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LoRaWAN Conference Session3 全文書き起こし(2)

みなさんこんにちは、ソラコムマーケティングの熊崎です。 LoRaWAN Conference 2017のsession3「LoRaWAN活用の展望  〜パネルディスカッション〜」講演書き起こしブログをお届けします。 本セッションは、ウイングアーク1stの武市様、九州通信ネットワークの松崎様、フューチャーの池田様にご登壇いただき、実際のユースケースを元にLoRaWANビジネスについて、今後の展望をお話いただいてます。

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LoRaWANとドローンを利用した橋梁インフラモニタリング

九州通信ネットワーク・松崎:橋梁インフラとLoRaWANで、今日は橋梁インフラモニタリングを中心にお話をします。 我々は九州にある通信会社で、九州電力の子会社です。BBIQサービスをコンシューマー向けに、法人向けにQTプロのブランドでサービスを展開している電気通信サービスの会社です。橋梁は点検やメンテナンスが大変な地域もあります。橋梁インフラは高齢化が進んでいき、今は大体16パーセントですが20年後には65パーセントとなります。5年に一度の近接目視点検が義務となっているので、維持や管理のコストが増える一方、管理する技術職人は減ってきています。今のまま継続していくことは厳しいという感じで、ここを何とかしたいと思い、橋梁インフラのモニタリング実験をしています。この実験の中でSORACOM Airや我々の光ファイバー等様々な通信用途を試しつつ、データを取得し活用方法を研究しています。 この橋梁インフラモニタリングにLoRaWANの利用を、去年の6月頃から考えていました。イメージとしては、橋梁からその先の遠くにある橋梁までLoRaWANでつながり、一つのSIMでアップロードできないかというものです。実際にLoRaWANがどれだけ届くのか知るため、去年宮崎県の郊外と中心部を結ぶ高松橋で実験しました。通信ができた所は、距離にすると最大で4キロでした。 こちらは宮崎県の高千穂町にある下田原大橋で、最終的に最長7キロ程度まで届きました。 qtnet1 しかしこれは、1000メートル級の眺めのいい山に一生懸命登ってみたら届いたという状況でした。今回は山に登るのではなく、ドローンでの実験をしてみました。 福岡地域戦略推進協議会の中の九州ドローンコンソーシアムという組織で活動に取り組んでおり、今回の実証実験はそのメンバーである株式会社トルビズオンさまにご協力をいただき実施しました。まず一つ目にドローンの飛行移動が、あまり早いとデータが取れません。どれぐらいのスピードだったら取れるか測るため、ドローンに走ってもらいました。結果、データが取れる最大速度は時速14キロでした。 もう一つは上空でのホバリングでの伝送試験です。地上に設置している状態では、見通しの良い海岸沿いで、5.5キロでした。これを上空45メートルぐらいまで持ち上げると、最長9.5キロとなりました。今回、子機側をこういう形でドローンに載せましたが、実施する際には電波法や航空法にも十分ご留意ください。これを先ほどの宮崎市内の橋と高千穂町の橋に当てはめると、どうなるかを想定すると、橋から45~50メートルまで上げればかなり届きます。ドローンだけでもいいかというぐらいでした。とはいえ、日常利用を考えるとアクセスポイントとなる固定型のゲートウェイは設置しておきたいとは思います。 qtnet2 九州にある橋梁は、まだまだ点検を補助・サポートしてくれるシステムが求められているという状況です。上手に活用し、今後サービスに展開していければと考えています。橋梁は、電源や配線が大変で、お金も掛かります。そのため電池駆動で動くセンシングをうまく使えば、より効率的なモニタリングができます。今回使ったドローンではいろいろと更なる活用・アイデアも湧いてくると思いますのでので、これまでなかったものができてくるできると思います。

玉川:フューチャー・池田様と九州通信ネットワーク・松崎様の両方で出てきたドローンですが、ドローンを上に飛ばすせば飛ぶのでは?というアイデアはどなたが思い付きましたか?

フューチャー・池田:社内のR&Dです。

九州通信ネットワーク・松崎:私が言い出しました。

玉川:40メートルぐらい上げるだけで、あれだけ飛ぶのは面白いです。

九州通信ネットワーク・松崎:航空法的には150メートルまではとなっています。150メートルまで行けばもっと飛距離が伸びると思いましたが、測定者がかなり遠くまで走る必要があるということで今回はこここまでで断念しました。

玉川:ものすごくしっかりと実証実験をやられて、非常に面白いデータをいただきましたが、やってみないと分からないというところがあると思います。やってみて、本当に分かったことをお伺いしたいです。

ウイングアーク1st・武市:まず、人間の感覚は結構正確だと感じました。我々のフロアは大体14~15階が結構混んでいる印象を持っていましたが、データを見てやはり混んでいたと分かりました。またデータを貯めて、再活用できる基盤ができたので、トイレの混雑時間の予測などに使える等様々な所からお声をいただくようになりました。

フューチャー・池田:今回はインフラ構築側視点で実験をしたので、これからいかに効率よくLoRaゲートウェイを配置するか、もう一つ、実際ユーザーは、基地局の場所よりも自分のいる場所でどれくらい受信できるかに関心があると感じました。レイヤー位置情報を取りパケットしてみました。移動している場合は受信の感度が変わるという想定はありましたが、同じ路地で固定していても、時間によっては変わってくるということは一番の気づきでした。天候が変わった場合はどうか、夜と昼大丈夫か、1年通して本当に大丈夫かを、どれだけ正確に情報提供するかが重要になると感じました。

九州通信ネットワーク・松崎:橋梁自体は今はセンサーを電源駆動して、電源工事をしていますが、かなりの工事が必要で金額も掛かります。山間の橋梁を含めてやる場合、ボタン電池駆動で1〜5年持つ形のセンシングをうまく活用すれば、精度としては高価なセンサーには劣りますが、それでも十分な所は結構あると思います。ですので電池で測るような仕組みは、これからも使っていければと思います。

玉川:LoRaWAN自体新しいテクノロジーですが、今回発見した課題や改善点をお聞かせください。

ウイングアーク1st・武市:まず今回プロジェクトを発足するにあたり、自社ビルではないので不動産会社との交渉が最初の関門でした。我々はスムーズに進みましたが今後ソリューションとして提供する場合、LoRaの認知が向上するといいと思いました。LoRaのメリットは、電池駆動で良かったため、共有部での設置に必要になりうる、外部から電源を取る際の工事が不要だったことです。 session3

フューチャー・池田:農業の関係のため田舎で実験していると、見晴らしはいいが実は高低差がある場所があります。実験をするときは怪しまれるため、地方の町役場の方と交渉しながら進めていきます。低コストで農業を活性化できる可能性を示すと、お話しを聞いてもらえるようになりました。そういう意味でLoRaWANは、交渉の壁を越えられる技術を持つと感じます。

九州通信ネットワーク・松崎:橋梁インフラモニタリングの課題はコストです。センサーのコスト低減と、配線不要で工事費が安くなる点が進まないといけないと感じます。

LoRaWANを利用した次のチャレンジ

玉川:トイレ監視、農業向け、橋梁監視をされていますが、今後LoRaを利用して試してみたいことがあれば教えてください。

ウイングアーク1st・武市:一つは機械学習を使った混雑予測をやってみたいです。またトイレの空き状況が分かるので、空き予約通知などをslackと組み合わせて空いた時に連絡が来ると面白いと思っています。

玉川:今トイレの空き状態はどうやって測っていますか?

