります。

おわりに

2017/12/4に東京にてWio LTEのユーザーイベントを開催いたします! connpass - Seeed Wio LTE ユーザーイベント 12/4

19:00からウフル様(東京/神谷町)でSeeedの坪井様のお話しをはじめ、早速やってみた LT大会などを企画しております! ラズパイやarduinoを使った電子工作が好きな方は、是非ともご参加ください!

ソラコム “MAX” 松下

LTEモデム搭載済みプロトタイプ向けデバイスの販売を開始しました!

急に寒くなりましたが、体調はいかがでしょうか? ソラコム 松下(max)です。

最近のお客様の声として「ArduinoとかRaspberry Piも良いんだけど、もうちょっと手軽にセルラー通信+センサーのデバイス製作を行えないかな?」という具体的なご相談をいただいております。

そんな悩みを吹き飛ばすIoTデバイス「LTE Cat.1 モデム搭載済みプロトタイプ向けデバイス Wio LTE」が、今日からご注文いただけます!

12/1 Update!! Wio LTE本体と 7種のセンサー、そして SORACOM Air SIM やクーポンまですべて揃ったキット「Grove IoT スターターキット for SORACOM」が発売開始しました!

LTE Cat.1 モデム搭載済みプロトタイプ向けデバイス
「Wio LTE」

Wio LTE は「ワィオ エルティーイー」と読み、「Wireless Input/Output LTE」が製品名の由来とのことです。

Wio LTE 製品外観

今までArduinoやRaspberry PiといったIoT向けマイコンやIoT向けデバイスをクラウドにつなげる方法は、Wi-FiやBLE(Bluetooth Low Energy)を経由して無線ルーターを用いるか、AK-020といったUSBに挿して使えるセルラー通信モデムを利用する方法がありました。

Arduinoは取り付けられるセンサー数が多くて手軽に開発できるけれども、セルラー通信をさせるのはチョット手間でした。また、Raspberry PiはLinuxが動作するためUSB/LTEドングルモデムで簡単に3G/LTE通信も可能ですが、センサーを取り付けるGPIOの操作やOSの準備が必要で、やはりひと手間かかっていました。

Wio LTE は、センサーを簡単に取り付けることのできるGrove コネクターと、Armベースのマイコン、そして LTE 通信モジュールをすべて一つにまとめた、プロトタイピング(試作)向けデバイスです。 日本国内の技適も取れているアンテナも標準添付されていますので、これ一つでLTE通信が可能となります!

Wio LTE の使い始め

電源はmicroUSBです。プログラムの書き込みにも使われます。開発はArduino IDEを使うことができ、Arduinoの開発経験があれば即座に使いこなすことができます。

Wio LTE 開発中の様子

※板状のものはアンテナです。

Wio LTE と Groveセンサーモジュール

※Wio LTE に Grove GPSモジュールと、Grove ブザーモジュールを取り付けた様子。ジオフェンスを超えたらブザーを鳴らす、そんなこともできます!

LTE通信部分はライブラリがあり、しかも リファレンスが充実している他、 SORACOM FunnelSORACOM Harvest といったSORACOMサービスへ接続するサンプルコードもあります

Arduino IDEはバージョン1.8.3以上をお使いください

「Grove IoT スターターキット for SORACOM」

Groveコネクターを持つセンサーモジュールはとても充実していますが、あまりにも多すぎて探すのがチョット大変だ、という方向けに Wio LTE 本体とセンサーなど7種のGroveモジュール、そして SORACOM Air for セルラー(国内用)SIMと、データ通信料にご利用いただける1000円分のSORACOMクーポンが同梱された「Grove IoT スターターキット for SORACOM」が12/1に発売することも決定しました! → 12/1 発売開始しました!

「Grove IoT スターターキット for SORACOM」に同梱されているGroveセンサーモジュールをご紹介します。

  1. 汎用的に使えるボタンスイッチ
  2. 物体の静止/運動状態を検出できる3軸加速度センサー
  3. ドアの開閉などに使える磁気センサー
  4. 精度十分の温湿度センサー
  5. 3cm~3.5m程度まで測量可能な超音波測距センサー
  6. みんな大好きGPSセンサー
  7. 入力だけじゃありません。かなり大きい音が出るブザー

Grove IoT スターターキット for SORACOM (外観イメージ) ※写真は企画段階のもので、出荷構成とは異なる可能性があります

その他、Groveセンサーモジュールを追加したくなったら、スイッチサイエンス様などでも購入することができます。 また、ターミナルブロックモジュールもありますので、既存のセンサーとの組み合わせも可能になります。 きっと用途に合ったセンサーが見つかると思います!

Wio LTE に Groveモジュールを取り付けるときの注意点

Wio LTE は デジタルが2ポート、アナログが2ポート、I2Cが1ポート、UARTが1ポートご利用いただけます。同時に取り付けるセンサーのインターフェイスをご確認ください。 全ポート共通で給電電圧が3.3Vです。取り付けるモジュールの動作電圧はご注意ください。

※動作電圧はカタログやスペック表に「動作電圧」「電源電圧」「Supply Voltage」「Operating voltage」といった形で表記されています

Wio LTE の活用と、本番に向けたデバイス開発

Wio LTE には Quectel社のEC21-J という LTE Cat.1 モデムが搭載されています。このモデムは様々な提供形態が存在しており、例えば MiniPCIe版 があります。これらを用いて、検証段階から本格的な生産も同じパッケージで構成することができ、ソフトウェア資産を無駄にすること無く開発することができるというメリットがあります。

また、グローバルで使うことのできる3Gモデム「UC20-G (MiniPCIe版) (LCC版)」ともフォームファクタやピンだけでなく、コマンド形態も互換性があるため、グローバルに向けた製品化においても無駄がありません! ※EC21-JのLCCパッケージについてはご相談ください

デバイスパートナーのご紹介

Wio LTEでの検証は自社でできたが、本格的な生産に向けてご相談いただける体制やデバイスもご紹介できるのがソラコムです。 デバイスをお探しであれば SORACOM 認定デバイス を、パートナーをお探しであれば SORACOM パートナースペース からお問い合わせいただけますので、ご活用ください。

Wio LTE のユーザーイベントを開催!

2017/12/4に東京にてWio LTEのユーザーイベントを開催いたします! connpass - Seeed Wio LTE ユーザーイベント 12/4

19:00からウフル様(東京/神谷町)でSeeedの坪井様のお話しをはじめ、早速やってみた LT大会などを企画しております! ラズパイやarduinoを使った電子工作が好きな方は、是非ともご参加ください!

おわりに

夏に行われたMaker Faire Tokyo 2017では、メーカーである Seeed 様が「Wio LTE と超音波測距センサーの組み合わせで、ゴミ箱の満空状態をクラウド連携させるといったデモを行っておりました。

MFT2017

会場はWi-Fiの電波の関係で多くのブースがデモに苦労されている中、直接LTE回線が利用可能な Wio LTE のデモは安定して動作しており、とても好評でした。

MFT2017

「可燃ガスの検知機能を取り付けたら、もっと実用的ですよね」といったご意見があったそうですが、ガスセンサーもあるので、ハンダ付け不要&プログラムのちょっとした修正だけでで成長させていく事も簡単ですし、先にご紹介した「本番に向けたデバイス開発」に取り組むとしても、資産が無駄になることはありません。

Wio LTE は「買ったら、すぐ使えるセンサーデバイス」を実現いたします!

ソラコム 松下

10/11のプレスリリースとメディア掲載まとめ

新発表のチップ型SIM

2015年9月にサービス開始してから約2年、SORACOMサービスは3年目に入りました。 10月11日に7本のプレスリリースを発表させていただきました。

IoT 通信プラットフォーム「SORACOM」に加入者管理機能(HLR)を実装、eSIMの提供を開始 ~より柔軟な回線管理・料金体系やIoT向け機能、SIM形状の選択肢を提供~

「SORACOM Air for セルラー」においてIoT向けの新料金体系を提供開始、通信しない期間は無料、APIを用いたより柔軟な回線管理が可能に

「SORACOM Air for セルラー」において、機器への組み込みが可能な チップ型SIMの提供を開始

「SORACOM Air for セルラー」において、API経由のSMS送信を可能にする新機能の提供を開始

ソラコムが、省電力広域通信技術 Sigfox ネットワークを自由に構築できるレンタル基地局の事前受付を開始 、SORACOM 対応デバイスも拡張、Sigfox Shield for Arduino の販売を開始

クラウド連携をサポートする「SORACOM Funnel」の Partner Hosted Adapter が、SPS パートナーの IoT ソリューションに追加連携

パートナープログラム「SORACOM パートナースペース」における認定済パートナーとして6社を追加認定し、パートナーシップを強化

今回はやや技術よりのニュースですが、SORACOMとしてはひとつのマイルストーンとしてきた技術の実装となり、一同思いを新たにしています。

ソラコム玉川のBLOG 【新発表】 ソラコムがSIM認証基盤(HLR)を独自実装、eSIM提供を開始。Web APIを通じて、SIMのライフサイクルをより柔軟に管理可能に。

ソラコム安川のBLOG 【新発表】 SORACOM Air for Cellular にセキュアSMS APIを追加、SORACOM Beam, Funnel, HarvestがSMSによるデータ転送に対応

特に、独自HLR実装による5x6mmサイズチップ型SIM、利用しないときは費用がかからない新料金、API経由のセキュアなSMS機能のニュースは多くのメディアに取り上げていただきました。

なお、これらの機能は現時点では「SORACOM Air for セルラー」のグローバル向けAir SIM(黒いSIMカードもしくはチップ型SIM、日本でもご利用可能)の対応となり、国内向け(白いSIMカード)ではご利用になれません。

以下、掲載記事を一部ご紹介します。 BUSSINESS INSIDERの記事は9月に行われたMWC AmericaやソラコムのUS展開についても触れていただいていますので、海外の様子が知りたい方は是非ご覧になってください。

日本経済新聞 ソラコム、海外向けIoT通信の料金下げ

BUSSINESS INSIDER ソラコム、IoT向け「eSIM提供」で弾みつけるシリコンバレー展開 —— 「KDDI買収後も"変わんねぇな"と思わせたい」

CNET SORACOMが大型アップデート、HLRの独自実装やSMSによるデータ送受信が可能に

MONOist 製造業IoT:ソラコムがフルMVNOに、「加入者管理機能をオープン化」

ケータイwatch ソラコムがeSIMに対応、加入者管理機能の独自実装で

アスキーxIoT 加入者管理やAPI経由でのSMS送信機能など新発表多数 ソラコム、eSIM時代を見据えたチップ型SIMを投入

@IT 加入者管理を独自実装:ソラコム、海外向けでeSIMの段階的な提供を発表、無駄を防ぐ料金改定も

publickey ソラコム、利用開始後のSIMでも休止期間は利用料無料にするIoT向けの新料金体系など発表 通信SIM上でJavaアプレットを実行する「SORACOM SIMアプレット」発表、SIMがプログラマブルなプラットフォームに。ソラコム