ウイングアーク1st・武市:ドアにBluetoothで動くレンジャーシステムズのマグネットセンサーを付けています。これをMotionBoarad上で見える化しています。

フューチャー・池田:今回実験をした与謝野町の市役所から、老人の1人暮らしの方との通信や巡回バスを効率良く回せないかと要望が来ました。コストが安いと新しいアイデアがたくさん出てきます。先ほどのスマートヴィレッジの中の一つとして、都会より地方がより快適だと思える町づくりができれば、若い人も地方で様々な活性化ができると思います。LoRaを使った最先端地区のモデルを作っていきたいと考えています。

九州通信ネットワーク・松崎:上空でドローンを使った計測を深めていきたいです。今回LoRaの子機をドローンに積みましたが、今度はゲートウェイを積みたいです。今はゲートウェイにSIMが挿さっているため、ドローンに積むのは制度的なハードルもあります。またゲートウェイが大きく、汎用ドローンには載りません。さらに電池の重さがペイロードを決めているため、バッテリーの進歩が必要です。これらが実現すれば川の上をドローンの通り道にして、自動飛行で周囲のデータを全て収集することもできますので、町の見回りなどに活用してみたいと思っています。サービスレイヤーは皆さんが参加することで、更に利用の広がりができて、とても楽しいとそんな夢を見ています。

玉川:ドローンにLoRaのゲートウェイ、基地局を入れると、勝手にセンサーからデータを連れていくイメージですね。掃除機みたいな感じでデータを吸っていくと。

九州通信ネットワーク・松崎:ただ、パブリックモードだけですよね。

玉川:そうですね。ただ今のゲートウェイはSIMが入ってセルラー通信のため、基本的には地上局ではないため、飛ばしてはいけない。その辺はクリアしていく必要があります。

松崎:制度的にはもう既にあり、許可を受ければ飛ばすことはできます。

玉川:本日発表したゲートウェイを自社で所有する所有モデルと、共有サービスモデルの二つを出しましたが、このあたりどう見ていますか。ご意見があったら、教えてください。

ウイングアーク1st・武市:現在21階のビルのテナントに入っている他の会社にLoRaの子機をご購入いただき、ゲートウェイを共有するということをビル全体で実施してみると面白いと思います。

フューチャー・池田:地方では所有系を希望される方が多いですが、私自身の見方は所有と共有は両立すると考えます。所有は自分らが持ちトラフィックが混んでいるときは、共有を利用する等、サーバーのトラフィックの分散モデルです。そういう意味で所有と共有はうまく基地局を配置しながらトラフィックをさばくと、両方ともwin-winな関係になれると思います。冗長構成のようなものです。

九州通信ネットワーク・松崎:共有モデルはビジネスをスタートさせるときには、非常に有効ですが、その後自社で保有したいと考えるようになることもあると思います。移行できるということが、非常に良いと思います。

玉川:共有サービスモデルを始め、所有モデルに移行していくこともあり得ますね。

九州通信ネットワーク・松崎:今Wi-Fiのフォンを解放するサービスがありますが、爆発的に普及しているようではないため、何故普及しなかったのかをしっかり理解しLoRaは異なる点をきちんと打ち出すことができれば信用度も上がると思います。

玉川:フォンモデルの場合Wi-Fiをハードごと購入してWi-Fiで共有する形ですが、SORACOMの共有サービスモデルの場合は、SORACOMの持っているサービスモデルで提供しているので、若干違います。確かにゲートウェイが共有されている点では似ています。

九州通信ネットワーク・松崎:ソラコムさんが運営されていることと、アクセスポイントを設置している会社についても提示することができれば大丈夫だと考えています。

玉川:最後にSORACOMへの期待をお伺いします。

ウイングアーク1st・武市:我々は見える化のレイヤーを提供しているため、ぜひSORACOM FunnelをMotionBoard対応してほしいです。

玉川:分かりました、エンジニアのチームに伝えます。SORACOM Funnelは、Amazonのクラウド、MicrosoftのAzureに対応していますが、まだMotionBoardには対応していないので、検討します。

ウイングアーク1st・武市:逆にMotionBoardがSORACOM Harvestにつながる形でウイングアークで開発すれば、お互いのユーザーにメリットになればと考えています。

玉川:ぜひお願いします。

フューチャー・池田:今回ソラコムがLoRaWANに参入したことによって、設計時にレイヤー1等データ受信強度が必要になってくると思います。いわゆるインフラのエンジニアモードのパネルと、L2とかL3のユーザーのパネルは違ってくると思います。マニアックなエンジニアモードのパネルとユーザーのパネルが出てくると面白いと感じます。

玉川:ゲートウェイの管理や、管理する方のための機能と、上でアプリを使うための機能とか、両方進化していくということですね。

九州通信ネットワーク・松崎:LoRaWANのエリアを測定するときは、SIM経由でクラウドに上げて、クラウドでの受信状況を見て確認しますが、場合によっては携帯電話の電波が通じない所では、測定は難しいと思います。コンソールログインすれば分かる等の機能があれば、良いと思います。

玉川:セルラー通信側のヘルスチェック機能のような、つながっているかどうかが分かればいいわけですね。

九州通信ネットワーク・松崎:つながってないか、駄目なのかがLoRaWAN自身の機能として働いて、データ通信ができているのかどうかが、単体で分かるとすごく良いと思います。

玉川:実際にこのゲートウェイの裏側で使っているセルラー回線は、SORACOM Air for セルラーなので、そちらの接続情報は取れるようになっています。うまくゲートウェイに反映できるようにしていきたいです。

九州通信ネットワーク・松崎:LoRaWANが子機と親機だけで通信ができているか否かの状態を知りたいです。もう一つはデータ通信のホップです。SIMを挿すと試験局の許可も要るため、LoRaだけでホップ通信できるといいと思います。アライアンスの標準化の話もあると思いますが、期待としてはそういうことです。

玉川:最後にLoRaのアーリーアダプターの皆様から会場に来ている方に向け、一言ずつお願いします。

ウイングアーク1st・武市:私がこのLoRaを初めて触ったのは1カ月くらい前です。皆さんにお伝えしたいのは、まず触ってみてください。触ってみると、気付きがいろいろと出てきます。SORACOMのサービスによって、利用するハードルが低くなっているので、これからまたさらに活用方法が広がるサービスが生まれてくるのが本当に楽しみです。そしてそれを皆さんと一緒に作っていけたらと思います。

フューチャー・池田:今後苦労をすると想定されるポイントは、実際にゲートウェイを置いてデバイスと通信でき、サービスが始まるまでです。実際に始まるまでをどういうふうに立ち上げるか。その辺りのノウハウも1社だけでは難しい。興味のある方とパートナーを組みながら、データを取り、LoRaWANのネットワークをいかに効率的に広げていくかのコンソーシアムを作りながらやっていきたいと思っています。

九州通信ネットワーク・松崎:今回LoRaWANを対応したことで、ますます使いやすくなり、これから広がると期待しています。共有サービスモデルの地図が出ていましたが、九州には点がありません。九州で共有サービスモデルのアクセスポイントを置いてあったら、やってみたいのになっていう方がいらっしゃったら。 。。 九州も盛り上がっていけるようにやっていきたいと思います。九州から新しいサービスが生まれてくるといいと思いますので、皆様も一緒にご協力いただければと思います。

LoRaWAN Conference Session3 全文書き起こし(1)

みなさんこんにちは、ソラコムマーケティングの熊崎です。 LoRaWAN Conference 2017のsession3「LoRaWAN活用の展望  〜パネルディスカッション〜」講演書き起こしブログをお届けします。 本セッションは、ウイングアーク1stの武市様、九州通信ネットワークの松崎様、フューチャーの池田様にご登壇いただき、実際のユースケースを元にLoRaWANビジネスについて、今後の展望をお話いただいてます。

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玉川:本日最後のパネルディスカッションは『LoRaWAN活用の展望』と題し、素晴らしいパネリストと共にお送りします。九州通信ネットワーク株式会社の松崎様、フューチャー株式会社の池田様、ウイングアーク1st株式会社の武市様です。最初にLoRaWANに対する取り組みをご紹介いただき、ディスカッションに入りたいと思います。

21階建てのビル 17フロア 1つのゲートウェイでトイレ利用状況を可視化

ウイングアーク1st・武市:弊社で行ったビル内通信の新たな可能性をご紹介します。 クラウド系のアライアンスを中心にMotionBoardのIoT系活用に関するエバンジェリスト、さらに集合写真家として活動しています。現在世界のIoTプロジェクトではセンサーデータをどのように集め、貯め、意味付けするか議論されてきました。そして今、私たちが注目をしているのは、意味付けしたデータをどのように見せるかの部分、つまり「見える化」です。 wingarc1 我々のサービス・MotionBoard Cloudは、純国産サービスです。島澤 甲がBIの責任者として開発をしていますが、彼の家は全てのモノがネットワークにつながっています。まさに真のIoTになっています。島澤は元々、ハードや見える化が好きであったのですが、その彼が今、魂を込めて作っているMotionBoardがIoTプロジェクトにおいて数多く採用され始めています。 wingarc2 それではそのようなMotionBoardを使ったRoLaWANとの組み合わせた事例について紹介をしていきたいと思います。我々は今回様々なセンサーやサービスを使って、ウイングアーク1stの渋谷本社のあるビル内を可視化しています。特に、手に入りやすいセンサーの活用や複数のセンサーの使用にチャレンジしました。たとえば、今回ご紹介する仕組みとしては、レンジャーシステムズのマグネット式のドアセンサーを使い、LoRaの子機でその信号を受け取りました。LoRaの子機はBluetoothと通信ができるようにしています。そして、子機からの通信をLoRaゲートウェイで受け取り、SORACOM Beam通って、さらにウフルのenebularを利用して、データを処理、最後にデータベースに蓄積し、それをMotionBoard上でリアルタイム表示しています。 wingarc3

14階にゲートウェイを置き、4階から21階、17フロアを一つのゲートウェイでデータを送付することができました。ラスト30メートルのセンシングで、LoRaは建物内での通信に、大きな可能性を見せてくれました。また、今回はLoRaゲートウェイの下に更に別のゲートウェイで繋ぎ、全てのセンサーデータの通信をオフィスネットワークから切り離しすべてSORACOMでつなげることにもチャレンジしています。

玉川:屋内事例の面白い事例です。17階のトイレに届いたとありましたが、どこを伝わったのでしょうか。

ウイングアーク1st・武市:窓際を通してやるといいとアドバイスをもらい、試してみましたが、トイレが内側にあったのでBluetoothによる通信が難しかったのです。そのため、ビルの内側へ置いたら、通ってしまいました。14階から4階まで通ったときは、感動しましたね。恐らく階段やビルのエレベーターの立坑を通ったのではと考えています。

農業におけるLoRaWANの活用

フューチャー・池田:弊社はスマートヴィレッジ構想を提案し、新しい食のバリューチェーンを提案しています。コンサルをベースとしたシステム構築会社として、ローソン、佐川のシステムを構築しています。物流、小売りのノウハウを 活かしながら、新しい農村・農業を提案しています。そこを我々がスマートヴィレッジとよび、農業を入れる形の新しいシステムです。先週訪問したスペインで、ハウス、施設園芸を見てきました。Google Earthから見ることができる施設園芸です。一つのハウスが大体3ヘクタールから5ヘクタールの超巨大なハウスシステムです。ここはITを導入したトレーサビリティ、顧客まで完璧に品質も保ちながら野菜を作っている先進野菜基地となっています。これが一つの事例です。 今回フューチャーは京都府の与謝野町と協力して、基地局を設置し実験を行いました。京都府与謝野町の役場をお借りし、地上約15メートルの所にゲートウェイを壁面設置しました。残念ながら当日は雪が降っていたので、今回取れたデータは雪の日のデータと認識ください。センサーは自作し、施設園芸用、物流センサー、路地センサーの三つのタイプを作り、実際実験を行いました。データを取るためにそれぞれセンサーを移動するタイプです。5個ずつ置き、データを収集します。物流センサーは半径大体5キロぐらいでデータが取れていました。役場、役場の周りでデータをたくさん取り、山の監視を実施されているそうです。 物流は現在、取得率が59パーセントぐらいです。圏外や高速移動時には、取得できていません。荷台に音波センサーを置き、荷台にものが乗っているかを検証しています。積載している時としていない時のデータが取れています。農家や地域の物流を、軽トラでシェアリングをしながら、新しいビジネスモデルを考えていきたいです。 路地の固定タイプは、ゲートウェイも路地のセンサーのほうが高低差が高い所にあります。 future1 これは受信強度の分布ですが、右にいくほど感度がいいです。4番が距離が近いのですが、感度が悪いように見えます。4番は山で、高低差が上がってきて下がっています。4番は山を越えてデータが取れています。5番はほぼ山がなくて平面で5キロぐらいは飛んでいます。温度と可視光センサーは固定網も、データの取得率は79.5パーセントぐらいです。調査の途中ですがLoRa自体の問題ではなく、センサー側、モバイルルータなどにあるかと予想しています。 次に受信強度を詳しく見ていきます。同じところのセンサーですが、3日間データを取ると受信強度が変わってきました。天候など周りの状況によって時間的に変わるところが、今後ゲートウェイの設置、電波の設計の重要なポイントになってくると思います。 またセンサーにドローンを付けて飛ばしてみました。ドローンの高さによって受信強度を評価しました。電波の回り込み具合も重要になってくると思います。

玉川:Google Earthから見えるスペインの農場すごいですね。大きさだと何キロぐらいでしょうか。 future2 フューチャー・池田:10キロか15キロぐらいです。

玉川:全てハウスですか?

フューチャー・池田:ほとんどハウスです。

玉川:すごいですね。

フューチャー・池田:日本でもどこかに作りたいので、一緒に作れる方を募集したいと思います。

玉川:では、最後に九州通信ネットワーク・松崎様お願いします。

LoRaWAN Conference session3 全文書き起こし(2)に続きます。

LoRaWAN Conference Session2 全文書き起こし(2)

みなさんこんにちは、ソラコムマーケティングの熊崎です。 LoRaWAN Conference 2017のsession2「LoRaゲートウェイとデバイス 〜デバイス開発と、無線連携〜 」講演書き起こしブログをお届けします。当日来られなかった方、ご都合の合わなかった皆様、LoRaWANゲートウェイ・デバイスに求められる開発手法やネットワーク構築についてご紹介します。 本セッションは、M2Bコミュニケーションズの渡辺様、ウフルの竹之下様、ファームノートの阿部様にご登壇いただきました。ぜひご覧ください。

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最終的に欲しいデータを、別の角度から工夫して取得

大槻:これからは、IoTデバイスの勘所をお伺いします。一般的なIoTシステムは、センサー系、デバイス、ゲートウェイ内の処理をするノード、通信をするモジュール、受け手となるサーバー、クラウド、アプリケーションノードで構成されます。 IoT構築をする上で、ポイントが4つあると思います。一つ目は、そもそも何をやるのかと実際に必要なデータは何かです。二つ目は、そのデータの利用場所です。三つ目は、データの処理はデバイス、サーバー、クラウドのどこで行うのか。実装、開発のために処理をする箇所を決める必要があります。四つ目は、いつまで使うかという期間です。 一つ目の欲しいデータは何か。実際の現場でどのような引き合いがあるか、教えてください。

M2B・渡辺:水量系、土砂崩れ、見守り系、遺失物のトラッキング、ショッピングモールでの活用など様々なお問い合わせがきています。

大槻:ありがとうございます。今回のソリューションの例は、物品管理でしたが、他にどのような具体的な案件がございますか?

ウフル・竹之下:LoRaは1回11バイトの制限があるため、直接的にデータを取る、例えば写真を送ることはできません。そのため、最終的に欲しいデータを間接的に取ることを考える必要があります。例えば、粉状の土などを送るフィーダーという装置の詰まりを検出したい場合、カメラで監視する方法もありますが、我々はフィーダーが詰まったことを、モーターの電圧から取ろうと検討しています。過剰な負荷が掛かっているときは、使用電圧、使用電力量が上がるため、それを11バイトに収めてデータを送信しようしています。またオフィスの中では、会議室を使っているか否かを、焦電センサーのような直接的に人を感知する人感センサーで取るか、それとも単純に照度センサーで会議室の電気が点灯しているか否かで、人がいるかを判定しています。欲しいデータは何かということから、間接的にどうやったらそれが判定できるかを考えて、どんなデータを取るかを考える必要があります。LoRaは、こう言った工夫が必要になると思います。 uhuru_takenoshita 大槻:取得された全てのデータを、クラウドに送信するのではなく、ある程度、デバイス側や、エッジ側での処理が必要になるというところですね。

ウフル・竹之下:処理とその取り方の工夫が必要になると思います。

大槻:最後にファームノート様にお聞きしたいことは、これまではGPSのデータを取得されていると思いますが、今後の活用としてどのようなデータが必要になってきますか。

ファームノート・阿部:牛単体では、活動量と位置情報、体温、咀嚼数、餌の消費量などが、お客様のニーズにあると思います。酪農分野に目を広げると、草のフィーダーから餌の消費量や、在庫量、資材の乗っているパレットの位置です。LoRaのゲートウェイ1台で、農場全域をカバーできることは、結構夢があるねという話を、お客様からいただいてます。

大槻:農家の方がマニュアルでやっていることを何とか自動化できないか、ということですね。完実際の活動量は、どういったセンサーで取っていますか。

ファームノート・阿部:活動量は加速度センサーを使っています。多くのデータ量をエッジ側での処理をせず送信しています。サーバー側でアルゴリズムを結構日々改善し、加速度センサーはBluetoothを使っていますが、将来的に処理をエッジ側にし、LoRaやLPWAで対応できるとは考えています。

LoRaの最適な利用環境とは?