IoTNEWS ソラコム、グローバルSIMで使わないときは無料になる機能を提供、デバイス組み込みが可能な小型SIMなども同時発表

IoT Today ソラコムの新発表。自由度高まるIoT機器向けSIMの王道

gihyo.jp SORACOM,グローバル対応SIMでHLRを使ったAPIによる回線管理,SMS送信機能を追加 ―SIM上で動く「SIMアプレット」やチップ型SIMの提供も開始

codezine IoT通信プラットフォーム「SORACOM」に加入者管理機能を実装、eSIMの提供も

Enterprizine ソラコムが独自の組み込みチップ型SIM、待機時の無料化など新料金体系を発表

チップ型SIMは3000枚からのご発注となりますので手軽に利用・・・は難しそうですが、APIでのSMSが使え、新料金が適用される「SORACOM Air for セルラー」のグローバル向けAir SIMは、日本でもユーザーコンソールからお買い求めいただけますので、ぜひ新機能試してみてください。

ソラコム 田渕

ITpro Expo 2017 IoT M2M展 出展レポート!

先週東京ビッグサイトにて行われたITPro Expo 2017 / IoT M2M展 では、19のパートナー社と共に出展させていただきました。2年前の同じイベントでは、初めて SORACOM サービスを発表した思い出深きイベントです。

当時と比べると、ブースも大きさもパートナー社やサービスの数も、そして何よりお客様の数も増え、皆様に支えられここまで来ることができました。とても大事なイベントである ITpro Expo に合わせて、今年も社員一同準備を続けていました。今回発表させて頂いた新発表、こちらでもご紹介させてください。

【新発表】 ソラコムがSIM認証基盤(HLR)を独自実装、eSIM提供を開始。Web APIを通じて、SIMのライフサイクルをより柔軟に管理可能に。

【新発表】 SORACOM Air for Cellular にセキュアSMS APIを追加、SORACOM Beam, Funnel, HarvestがSMSによるデータ転送に対応

ここで発表させていただいた「SORACOM Air for セルラー」のチップ型SIMが、ITpro Expo 2017 の優秀賞を受賞させていただきました! SORACOM SIM

1日目はソラコム代表玉川が特別講演にて、「IoT通信が拓く新大陸」と題して、3日目はソラコム片山が「IoT最前線!〜IoTビジネス活用最新事例〜」と題して登壇をさせていただきました。 両セミナー共に、立ち見が出るほどIoTへの関心の高さを感じました。

さて、SORACOM ブースでは、ソリューション・デバイス・インテグレーションパートナー社が19社集まり、動態管理、可視化、設備・機器管理ソリューション、業務用IoTデバイスや通信デバイスといった領域で展示を展開してくださっていました。 簡単ですが、このブログでも紹介させていただきます。

SPSデバイスパートナー

会社名 展示内容
VIA Technologies Japan株式会社 車載ゲートウェイ「AMOS-820」等を使ったIoTシステム、目線の位置による集中度、空気圧のモニタリングなどのデモを展示。
車載デバイスは熱や振動に強い機材を選ぶ必要があります。
株式会社アイ・オー・データ機器 SORACOM Airが利用可能な IoT 向けルーター「UD-LT1」と、アイ・オー・データ機器さんが販売するRaspberry Piを展示。ソラコムで販売しているのもこちらのラズパイです。一年保証が付いているので安心です。
株式会社PALTEK グローバル展開するロバステル社のIoTゲートウェイを用いた工場のベルトコンベアーのモニタリングのデモを展示。
インダストリアル IoT のパッケージを工場のデモを使って展示
株式会社コンテック 製造業向けゲートウェイ「CONPROSYS」を提供。今回は、3種類の異なるPLCからデータを吸い上げ、「CONPROSYS」でデータを統合してサーバーに送信するデモを展示。製造装置のPLCのデータもゲートウェイを介することで扱いやすくなります。
メカトラックス株式会社 Raspberry Pi用の3Gモジュール「3GPi」などすぐに始められるRaspberry Piソリューションを展示。初日に発表をしたばかりのSMS API機能を用いて、スリープモードのRaspberry PiをSMSで起動させるデモを展示くださいました。
岩崎通信機株式会社 介護現場などでセンサーをトリガーに現場の方が保有しているIP電話ソリューションで通知をうけるデモを展示。動き回る現場では「音声電話」を使った通知はニーズがあります。
プラネックスコミュニケーションズ株式会社 様々な種類のネットワークカメラを展示。設置するだけですぐ使え、夜使える、遠隔操作など様々な機能を搭載した「スマカメ」は、1個から購入可能ではじめやすいデバイスです。

SPSソリューションパートナー

会社名 展示内容
株式会社フレクト 車載デバイスを車に挿すだけで簡単にリアルタイム車両管理を始められる「Carriot」の展示。
デバイスからのデータ取得から分析までパッケージになっているので、すぐにIoT活用した車両管理がはじめられます。
ウイングアーク1st株式会社 リアルタイム可視化を可能にするBIダッシューボード「Motion Board」 を利用し、Sigfoxデバイスのドライコンタクトコンバーターを利用したデモを展示。わかりやすいBIダッシュボードを作成できます。SORACOM Funnel Partner Adaptor 対応。
インフォテリア株式会社 簡単にIoTのモバイルアプリが作れる「Platio」を提供。PLCのデータやGPS情報をモバイル上で可視化するデモを展示。ノンプログラミングで手持ちのスマホやタブレットで手軽に可視化できます。SORACOM Funnel Partner Adaptor 対応。
株式会社オプティム 特に農業・医療現場で利用される IoT プラットフォームの「OPTiM Cloud IoT OS」の展示。特に注力されているAIを用いた画像解析を使った害虫駆除などいろいろな事例をお持ちです。
アクロクエストテクノロジー株式会社 機械学習を用いたデータ解析プラットフォーム「Torrentio」で、IoT デバイスから取得したデータから異常検知を行うデモや、SORACOM Junctionを組合せたパケット解析のデモを展示。展示初日、「Torrentio」 が SORACOM Funnel の Partner Adaptor 対応しました!ブログはこちら
株式会社 セゾン情報システムズ 様々な業務システムとのデータ連携を手軽に実現する「DataSpider Servista」を使ったデモを展示。SORACOM Funnel Partner Adaptor 対応。
日置電機株式会社 5分ではじめられる電気計測器の遠隔監視サービス「GENNET Remote」。日置電機さんはハードウェアメーカーでありながら、SORACOMのサービスを利用して自らソリューション提供しておられます。 日経BPの記事でも紹介されました
株式会社ゴーガ Google map を活用した地図アプリを提供。営業車などの位置情報の可視化デモを展示。位置情報を取得できていて、地図上での可視化でお困りの方をサポートするソリューションです。
ユーピーアール株式会社 物流パレットの動態管理サービスで培ったノウハウでインダストリアルIoT向けサービスを提供。工場内のデータを取得し可視化、効率化を実現します。
株式会社シーイーシー 旭硝子さんと共同でスマートウォッチやスマートグラスを使った、作業者のリアルタイム工程管理「スマートロガー」を提供。工場の現場の改善はまだアナログで行われることも多く、データ取得から分析までを自動化できれば、改善活動にもっと時間を書けることができるようになります。

SPSインテグレーションパートナー

会社名 展示内容
株式会社Fusic スムーズなIoT開発を実現する「mockmock」サービスを紹介。
仮想デバイスからデータ送信しサーバー負荷などをシュミレーションするツールです。Fusicさんの実案件でも利用しているそうで、IoTプロジェクトではこういうツールは開発者の負担を大きく減らしてくれそうです。

また、ユーザー様の事例展示として、hatapro様が提供しているマーケティングロボットのZukkuや、東海クラリオン様のドライブレコーダー、KAKAXI様の製品を展示させていただきました。

demo

IoT のことがもっと知りたい方、実際にSORACOMを試してみたいと思われた方のために10月-11月にかけてイベントもご用意しています。

AI と IoT のことが一緒に学べる「AI・IoT 活用ビジネスセミナー」を11月7日オプティムさんと共同で開催。 11月7日(火)AI・IoT 活用ビジネスセミナー

また、ブースでも大変多くの質問をいただいたLPWA。LPWAに関するセミナーも10月26日、オプテックスさんとKYOSOさん共催で実施します。こちらのセミナーでは、なんとSigfoxのデバイスを実際に触っていただく時間もご用意しています。 10月26日(木) IoT 先進企業から学ぶ IoTに必要な技術とアーキテクチャ〜Sigfoxハンズオン〜

また IoT の全体像からSORACOMの各種サービス、Raspberry Piとセンサーを利用し簡単なシステムを作るところまでを半日で試していただけるトレーニングもご用意しています。 11月1日(水)IoT 実践トレーニング(センシング) 11月29日(水)IoT 実践トレーニング(センシング)

SORACOM のサービスや様々な導入事例社の情報が一度にわかるIoT 導入事例セミナーは毎月開催しています。ここ3ヶ月の予定を公開してますので、ご都合の合う機会にぜひお越しください。

東京開催 10月30日(月)IoT 導入事例セミナー 11月22日(水)IoT 導入事例セミナー 12月15日(金)IoT 導入事例セミナー

大阪開催 11月14日(火)IoT 導入事例セミナー

ぜひ、興味をお持ちのかたはご参加ください^^

ソラコム 熊崎

【新発表】 ソラコムがSIM認証基盤(HLR)を独自実装、eSIM提供を開始。Web APIを通じて、SIMのライフサイクルをより柔軟に管理可能に。

はじめに

2年前の9月30日、ソラコムはIoT通信プラットフォームSORACOMを発表いたしました。それから2年が経ちましたが、お陰様で8,000以上のお客様にお使い頂けるプラットフォームに成長してきました。そして、これまでお客様から沢山のフィードバックを頂き、そのフィードバックを基にできるだけスピーディに開発することで、これまで10種類以上のサービスと40以上の新機能を発表してまいりました。本日も、SORACOMプラットフォームの節目となる、新しい発表を皆様にお届けできることを非常に嬉しく思っております。

背景

ソラコムは、昨年の7月に、1枚のSIMで日本・米国・欧州・アジアを含むグローバルの国においてデータ通信をすることができる、グローバル向けのSIMを発表させていただきました。本日、そのグローバル向けのSIMが大きく進化します。

これまで、ソラコムはMVNOとしてSIMを提供してきましたが、そのSIMの認証自体は、MNO様の加入者管理機能(ユーザー情報を管理するデータベース、以下、HLR)を利用させて頂いておりました。今回、ソラコムがHLRを独自実装したことにより、ソラコム自身が発行し、認証するSIMを提供できるようになりました(この新しいSIMの名称はplan01sと呼びます)。

これにより、お客様は、SIMのライフサイクルや形状をより柔軟にコントロールできるようになります。IoT/M2M用途でSIMを組込むお客様の課題として、下記のような課題をこれまでお伺いしておりました。

  • メーカ様が製品や機器にSIMを組み込む際に、在庫時の通信コストを削減したい
  • さらに、工場での疎通確認のときは通信したいが、実際にエンドユーザ様が使うときまで停止させておきたい
  • 車載機器や工業製品の場合、カードSIMではなく、基板に組み込むチップ型のSIMで耐振動性等を高めたい

今回の発表により、これらの課題を解決することができる料金体系やより柔軟な回線管理、SIM形状を提供できるようになります!