大槻:利用環境、実際にLPWA・IoTをやるにあたり、利用環境が重要になってきます。外だったら奥まった場所なのか、屋内は宅内なのかマンションなのか等、様々な条件が出てくると思います。M2B・渡辺さんにお聞きしますが、LoRaWANで飛距離は期待できる思いますが、水道やガスなど奥まった箇所で使うシーンの結果はすでに立証されてますか。

M2B・渡辺:東京・八王子でエイビットが既に水道メーターの実証実験をやっています。鉄の蓋を閉めた状態で、漏れ電波で1.1キロ届いたという実証実験のデータもあります。屋外では、メータリングは使えると思います。室内はクラスメソッド社の案件もありましたが、大きなデパートを一つのゲートウェイで全てカバーできたと結果があります。屋外と室内の二つのタイプのゲートウェイを出しているため、組み合わせて使っていただけます。 m2b_watanabe 大槻:用途に応じて屋内向けのゲートウェイを使い、今後は屋外用のゲートウェイも予定していますので、用途別に使い分けていただくことが可能になります。今回発表のあったウフル様のソリューションでは、LoRa自体の通信はもちろんのこと、LoRaがゲートウェイ的な動きをし、BLEと連携しています。これは屋内でLoRaが届きにくいような場合も電波が拾えるところも意図されていますか。

ウフル・竹之下:今回BLEを使ったのは、例えば部屋の中にLoRaのモジュールを1個置き、それがBLE受信機も兼ねていると、部屋の中に温湿度センサー、照度センサーでビーコンを受信できる機能を全部1個のLoRaのモジュールで併用できます。BLEはたった数メートルか長くても10メートルしか届かないので、その10メートルとLoRaが届く数十kmから1kmを併用はうまくいったと思います。もともとPoCで様々なセンサーを付けたかったことが理由ですが、意外に良い組み合わせでした。屋内では1階から8階まで、全部我々のオフィス4階に置いたゲートウェイで通信できました。屋内のビルの中はゲートウェイ1個で十分だと感じましたが、鉄の扉の奥にある所などは難しいです。 データ処理の実施はどこで行うべきか。 大槻:続いてデータの処理は誰が行うかですが、センサーにつながるマイコンはRaspberry PiやArduino、mbedなど様々な選択肢があります。用途に応じて対応させていくことになると思います。センサーで送信できるデータと、送信できないが欲しいデータがあると思いますが、実際にどんなものが必要になってくるのか教えてください。

ウフル・竹之下: ソラコムが販売を開始する、LoRaモジュールの基板はArduinoシールドという形式で提供されます。これを使うと、Arduinoのピン配置に合わせれば、ホストコントローラーと言われる他のマイコンやRaspberry Piや様々なデバイスと非常にコンパクトに繋げることができます。今回mbedを使った理由は、電池の持ちの問題です。Arduinoはディープスリープという必要のないときには眠るあるいは止めることができませんが、それが可能な柔軟なマイコンを使いたかったので、mbedを使っています。なるべく長く使いたいため、データを飛ばすときにメタデータとして、一緒に電池の残量を飛ばしています。そのため、交換タイミングがわかるようになります。

大槻:実際お問い合わせで一番多いのは電池の残量を知りたい点や、サーバーに上げた際のタイムスタンプ、電界強度です。どこまでいけばどういったデータが取れるかは、お客様からのお問合せとしては非常に多いです。LoRaに関してデバイス単体で送れるデータは、非常に少ないので、ゲートウェイ側等での処理が必要になってくると考えます。

ウフル・竹之下:一つ諦めたデータがあります。実はLoRaの通信モジュールから送るときに時刻情報を付与せずに送っています。LoRaの通信モジュールでは時刻情報を付与しなくても、LoRaWANで取ってきて、そのコマンドがBeamから出てくるときにサーバータイムが付与されます。そこの遅れが1秒程なので割り切ってやっています。制約を回避するというか、時刻を諦めて、その分、他のデータを付与しています。

IoTデバイスの寿命は何年にするべきか。

大槻:最後に利用期間についてお伺いします。デバイス開発の際、期間がよく課題になると思いますが、実際にお客様からのご要望としてはどのくらいかをお伺いさせてください。

M2B・渡辺:案件によっては、10年と言われることがあります。10年持つものも電池の点では太陽電池を使い作ることはできますが、通信モジュールの寿命を考え大体5年ぐらいと申し上げています。通信頻度を上げるとバッテリーを使うので、送信頻度は一番ノウハウが必要な部分です。実証実験の場合はディープスリープモードの活用で、電池の持ちを長くすることもできるので、通信間隔も非常に重要だと思います。

ウフル・竹之下:デバイス側の考え方では、使い方によって寿命を延ばす、何年も動かすことはできますが、我々は元々クラウドサービスを提供している会社なので、実は10年提供するサービスは非常に難しいです。10年後も同じようなサービスを提供できるかどうかは、厳しいと思います。最近Amazonさんが出したAmazon Dash Buttonは、電池が1年ぐらいで切れます。電池が切れ、ものを交換してもらうのか、あるいはそういうタイミングで、サービスを終了させてくださいというタイミングをわざと作ったほうがいいと思います。特にコンシューマー向けのサービスは、あえて電池が切れる設計にするのも一つの考え方です。

ファームノート・阿部:1回牛に取り付けた後に、外すことはかなり負担になります。1回牛を集めて捕まえて、牛に取り付けているので牛にとっても負担です。なるべく回数は減らしたいので、お客様からは牛を飼っている間、実際に牛の商品価値がある7年~長くて10年なので、平均4~5年持つ電池はマストだと社内で話しています。 farmnote_abe 大槻:ありがとうございます。特に生き物だと、交換の負担は考える必要がありますね。

最後に、本日発表したLoRaWANのデバイスの組み合わせは、本日お話したセンサーデータの連携、データ取得、送信間隔を制御し消費電力を抑える部分、LoRaWAN自体の長距離伝送部分は、達成できているかと思います。ゲートウェイ側の処理は、タイムスタンプや、メタデータ部分、もちろん屋内外の筐体としての対応も進んでいます。サーバー、クラウド連携部分は、もともと弊社の特出している部分です。つまり、実は既にもうある程度環境が整っているところで、本日デバイスとゲートウェイを発表させて頂きました。 少し細かい部分ですが、下り対応技術が入ることによって、今回再送制御ができるようになっています。基地局からの下りの通信が対応できることにより、ACKを待つか・待たないという選択ができます。ACKがこなければデバイスは再送する、再送制御をすることで、通信の信頼性を高めます。 session2 実際の検証環境は、所有モデルと共有サービスモデルという位置付けがございます。PoCを実施する際、所有モデルをご利用いただいてももちろん結構ですし、共有サービスモデルのオープンな基地局を使い、検証が始めることも可能です。導入が容易なのは、後者です。今後徐々にLoRa Spaceという名前で基地局のスポットという所は増やしていきます。本日、お話にあったデバイス開発の勘所のポイントをなるべく押さえて、まずはIoTをやってみる。取りたいデータを簡単に取得できるよう、実装をご準備しています。よろしければ、SORACOM LoRaをお試しいただければと考えています。