今回の新発表

今回の新発表は、大きく分けて以下の4つとなります。

  • IoT向けの新料金体系を提供開始、通信しない期間は無料、APIを用いたより柔軟な回線管理が可能に
  • カード型の SIM に加えて、機器への組み込みが可能なチップ型 SIM (Embedded SIM)の提供を開始
  • 「SORACOM」独自のアプレットを組み込んだ SIM を提供
  • IoT/M2M 機器に適したセキュアな SMS サービスの提供を開始 (Public Betaリリース)

下記より個別に解説していきたいと思います。 SMSの発表に関しては、こちらのブログ記事で解説しますので、ご覧ください。

IoT向けの新料金体系を提供開始、通信しない期間は無料、APIを用いたより柔軟な回線管理が可能に

今回、HLRを独自実装したのみならず、それをお客様のニーズにあわせて、出来るだけWebコンソールやAPIを用いて操作できるように開放し、よりIoTのニーズにあった料金体系を提供できるようになりました。具体的には、以下のようなSIMの状態(ステート)の遷移を行えるようにしています。

まず、SIMを調達頂いたのち、Ready状態のときに基本料金は必要としません。1年に渡って無料でSIMを保持できるので、大抵の場合の在庫期間を無料でご利用することができます。そして、実際に、データ通信を行ったときのみSIMの基本料金が0.06 USD/日、必要となります。もちろん、いつでもSIMを解約することができ、その際に基本料金がかかりません。

また、利用開始後にしばらく使わない場合のステートが今回追加されたので(図の中の右側のステート)、データ通信が必要でないときに、いつでもSuspended(利用中断中)、Standby(利用開始待ち)のステートに遷移させることができ、その際には基本料金が無料になります。データ通信が必要になったときにはいつでも、アクティベーションをして、Active(利用中)に戻すことができます。その際にアクティベーション料金として1.8 USDが必要となります。

Ready, Suspended, Standbyなど、基本料金がかからない状態で、1年放置した場合は、更新料として1.8 USD必要となることはご注意ください。更新したあとは、さらに1年間無料状態が継続します。

上記のようなSIMのライフサイクル管理ができるようになったため、例えば、以下のような、「製造業のメーカ様がSIMを工業製品に埋め込んだ場合」のユースケースをサポートできるようになりました。

まず、メーカ様がSIMを調達し、製品に実際に組み付けるまではSIMを無料で保持できます。そして、SIMを組み込んだ製品を作成し、工場出荷時に疎通確認のテストを行うとすると、SIMのステートは一旦アクティブになるのですが、その後、出荷する際に、StandbyにいれることでSIMの基本料金は無料の状態でSIMを保持し続けることができます。また、その製品がエンドユーザ様の手元に届き、実際にデータ通信を行ったときにアクティベーション料金がかかり、SIMの基本料金が必要となります。メーカ様にとっては、実際に製品が売れてキャッシュが入ってくる際に、データ通信料金も実際に必要となるということで、キャッシュイン、キャッシュアウトのタイミングをあわせることができ、ビジネスモデルをより描きやすくなります。

もちろん、このステートの遷移の操作は、Webコンソールで個々に操作できるのみならず、APIを使って一括で沢山のSIMの状態遷移を行うことが可能です。また、エンドユーザ様が実際にデータ通信を使いはじめた際に、SORACOMプラットフォーム上ではそのイベントをトリガーとして捉えることができるので、例えばメーカ様からエンドユーザー様への課金を開始する、など様々なアクションを起こすことができます。

機器への組み込みが可能なチップ型 SIMの提供を開始

ソラコムでは、これまでカード型SIMをご提供してきましたが、今回、チップ型SIMの提供を開始します。MFF2(Machine to machine Form Factor 2)と呼ばれる5×6mmの非常に小さいサイズの IC チップに SIM の機能を搭載しており、通信デバイスに組み込んでご利用いただけます。チップ型SIMは、電子基板上に直接組み込むため振動等に強く、車載や工業製品など M2M/IoT 向けに最適です。今回、このチップ型SIMはリール型で提供されるため、3,000個から提供されますが、テスト目的などで10〜20個必要な場合は、こちらからお問い合わせください。

「SORACOM」独自のアプレットを組み込んだ SIM を提供

さらに、ソラコムが発行するSIMの上に、独自アプレットを組み込んで提供することが可能になりました。ご存知の方も多いと思いますが、SIMは、一見するとただのチップに見えるのですが、そこではOS (オペレーティングシステム)が動作しており、その上で、Javaのアプレットを実行することも可能です。

今回、SORACOM SIMアプレットの第一弾として、「SIM Local Info レポート機能」の提供を開始しました。これは、SIMからデバイス側でしか取得できない情報を取得し、SORACOMプラットフォームにアップロードすることで、お客様がいつでもWeb/API経由でSIMのLocal Infoを取得できるようにする機能です。現時点では、限られた情報のみが取得でき、また対応しているデバイスの種類なども限られ、現状Public Betaでの提供となりますが、今後、お客様のフィードバックに基づいて拡張していく予定です。

また、今回のSIMでは、アプレットを用いることで、SIMのIMSI (識別番号)を切り替えることが技術的に可能となっています。例えば、以下の図のように、欧州の諸国を走っている車が、国境などを超えた際に、より適切なキャリアのIMSIが存在した場合、それをOTA (On The Air、つまり無線通信経由)で、書き換えることも可能となります。こういったユースケースをご所望のお客様は、こちらからぜひお問い合わせください。今後、OTAによる切り替えなども含めてサービス化していく予定です。

SORACOM SIM (plan01s)の利用料金

さて、今回発表したplan01sの利用料金は以下となります。

初期費用

  • カード型 5 USD / 枚
  • チップ型 6 USD / 個 (MOQ 3000)

通信料金

  • 基本料金 0.06 USD / 日 (利用開始前、利用中断は基本料金無料)
  • データ通信料金 0.08 USD / MB 〜

また、月あたり数MBしか利用しないという場合には、Low Data Volume (LDV)に特化したplan01s-LDVのプランも用意しています。こちらは、データ通信料金は割高となるかわりに、基本料金は 0.4 USD / 月となる、少ないデータ容量を使うユースケースに特化したプランとなります。詳しくは、こちらの料金表をご参照ください。

さいごに

さて、今回の新発表いかがでしたでしょうか?これまで沢山のお客様フィードバックを頂き、またそれに応えるためにチーム一丸となって技術的イノベーションに取り組んだことで、SORACOMのクラウドネイティブなプラットフォームをさらに拡張することができました。この技術的な差別化のみならず、お客様のご要望をいただくことで、ビジネス面でもよりお客様に使いやすい形の料金面やユーザビリティを提供したいと考えております。

今回の発表が、お客様が特に求められている「通信資源を必要な時に、必要なだけ、簡単に使える仕組み」に対して、我々がオープンでフェアなIoT通信プラットフォームとしてのあるべき姿に、少しでも近づけたなら非常に嬉しく思います。

これからも沢山フィードバックを頂ければ、それにお答えできるように努力していきますので、今回の発表に関してもplan01sのカード型SIMは1枚単位でWebコンソールからご購入いただけますので、早速触ってみて、ぜひ Twitter, Facebook, お問い合わせからフィードバックを頂けると嬉しいです!

Still Day One 玉川

【新発表】 SORACOM Air for Cellular にセキュアSMS APIを追加、SORACOM Beam, Funnel, HarvestがSMSによるデータ転送に対応

ちょうど二年前のIT Pro ExpoでIoTプラットフォームSORACOMをローンチしたのですが、その当時はサービスもSORACOM AirとSORACOM Beamのみで、対応する無線通信技術もセルラーのみでした。それが今となってはA-Jの合計11のサービスをラインアップし、対応する無線技術もセルラーに加えて話題のLPWAN技術LoRaWANやSigfoxに対応し、8,000を超えるお客様にご愛顧いただけるようになりました。

今回、発表以来3回目となる今年のIT Pro Expoでは、ローンチ当初からご愛顧いただいてきたSORACOM Air for CellularとSORACOM Beam、またSORACOM Beamの兄弟サービスともいえるSORACOM Funnel, SORACOM Harvestに新たな機能をお届けできることをこのブログでご報告します!

進化したSORACOM Air for Cellularのインフラストラクチャ

少し裏側の話をしますと、サービス開始当初のSORACOMのインフラストラクチャにはいわゆるMVNOとしてキャリア様のネットワークと相互接続するのに最低限必要なパケット交換機能のみを実装しておりました。それに加え、今回こちらのブログでお伝えしたとおり、加入者管理機能HLRを独自に実装し、SORACOMインフラストラクチャに組み込んだことで、これまでは実現できなかったSIMの状態管理やより柔軟な料金体系の提供、自由なSIMプロダクトの展開に至ることが出来ました。

実はもう一つ、今回のローンチに合わせてSORACOMインフラストラクチャに実装、導入された機能コンポーネントがあります。それがSMS送受信を行うネットワークコンポーネントであるSMSCです。HLRに加え、SMSCを独自に実装し、SORACOMが従来から持つAPIサービスと連携させたことで実現したのがこのブログで紹介する新機能です。では順をおってみていきましょう!

SMSをreinvent:APIによるセキュアなSMS活用を可能にするSORACOM Air SMS API

SMSは皆様ご存知の通り、昔からある枯れた技術でもありながら、今もなおモバイルコミュニケーションの中の根幹を担っているメッセージング技術です。日本だと歴史的経緯からあまり広くコンシューマの間に広まってはいないと感じますし、スマートフォン向けのプッシュ通知が充実してきた昨今ではアプリでのメッセージングの方がより広く使われている傾向は日本に限らず見られますが、広い目で見るとSMSは長らく日常の人々のテキストメッセージはもちろんのこと、Machine-to-machine (M2M)通信や、モバイルペイメントの仕組みの1つとして、また多要素認証のためのワンタイムパスワードをインターネットに依存しない形で送る仕組みとしてなど、ありとあらゆる場面で活用されています。

なぜSMSはこうも多様な場面で活用されるのでしょうか?他にもいろいろあると思いますが、IoTプラットフォームを提供するソラコムの観点から特に注目すると、以下の3つの点が他のメッセージング手段にない利点を持っているからだと考えます。

  1. モデムを低消費電力なドーマントモードにしておいても基地局からのページングシグナルを受けて起こして受信することができる
  2. IP通信に依存せず、セルラーネットワークのシグナリングだけで送受信できる
  3. SIMカードによる認証を行っており、送信者や受信者が詐称できない

特に、1の特徴はサーバ側からのプッシュ通知を容易にしてくれるため、IPデータ通信に頼った場合に課題となる常時オンでのデバイス運用やポーリングを行わないとサーバ側からのプッシュ通知が出来ず、バッテリのライフタイムや通信量のオーバーヘッドに関して不利になってしまう問題に対する1つの解を与えてくれます。

また、2の特徴は、IPデータ通信セッションを確立するオーバーヘッドが無視できないようなユースケースや、デバイス側の制約でIP通信が難しいような場合でも通信を可能にできる可能性をもたらします。

一方で、SMSは番号さえわかれば相手に送ることができるため、IoTのユースケースを考えると、デバイスの番号を推測してアタックすることで誤動作や不必要なバッテリの消費などを促す可能性があるという側面も持ち合わせていました。