LoRaWAN Conference Session2 全文書き起こし(1)

みなさんこんにちは、ソラコムマーケティングの熊崎です。 LoRaWAN Conference 2017のsession2「LoRaゲートウェイとデバイス 〜デバイス開発と、無線連携〜 」講演書き起こしブログをお届けします。当日来られなかった方、ご都合の合わなかった皆様、LoRaWANゲートウェイ・デバイスに求められる開発手法やネットワーク構築についてご紹介します。 本セッションは、M2Bコミュニケーションズの渡辺様、ウフルの竹之下様、ファームノートの阿部様にご登壇いただきました。ぜひご覧ください。

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大槻:今回のセッションはデバイス開発や他の無線通信との連携について、実証実験にご協力いただいた企業様の事例も踏まえてご紹介します。前半は各社のLoRaWAN実証実験事例を、後半はパネルディスカッションでデバイス開発の勘所についてお話を伺います。 最初に、M2Bコミュニケーションズ取締役の渡辺 誠様、お願い致します。

LoRaWANの特徴とデバイスの工夫

M2B・渡辺: LoRaデバイスは、LoRaモジュールのアンテナ、マイコン、センサー、バッテリーで構成されています。センサーからシリアルでデータを読み取り、マイコンでシリアルを使いLoRaモジュールに送り、それがクラウドへデータとして出ていきます。 m2b 920MHz帯、免許がいらないアンライセンスバンドのため誰でも利用可能だが、日本の技術適合に対応している必要があります。920MHz帯は、ARIB T108というスタンダードを満たす必要があります。M2Bのデバイスは、技適を満たしていますが、インターネットで購入可能な海外のLoRaデバイスは技適を取得していないため利用不可のケースがあります。 GPS、超音波、気圧、温度、湿度、ガス系では一酸化炭素、二酸化炭素、マイク、傾き等を感知する様々なセンサーが出ています。インターフェースは、シリアルのUARTやSPIを用途で選びます。 ソリューションは、まず何をやりたいかを考える必要があります。橋梁、鉄塔など設備監視、土砂崩れの検知、河川の水位監視、というアプリケーションに、各種センサーを組み合わせます。 例えば水量監視のために水位を測定する場合、水からセンサーまでの距離を測るために超音波センサーで数値測定しました。マイコンで処理し、LoRaのモジュールでデータを送信します。防水ケースに超音波センサーと電池を入れた場合、5分に1回の頻度の測定だと2年から3年電池をもたせることも可能です。。このデータをクラウドへと送り、水量の可視化を実現しています。 先ほどの水位測定や地滑り監視センサーを本日は展示会場に設置しています。地滑り監視の仕組みをご説明します。加速度センサーを入れた杭型デバイスは、倒れた時に通知がクラウドに届き、地崩れ等何かが起こったことが感知できます。また地滑り感知センサーは紐が付いており、引き抜かれた場合にもセンサーが稼働します。電源を長くもたせるため、物理センサーを組み合わせています。雨量測定センサーの場合は、太陽電池を併用しています。 LoRaWANの特徴に、Confirmed Data Modeがあります。これはデバイスからデータを送る時に、LoRaサーバーからACKが戻ってくることにより、データがきちんと送信されたことが分かり、LEDを点灯させることができます。 PoCキットのGPS Boxは、ArduinoのLoRaのシールドにGPSが載り、様々なセンサーと組み合わて実証実験を行うことができます。Arduinoは8ビットのワンボードマイコンで、IoTの様々なPoCや実証実験に適しています。開発環境も徐々に整ってきており、デバイス開発の相談を頂くことは増えてきました。もし何かありましたら、ぜひご相談ください。

大槻:続きまして、株式会社ウフル IoTイノベーションセンターの竹之下様より、屋内のソリューションについてご紹介いただきます。

LoRaで作るシンプルなシステム構成

ウフル・竹之下:LoRaWAN PoCキット提供開始後、インテグレートや、コンサルティングを提供するパートナーになりました。ウフルはクラウドインテグレーターでしたが、IoTを始めるのにデバイス側の知識を持つ人間を採用し、現在5名ほどの体制でIoTに取り組んでいます。私はウェブと組み込みにこれまで関わってきたため、IoTに関わる上下両方のことが分かります。今回の事例紹介では屋内でどのように使っているかをご説明します。 LoRaの通信モジュールにBLEの通信ができるマイコンを付けます。そして人やモノにビーコンのタグをつけ、それがどこにあるかをモニタリングするシステムを作りました。例えばウフルのオフィス図の青い丸がある所に、このLoRaの通信モジュールとBLEを受信可能なモジュールが一体型になったものを置きます。そして、共用のノートパソコンにつけたビーコンや、人の入館証につけたビーコンをスキャンすることで、モノがどこにあるか、誰がどこにいるかをモニタリングしています。ウフルのenebulerを使いライブボタンを押すと、リアルタイムに誰がどこにいるか、人の動きが表示され、過去に設定するとある時刻で誰がどこにいたかが分かるシステムを作っています。 システム構成は、基本的にLoRaのモジュール、ゲートウェイ、SORACOM Airを通り、我々が作ったシステムにたどり着きます。システムのパターンが決まっていることがポイントです。 元々クラウドインテグレーションを行ってきたチームですが、LoRaを使い何かを作ることが非常に簡単にできます。なぜならサーバーから見るとHTTPSでデータが送られてくるだけなので、システム構成が非常にシンプルです。このシンプルさはSORACOMのLoRaWANシステムの特徴です。今回作ったデバイスは、LoRaの通信モジュール、コマンドを叩くホストコントローラー、それにつながるセンサー、この三つのモジュールで構成されています。 uhuru LoRaの通信モジュールをたたくホストコントローラーに、Bluetooth Low Energyの通信機能が付いたmbedというマイコンを利用しています。マイコンとLoRa通信モジュールはシリアルの通信線でつながっており、シリアルでATコマンドをたたくと、LoRaでデータが送信されます。実際に利用するATコマンドは、バージョン確認を含め三つのATコマンドのみ使っています。データ送信は一個のATコマンドな為、一個覚えれば何かデータを送り、LoRaを経由し最終的にはHTTPS、つまり、SORACOM Beamを使ってでデータが送信されるシステムを構築できます。 毎回このボードを起こすのは、様々なセンサーを繋げる際に面倒だと思い、センサーデータの送信をBLEで無線化しました。例えば、温度センサー、照度センサー、またはその二つを繋げることもできます。GPIOを使って、罠がかかったときに、物理的な接点が外れたとかを検知する仕組みもできます。LoRaで取ってきたデータは、共有モデルが今回出ましたので、いろんな人と共有ができます。今後はデータの活用方法についても取り組んで行きたいと考えています。 ビーコンを使った物品管理ソリューションは、世の中にたくさんありますが、大体Wi-Fiや3G、LTEの通信モジュールをそのまま利用しています。Wi-Fiを利用した場合、デバイス側の電池の消耗が多くなります。この辺りはLoRaで改善できる余地があると考えており、取り組んでいるところです。一方、LoRaは1パケット当たり11バイトの縛りがあるので、データをどのように飛ばすかは工夫のしがいがあります。 ビーコンを使った位置情報ソリューションは色々と存在しますが、補正をしないと誰がどこにいるか、近くにあるかが、正確に取れません。そのため生データが欲しいと思い、自分たちで作りました。将来的には、一つのシステムを共用化し、プラットフォーム化して様々な用途に使うことで、多数のデバイスを使いコストを下げていきたいです。SORACOM LoRaWANの共用モデルでは、やはりデバイス200個以上は利用しないと、安くはなりません。デバイス1個、10個であれば、3GのSORACOM Airを使ったほうが多分安いです。そのため200〜300、あるいは1,000個以上の広がりを持たせるためには、共用化が必要になると思います。