そこで様々なユースケースをお客様にヒアリングしながら設計し、この度リリースしたのがSORACOM Air SMS APIです。

上図にある通り、SORACOM APIの一部として、JSONドキュメントをPOSTするだけでSMSを送信できるAPIを用意しました。これにより、必要な時にWebコンソールやCLIからAPIコールをするだけでデバイスに対してメッセージの送信が可能となります。

1つの特徴は、デバイスにSMSを送信可能なのはそのSIMを所有するOperatorあるいはそのSAMユーザのみとしている点です。所有していないSIMを指定してAPIコールをしてもリクエストは拒否されます。また、先述のセキュリティ面の懸念を考慮し、例えデバイスの電話番号が漏れたり推測されたりとしても、外部からSMSを受信することはない設計のため、想定していないメッセージを受信して誤動作やバッテリ消耗をする心配も減らせます。

デバイス同士のSMSのやり取りについても、そのSIMを所有するOperatorのSIM同士に限定しているため、デバイス間通信をSMSで行う場合でも同様に想定外のメッセージを受け取ったり、想定外の宛先にメッセージを届けてしまう心配がありません。

SMS APIの使いどころ

SORACOMではサービスや機能を提供し、それに対するお客様のフィードバックを基に新機能を考えるという流れで開発を行っています。SORACOM Airを公開して以来、特にGlobal版をリリースしてからSMSに関しても多くのご要望を頂いてきました。

特にSMSの活用についてはGlobalのお客様からご要望が多かったのですが、それらを大別すると以下の3つに分けられました。

どれもSMSの利点を活用していて、他にそれを超えるうまいやり方も見当たらないことからSORACOMとしてもSMS APIの提供に至ったユースケースといえます。

特に一番上のスリープモードのデバイスを起こすユースケースなんかは正にSMSの利点を活かした使い方だと思います。

また、二番目の設定情報の投入も、IPデータ通信セッションが張られる前で他に外からメッセージを送る手がない状態でも使えるので、これもSMSの使い方として面白いなと思います。実際お客様のお話を聞いていると、現状は機器に設定を入れるのにスマホで一つ一つ送っていて大変という声があり、それを自動化してあげたいと思ったのも今回API提供に至った理由の1つでした。

三番目もセキュアなチャネルをオンデマンドで張る、しかもそれをトリガするのはIPですらない、SMS通信で行うと言ったあたりがエレガントな仕組みだなと思いました。

SMS APIはWeb ConsoleやCLIを使って呼ぶことができ、Public Betaで本日から利用可能です!Public Beta期間中は料金は無料ですので、この機会に使い勝手を見ていただけると幸いです。

SORACOM Beam, Funnel, HarvestがSMS Inputに対応

先述のSMS APIは主にサーバからデバイスへの送信が中心でしたが、デバイスからの送信についてはどうでしょうか?それについてもSORACOMならではの機能を今回発表いたしました。

デバイスからデータをクラウド側に送信する際、Public Endpointに対する転送をセキュアに実現するSORACOM Beamや、AWS、GCP、Azureを始め、各種クラウドサービスにデータを転送するアダプタを提供するSORACOM Funnel、SORACOM上でデータを収集・可視化するサービスであるSORACOM Harvestがそれぞれ、SMSによるデータ転送に対応しました!

各サービスにはそれぞれ対応するSMS用の番号が下記のように割り当てられていますので、端末からはそれぞれの番号に対して送るだけでデータをクラウドに送ることができます。

  • SORACOM Beam → 901011
  • SORACOM Funnel → 901021
  • SORACOM Harvest → 901031

なお、以下を指定してください

  • NAI: Nature of Address Indicator (TON: Type of Number) = 0 (Unknown)
  • NPI: Numbering Plan Indicator = 9 (Private)

設定も他のプロトコルの場合と同様、簡単です。SORACOM Beam以外は特に特別な設定も必要ありません。

SMSを使ったデータ送信を行う場合の利点としては、

  • データ通信セッションを起動することなくデータ送信可能であることからオーバーヘッド削減による省電力化が見込めること
  • データ通信に対応していないデバイス/エリアでも動作することからより制約の多いデバイスやモジュールでもデータ送信に対応できること

などが挙げられるかと思います。バイナリフォーマットを使うことで140 バイトまで送信可能であることも、昨今のLPWANのペイロードサイズなどを鑑みるとすごく余裕がある数字に見えます。

じゃあ全部SMSで済ませればいいかというと、実際はデータ通信単価という観点で考えるとIPデータ通信で同量のデータを送るのに比べて割高になりがちなので、データを高頻度で送信する場合や、双方向での通信が必要になる場合には今まで通りIPデータ通信を活用していただくのを検討していただいた方がよいかと思います。SMSの利用はデバイス側の制約があったり、バッテリのライフタイムがクリティカルなユースケース、IPデータ通信が使えない場合のバックアップとしての利用が適切かなと思います。

このあたり含め、実際にPublic Beta期間中に試して「こういうところで役に立ちそう!」と言ったフィードバックや、改善のご要望などいただければ幸いです!

小ロット調達可能な表面実装向け3Gモデムの
販売を開始しました!

開発も好き、ブログも大好きなソラコム 松下(max)です。

SORACOMのサービス開始から2年が経ち、SORACOMを活用してIoTで成功されているお客様も続々と現れている中、その様子を見てこれからIoTに取り組もうとされているお客様がとても多いことを現場で実感しています。

IoTの可能性にいち早く取り組まれたお客様からは「検証は終わったのだけど本番に向けたデバイス開発でモデムを小ロットで調達できないか?」という具体的なご相談をいただいております。

本日から販売開始となった「小ロット調達可能な表面実装向け3Gモデム UC20-G LCCパッケージ」で、本番に向けたデバイス開発をバックアップいたします!

小ロット調達可能な3Gモデム「UC20-G LCCパッケージ」

UC20-G LCC 外観

LCCとはLeaded Chip Carrierの略で、基板に直接ハンダ付けする、もしく基板に取り付けた専用ソケットへ差し込むことのできる形状の製品です。

ソラコムでは「1個から調達可能なグローバル対応3G通信モジュール」としてUC20-G の Mini PCIe版を販売していますが、調達のしやすさやATコマンドで簡単に制御できるという理由から好評をいただいております。 その中で「いよいよ製品化するのだが、基板実装用のUC20-Gが欲しい!」とのご要望が多くなってきており、それにお応えする形でご用意したのが UC20-G LCCパッケージ版 です。

UC20-G LCCとSIMスロットと組み合わせてデバイス製作することはもちろん可能ですが、より適した実装方法としてはチップSIMと共に基板へ実装することで、従来のSIMスロット型との組み合わせでは難しかった極端な温湿度条件や耐振動といった環境性能が高い工業向けデバイスを作ることも可能となります!

UC20-G Mini PCIe版 との使い分け

既に発売済みのUC20-G Mini PCIe版との使い分けは、下記の図の通りです。

ポイントは赤い点線で描いたような製品の成長か可能なところにあります。 初期段階は評価用ボードを使用して開発しますが、同じモデムを利用できるため、ソフトウェア資産を活用することが可能です。

また、デバイス開発において課題となる「データ収集サーバの接続先や認証情報」といった設定は、デバイスに保存せずに SORACOM BeamSORACOM Funnel を活用すれば、設定情報を SORACOM へ保存しておくことができるため、デバイス開発が簡単になるだけでなく、製品の形態変更時におけるソフトウェアの移植性向上になるのもポイントです!

おわりに

IoTは最初の決め事よりも「検証と成長の繰り返し」「小ロット生産」の二つがとても大切です。 今日紹介した「UC20-G LCCパッケージ」をご活用いただき、素早い検証&製品化のお手伝いをしてまいります!

ソラコム 松下

Sigfox開発を促進する
Sigfox Shield for Arduinoの販売を開始しました!

SORACOM Air for Sigfox好きなソラコム 松下(max)です。

Sigfoxが1回線からご利用できるという手軽さから、すでに多くのお客様に使っていただいています SORACOM Air for Sigfox に、Arduino UNO R3向けの開発シールド「Sigfox Shield for Arduino - UnaShield V2S」が追加されたのでご紹介します!

Sigfox Shield for Arduino - UnaShield V2S 製品外観

(製品ページへ)

Sigfox Shield for Arduino - UnaShield V2S の特徴

  • Arduino UNO R3 のシールド(拡張ボード)としてお使いいただけます
  • 日本国内のSigfox通信(RCZ3)に対応したモジュールを搭載
    • 技適対応のアンテナ標準添付
  • シールド上には通信モジュールだけでなく、押しボタンスイッチ、LED2つ、加速度センサー、温湿度&気圧センサーを搭載し、シールドだけで開発やセンシングが可能
  • Grove コネクターを2つ搭載、I2CとアナログのGrove センサーモジュールを後付け可能※1
    • 残りの空いているピンはArduinoの標準ポートとして利用することも可能です
  • ライブラリやサンプルが公開されており、リファレンスも充実

※1 供給電圧は5Vと3.3Vのどちらか一方をシールド上のジャンパで指定します

Sigfox Shield for Arduinoが使用しているピン等のハードウェアの情報は UnaShield V2S (20170325) を参照ください。

Sigfoxの通信可能地域

Sigfoxの通信可能地域は Sigfox社のcoverageページを見るのが一番です。 前回紹介したときよりも、通信可能な地域が増えている!!

Sigfox Coverage in Japan

Sigfox Shield for Arduino の始め方

ご購入は SORACOM Webコンソールの「発注」から、ご注文が可能です。 Sigfox Shield for Arduinoがお手元に届いたら、SORACOM Webコンソールの「発注」のご注文履歴から「受け取り確認」をクリックするだけで、その瞬間からお使いいただくことができます!

ここまでの画面イメージは、同じSigfoxデバイスである Sens'it の受け取り画面を参考にしてみてください。

Sigfox Shield for Arduino を用いた開発

早速開発をしてみましょう。とはいえ、Arduino側の開発はとてもシンプルで済みます。

  1. ライブラリをインストールした後 SIGFOX.h をinclude
  2. UnaShieldV2S オブジェクトを初期化
  3. transceiver.begin を行い
  4. transceiver.sendMessagetransceiver.sendString で送信

これだけでSigfoxネットワークへデータを送信することができます。 SORACOM Harvestでデータを可視化するサンプルを作ってみましたが、約20行と極めて簡単です。

これだけシンプルにできるのは、ライブラリのおかげでもありますが、 SORACOM Air for Sigfox が SORACOMの各サービス「データ転送サービスSORACOM Beam」 「クラウド・アダプタサービスSORACOM Funnel」 「データ蓄積・可視化サービスSORACOM Harvest」 と連携するため、デバイス側の開発をシンプルに保つことができるんですね。

おわりに

今回ご紹介した「Sigfox Shield for Arduino」で色々なセンサーを接続できるようになるので、より詳細な開発ができるようになりました。

逆に手軽に開発したい、Sigfoxネットワークを体験したいという方には、7種類のセンサ・バッテリを内蔵したSens'it や 2チャンネルの接点をSigfox通信できるドライコンタクトコンバーター もご検討ください!

ソラコム 松下