牛の行動を観測にLoRaを利用し、きめ細やかな飼育を実現

大槻:続きまして、株式会社ファームノート様のデバイス開発マネージャー 阿部様です。

ファームノート・阿部:北海道帯広市から来ました。今日はまず、弊社の取り組みと開発しているデバイスについて、次にLoRaWANの実証実験をご紹介します。 ファームノートのコンセプトは、『世界の農業の頭脳になる』で、世界で最も生産データを持ち、誰もが高い効率で農業生産をできる世界を目指しています。従来、酪農の世界ではノートに書き込んだり、分娩の管理をする表を使ったり、酪農家さんが使いにくいコマンド入力が必要なソフトウェアを使うなど、データを活用した経営が行いにくい状況でした。そこで我々は、『牧場を、手のひらに。』をコンセプトに、クラウド型牧場管理システムのファームノートを開発しています。 従来は作業中におかしな牛がいたら事務所に戻り台帳を見るのですが、スマートフォンやPCを用いて牛の目の前で確認ができるようにするコンセプトです。 去年の夏にファームノートカラーという牛向けのウェアラブルデバイスを発表しました。これは牛の首に加速度センサーとBLEを使ったデバイスを付け、牛の行動を観測するものです。牛の活動量を測定してクラウドに転送、牛群管理システムのファームノートと組み合わせて、牛のきめの細かい飼養管理を行うシステムです。牛の首に付けたセンサーから活動量や、活動を元に機械学習を使って発情レベルを算出したり、牛の24時間の動き、例えば反芻や活動睡眠時間を分類します。牛の飼養環境を良くすることで、人間の利益も向上します。 また昨年の夏に人工知能とIoT、そして農業という枠組みで、『世界の農業の頭脳になる』を実現するために、我々とグループ会社のスカイアークでファームノートラボを立ち上げました。そこでソラコムやM2Bと一緒に、牛の動線管理をLoRa用いて実証実験しました。 farmnote 北海道の上士幌町にある86ヘクタールの十勝しんむら牧場で実証しました。PoCキットのGPSトラッカーは牛につけるにはサイズが少し大きかったため、防水のお弁当箱を購入し中にPoCキットをばらしていれ、牛の首に取り付けました。車のインバーターから電気を取りゲートウェイを設置し、GPSトラッキングの実証実験を行いました。牧草地から搾乳舎への移動が取れたり、放牧地の中の移動距離が取れました。この実証実験で取り付けた5頭は、個体ごとの移動距離差や個体による特性、日陰を好むものや牧草地の中心を好むなどの情報がわかりました。このようなデータで様々な牛のきめの細かい飼養管理が可能になっていくと考えています。

LoRaWAN Conference session2 全文書き起こし(2)に続きます。 LoRaWAN Conference session2 全文書き起こし(2)では、11byteしかデータが送れないLoRaデバイスに対してどのような形でデータを取得し、処理環境はどこに置くか等、実証実験を通じて得た知識やアイディアを共有いただきます。

LoRaWAN Conference Session1 全文書き起こし(2)

みなさんこんにちは、ソラコムマーケティングの熊崎です。 LoRaWAN Conference 2017のsession1「SORACOMプラットフォームのLoRaWAN対応 〜データ取得とクラウド連携〜 」講演書き起こしブログをお届けします。当日来られなかった方、ご都合の合わなかった皆様、LoRaWANとSORACOMのクラウド連携について興味をお持ちの方、ぜひご覧ください。

  1. LoRaWAN Conference session1 全文書き起こし(1)
  2. LoRaWAN Conference session1 全文書き起こし(2) ← 本記事はこちらです。

LoRaを利用し山岳遭難事故防止を目指す TRECK TRACK

博報堂アイ・スタジオ・川崎:広告制作会社がなぜIoTを使ったサービスの展開をするか、という事をご説明します。我々博報堂アイ・スタジオは広告制作を生業としており、コミュニケーションを作るプロとしてクライアントや社会課題のに対してテクノロジーとクリエイティブを掛け合わせた新しいものを作るということを、日々行っています。このTREK TRACKは山岳地帯、スキー場や、バックカントリー、登山の人の遭難予防や対策に、インターネットが届かない所でも位置情報を管理する仕組みです。

主幹である私と笹垣は普段はクライアントワークと研究開発を担当していますが、アウトドアの中にテクノロジーを取り入れて新しいことが出来ないか、と考え、社内でメンバーを集めて自主的にプロトタイプを始めました。私がテクニカル面の統括、笹垣がクリエイティブ統括をしています。

hakuhodo_kawasaki TREK TRACKは現在の冒険者にもっと自由を、帰りを待つ人に安心を、というコンセプトを元に人の動きをデータに変えるという新しいデジタルインフラを提供することを目的としています。

昨今、登山ブームで山に登る方が増えています。過去10年以上、国内での遭難者は右肩上がりを続けています。行政や山岳関係者は様々な対策や呼び掛けをしていますが、遭難が起こった際、対象となる人がどこに居るかの詳細はわからず、レスキュー隊が救助に現地に行き範囲を絞って捜索をするのが現状です。遭難発生時の通報も夜予定通り家に帰ってこない場合に家族が行うことも多く、初動が翌日になるなど、時間的な制約の中での課題もあります。また、レスキューにかかる費用や捜査の継続などコスト面の課題もあります。

我々はこれらの課題に対し、山岳地帯での人の動きをデータに変えるため、山中にゲートウェイを配置し、登山者が持つデバイスがLoRaWANを使って位置情報を送信します。都心部と比べ、山中は遮るものが少なく余計な電波干渉も起きにくいため、大体半径10キロ圏内をカバーすることが出来ると考えています。デバイスは1分に1回GPSデータを取得、送信し、ユーザはデバイスを持つだけでクラウドに定期的に位置情報が保存されます。これらのデータは一括管理され、家族や管理者がiPadやスマートフォンなどのブラウザで直感的に見ることが出来る管理システムも提供します。TREK TRACKでは位置情報を少しでもリアルタイムに、正確に把握することでこれまで行われてこなかった早期救助を実現したいと考えています。

SORACOMのサービスを使うことのメリットとしては、ゲートウェイの通信、SORACOM Beamによる自前サーバへのデータの転送など、LoRaWANの通信にかかる部分の多くをSORACOMのシステムが行ってくれるため、その分の実装時間などを全体の設計やデバイスの製造などサービスのクオリティをあげる重要な部分に使うことが出来たことです。がとても助かりました。

また、このTREK TRACKは山の中で何か問題があった時に押せるHELPボタンを想定しております。ボタンを押すとその情報がサーバーに上がり、問題が起きたことをすぐに家族にも知らせ、家族は行政、警察、消防に連絡するという早期救助に通じる行動を起こすことができます。

TREK TRACKは今年の秋頃にサービスインを予定しています。山に登られる方が身近にいたら、紹介していただけるとうれしいです。また、TREK TRACKシステムそのものが屋外環境での行動データを管理する様々な分野に応用できると考えておりますので、登山だけでなく、何かのサービスで導入されたい方や、使われたい方はお気軽にお問い合わせください。

安川:こちらも実用的なユースケースで、我々もこの実験に参加できたことを非常にうれしく思います。特に山に長くいるとスマホの電波も届くかもしれないけど、バッテリーが切れてしまう心配もあります。

川崎:実際は山中はほとんど電波が届かなくて、バッテリーももったいないため電源を切ることが、登山とかスキーとかに行かれる多くの人の心理です。

安川:その点LoRaだと、電源を入れたままでも心配ないというところが非常にうまくいくユースケースですね。 それではもう少しSORACOMのプラットフォームのLoRaWAN対応について、データ連携等をお話します。先ほど、SORACOM Beamでお客様の既存のアプリケーションと簡単に連携ができることをご紹介しました。他にも考えられるところがあります。既にクラウドを利用している場合、クラウドサービスに直接データを放り込めれば、サーバーすら立てる必要がないと言ったユースケースもありえます。このようなケースに対応出来る仕組みとして、SORACOM Funnelサービスをセルラーに向けて提供をしていました。これがSORACOM Air for LoRaWANにも対応します。

LoRaのデバイスからSORACOMにデータがきた際、お客様はあらかじめ利用するクラウドサービスのURLや認証情報をSORACOM側に設定すれば、それに従い指定のサービスにデータを送る仕組みです。当然LoRaのデバイスから直接クラウドのAPIをたたくことは、技術的に難しいですが、SORACOMで一旦受け止め、それを各クラウドサービスに合った形で送ります。

お客様が既に利用しているクラウドサービスと、LoRaのデバイスを簡単に連携できます。具体的にはLoRaWANで届いたデータを、例えばAmazonが提供しているAmazon Kinesis ストリームという、リアルタイムデータの解析に非常に便利なサービスに直接投げ込むことや、Amazonが提供するストレージサービス、データウェアハウスにデータを流すためのパイプのようなKinesis Firehoseと連携し、クラウド上の設定をウェブコンソールで指定しただけで、非常に高度なデータ解析システムを作ることができます。

MicrosoftのAzure Event Hubsサービスにも対応していますので、Microsoft Azure上の例えば、BIシステムやマシンラーニングのサービスを活用されるお客様は、そこに直接LoRaWANから集まるデータを届けることが可能です。

また簡単にデータをまず見てみたい、まず集めて何ができるか考えてみたい場合に、受ける先のサーバーを用意したり、クラウドサービスの設定をするというのは、少し敷居があるように感じられると思います。そういった声に応えられる仕組みも用意しています。

LoRaWANデバイスのデータをSORACOM Harvestで可視化

今回の新発表ですが、SORACOM HarvestもLoRaWANに対応しました。既存のアプリケーションにデータを送るBeamや、クラウドリソースに直接データを届けるFunnelの説明をしましたが、これらを利用するにはサーバーを用意しクラウドリソース側を準備する必要があります。一方でデータを簡単に見るだけであれば、このHarvestを利用いただけます。 harvest

こちらはLoRaWANのデバイスから届いたデータを直接SORACOMが管理するデータベースに保存して、かつSORACOMのコンソールの上でそのデータを確認、見ることができるサービスです。こちらのサービスは、利用が非常に簡単で、デバイスの設定の中でSORACOM Harvestという項目を有効化、あとはLoRaWANのデバイスからデータを送るだけです。LoRaWANのデバイスは直接SORACOMにデータを送るため、送られたデータはそのままSORACOMに入ります。 コンソール上でデータを確認を選ぶと、これだけで実際に送られてきているデータを見ることができます。実際に会場に設置されたLoRaゲートウェイを通じて手元のArduinoデバイスから送られたデータをHarvestで表示しています。

ご覧いただいた三つのサービス、SORACOM Beams、SORACOM Funnel、SORACOM Harvestは、冒頭で玉川が申しましたが、全て従量課金で利用いただける仕組みとして用意しています。1リクエスト当たりいくらという値段設定をしていますので、利用の仕方に応じ、本当に使った分だけの課金です。更に先ほどゲートウェイの所有モデルと、共有サービスモデルをご紹介しましたが、実際ゲートウェイを置いていただく方は、その月額料金の中でこのサービス利用料金が同額まで含まれています。月額料金まで追加料金なくこれらのサービスを使い、クラウドサービスやアプリケーションとの連携を行っていただけます。こちらが、今回お話ししたかったことの一つです。

まとめますと、SORACOM Air for LoRaWANは、ウェブのコンソールでLoRaデバイスを一括管理でき、データの下り方向の送信もAPIで制御できる仕組みです。更に既存のアプリケーションとの連携や、クラウドリソースとの連携、それから収集したデータの可視化まで、プラットフォームの機能を利用できる仕組みとして、今回、皆さまにお届けします。

最後に技術的ですが、実際のゲートウェイのマネージメントなどSORACOMにおけるLoRaネットワークの構築について詳細にお話しして終わります。

何度もお話ししているように、我々はPoCというProof of Concept(概念実証)のキットを販売しています。お客様に利用いただく中で、そこから三つのことを学びました。お客様の中にはゲートウェイをプライベートに占有して利用したい方、特定のお客様との間だけで利用したいという声を聞きました。またせっかくゲートウェイを買ったので、皆に使ってほしいという声も聞きました。これらは相反する要望です。 とはいえ、全てに応えることにはそれぞれ意味があると思い、このようなコンセプトを導入しました。LoRaネットワークセット、これはSORACOM独自の要望ですが、複数のゲートウェイで構成されるネットワークの論理的な集まりと思ってください。例えば、このブルーのゲートウェイは一つのLoRaネットワークセットで、論理的な集まりです。またグリーンは、また別のLoRaネットワークセットとして動きます。それぞれのLoRaネットワークセットは独立にプライベート、シェアード、パブリックという設定ができます。例えば、ブルーのお客様のデバイスは、ブルーのネットワークセットにだけ繋がることができます。こういった設定や、そのネットワークセットは公開し誰でも使って良いという設定を選べる仕組みです。

networkset これは冒頭でご紹介した図ですが、プライベートネットワークと、共有ゲートウェイのネットワークは、それぞのネットワークセットが用意されているとご理解いただけると思います。そのため、このネットワークセットの設定を公開にすれば公開されますし、プライベートに設定すれば、そのお客様だけの専用のネットワークになります。実際、ゲートウェイ管理画面というのも、ゲートウェイを購入いただいたお客様には、ご覧いただけるようになる予定で、そこの中でネットワークセットという項目を設定すると、今のように公開したり、プライベートで利用したり、あるいは一つのお客様の中ですが、別の目的に利用したりといった利用の仕方が可能になります。

このゲートウェイとデバイスの関連付けの手順は、ネットワークセットという定義をすることがまず最初に必要です。ネットワークセットを定義し、そこにゲートウェイを入れ、それを公開か、プライベートにするかが選べます。実際使うデバイスは、コンフィググループ、グループ設定を作り、まずデバイスをグループに登録します。

gateway-group このグループのデバイスは、このネットワークセットを使うという選択をコンソールやAPIですると、関係が紐づいて、利用可能になります。ネットワークセットには、プライベート、シェアード、パブリックかという設定をします。コンフィググループには、デバイスごとに共有の設定が可能です。例えば、SORACOM Beam、Funnel、Harvestの設定や、どのネットワークセットを使うかという設定を入れると、この仕組みが出来上がります。当然ながら同じゲートウェイですが、デバイスの目的によって違う設定を適用するってことはありえますので、コンフィググループとネットワークセットの関係は、一つのネットワークセットを複数のグループから参照できるような形です。例えば、ご自身のお持ちのネットワークで目的の違うデバイスがあった場合、当然共有してゲートウェイは利用可能です。

networkset-configgroup 注意点としては、デバイスはまず関連付けのあるゲートウェイのみ利用可能ですので、全く関係のない隣のゲートウェイから送れるわけではありません。ゲートウェイは同時に一つのネットワークセットに属しますので、複数のネットワークセットに属するゲートウェイは、現状サポートしないことになっています。少し複雑ですがこの仕組みを使うと、LoRaネットワークセットとコンフィグの組み合わせで、自在に目的別のネットワークを構築したり、目的に応じて共有したり、それを制限したりということが、制御していただけます。この仕組みを使い、実際に我々も共有ネットワークモデルを提供する予定です。

先ほどの冒頭のキーノートで玉川がご紹介したSORACOM LoRa Spaceでは、今申し上げたネットワークセットの仕組みの中でもSORACOMが管理する特別なネットワークセットです。そこには誰もがゲートウェイを追加することができます。このネットワークセットについては、どなたでもデバイスをつないで利用することができる仕組みです。この仕組みが広がれば広がるほど、共に皆さんが使えるIoTのためのLoRaWANネットワークが出来上がっていきます。ソラコムはこのような仕組みに貢献することで、IoTのネットワークを広げたいと考えています。皆様もSORACOM LoRa Spaceを広げて、LoRaネットワークを構築していただく担い手になっていただけることを期待しています。こういった取り組みを通じ、ソラコムのビジョン『世界中のヒトとモノをつなげ共鳴する社会へ』を目指していきます。

LoRaWAN Conference Session1 全文書き起こし(1)

みなさんこんにちは、ソラコムマーケティングの熊崎です。 LoRaWAN Conference 2017のsession1「SORACOMプラットフォームのLoRaWAN対応 〜データ取得とクラウド連携〜 」講演書き起こしブログをお届けします。当日来られなかった方、ご都合の合わなかった皆様、LoRaWANとSORACOMのクラウド連携について興味をお持ちの方、ぜひご覧ください。

  1. LoRaWAN Conference session1 全文書き起こし(1) ← 本記事はこちらです。
  2. LoRaWAN Conference session1 全文書き起こし(2)

安川:このセッションでは、SORACOMプラットフォームのLoRaWAN対応と題しまして、特に技術面で「LoRaの技術を使ったIoTのデータ収集・解析に関して、SORACOMの取り組みや実際にデータをどう取り扱っていくのか、」を中心にお話します。 また実際にSORACOMのプラットフォームを既に使用し、検証いただいたお客様にご登壇いただき、利用者様の生の声もお聞きいただけるとセッションです。

本日発表したSORACOM AirのLoRaWAN対応についてお話します。今までのセルラーに対応したSORACOM AirをSORACOM Air for セルラーと呼びますが、SORACOM Air for LoRaWANを今回追加しました。このセッションの最初には、SORACOM Air for LoRaWANの仕様や使い道をご紹介します。

SORACOM Air for LoRaで作るネットワークとマネージメント

まずLoRaWANをご利用の際は、LoRaのネットワークを作る必要があります。LoRaのゲートウェイを用意し、それをSORACOMに接続し、そこに実際のデバイスをつなぎます。これが一番シンプルな形です。このゲートウェイは必要に応じて数を増やすことができますので、エリアカバレッジを広げるために複数のゲートウェイをご利用いただくことも可能です。あるいは共有サービスモデルも用意していますので、ソラコムが提供する共有ネットワークを使い、デバイスだけを用意してエリア内で通信するご利用の仕方も可能です。 yasukawa

この裏側の仕組みとしては、各ゲートウェイについて三つのモードから選んでご利用いただける仕組みを用意しています。一つはプライベートモードで、実際にゲートウェイを所有しているお客様が、ご自身のデバイスだけをつなぐモードです。二つ目がシェアードモードで、お客様とあるいは特定のお客様同士でゲートウェイを共有します。最後は共有サービスモデルと呼びますが、任意のお客様にゲートウェイを使っていただけるパブリックモードです。これらを各ゲートウェイに設定し、ご利用いただくことが可能な仕組みです。これらを組み合わせて、まずLoRaのネットワークを用意し、あとはデバイスをコンソールからマネージメントしていただきます。

今回、開発ボードも発表しました。コンソールからデバイスを購入すると、SORACOMのがデバイスのIDを持ち、お客様のデバイスを認識します。個別に各デバイスに設定を割り当てることが可能となっており、SORACOMの各サービスの設定や、利用可能なゲートウェイの設定は個別に設定いただけます。SORACOM Airのセルラーをご利用いただいている方は、管理用にデバイスにタグを付け、便利にお使いいただけます。例えば、特定の地域に設置されているデバイスや目的別に名前を付けられます。

console 実際のコンソール画面です。これまではSIMの管理を行う所にLoRaWANのデバイス管理が追加されています。そこからデバイスにタグや名前を付けたり、グループを設定しグループごとに異なる設定を適応することができます。2月7日15時にコンソールがアップデートされ、皆様に触っていただく準備が整います。

LoRデバイスで利用可能なAPI機能

また新しい機能を出すときには必ずAPIを用意しています。開発者の皆様は、今回発表するこのAPIを用いてデバイスのマネージメントも行うことができます。SORACOMのAPIを操作するためのCLI(コマンドラインインターフェイス)も用意しています。例えば、SORACOM LoRaデバイスというサブコマンドを使って実際のAPIを呼ぶこともできます。

今回もう一つお届けしたい新発表は、デバイスに対してデータを送るというAPIです。お客様のサーバーからSORACOM APIを呼ぶと、SORACOM側でお客様のAPIコールを認証し、許可されたお客様のリクエストの場合のみ、実際にデバイスにデータを届ける機能です。これにより、例えば特定のデバイスに何かパラメータ変更を行いたいなど、アプリケーションによって用途は様々だと思いますが、データをデバイスに直接お届けすることが可能です。

M2Bの田中社長からもお話しいただきましたが、LoRaのクラスAという仕組みを使いメッセージ送信を行うので、メッセージの到達は非同期になります。LoRaのデバイスは、通常電力をセーブするためデータを送らないときは眠っている状態です。データ送信時にデータを受信する時間を設けているので、そこを使いデータを受け取ることができます。サーバーからメッセージ送信のリクエストを送るときは、一旦SORACOMで受け取りLoRaのネットワークサーバーに、その情報をセットします。

実際にデバイスがデータを送ってきたときに、その返答としてデータを届けるという仕組みで動作します。リアルタイムのメッセージ送信ではないですが、こういった低消費電力のデバイスにサーバーからメッセージを届けられる仕組みです。

補足ですが、一定時間以上デバイスがメッセージを受け取らなかった場合や、デバイスが受け取る前に次のリクエストを送ると、前のメッセージは破棄されるというところがありますのでこの点はご留意いただき、ご利用ください。

以上が今回発表したSORACOM Air for LoRaWANの特徴的な部分になります。ここで皆さん気になるのが、SORACOM Airでつながった先、どうやってメッセージをやり取りしたらいいのか、という点かと思います。 LoRaのためにアプリケーションを一から作らなければいけないのかと思うと、なかなか難しいと思います。そこはSORACOMのプラットフォームの機能を使えば心配ご無用というところをご紹介したいと思います。 まずサービスローンチ時から提供しているSORACOM BeamがLoRaWANに対応し、LoRaWANのデバイスからデータが送られてきた時に、SORACOMプラットフォームで受け取り、あらかじめ指定されたエンドポイント、例えばHTTPSにデータを転送する仕組みを用意しています。そのため、既存のHTTPサーバーがあれば、そのままデータを受け取ることができます。また、一旦SORACOMの方で受け取り指定された宛先に届けるので、SORACOMプラットフォーム側の設定を変えることで、それに合わせてデータの送り先も変えることができます。フィールドに既に配布したデバイスの設定を変えることなく、デバイスのデータの送信先を自由にコントロールすることが可能です。

実際にSORACOM Beamの設定は非常にシンプルで、各デバイスについてコンフィグのグループがありますが、そこに入り実際の宛先をHTTPのエンドポイントを設定するだけです。設定すると、指定されたエンドポイントにSORACOM側でメッセージを転送します。宛先を変えたければ、ここの設定を新しく設定すれば、次からその宛先に対してメッセージが飛ぶようになります。こういった仕組みを用意することで、新しい無線規格ですがこれまでと同じようにアプリケーション連携ができるといった仕組みです。 実際にここで、LoRaWANを使った実証実験を試して頂いたお客様をご紹介したいと思います。株式会社日立システムズ サービス・ソリューション事業統括本部のIoT推進グループ 技師 上川 恭平様にご登壇いただきます。

安川:我々はサービスを出す前に、実際に使いたいお客様とお話し、使っていただき、そのフィードバックをサービスの改善に生かすことを常に意識しています。日立システムズさんに実際にご利用頂いた際のフィードバックの中で、何かあったときにデータが送られなかったとか等のトラブルシューティングが難しいというお話がありました。このフィードバックを生かして改善した例ですが、コンソールの一部からデバイスを選んでログを確認するという項目があります。これを選ぶとデバイスから来たデータが何らかの理由で送られなかったとき、例えば宛先のデータがどこにいったか、動いてなかったか等の場合にエラーを残す機能を用意し改善しました。こういった改善を常日頃から続けていきたいと考えています。

続きまして、株式会社博報堂アイ・スタジオ Creative Technologistの川崎様にご登壇いただきます。

LoRaWAN Conference session1 全文書き起こし(2)に続きます。

ソラコムが、APN Cloud Business of the Year 2016受賞

SORACOMが、APN Cloud Business of the Year 2016受賞

ソラコム 広報マーケティングの田渕です。

AWS が表彰する”APN Award”が発表になりました。 ”APN Award”は一年を通し、各分野において最もパフォーマンスを発揮された APNパートナーが表彰されるアワードです。

Amazon Web Services ブログ (速報) 2016年AWS Partner Network(APN) Award発表!

2016年は5つの分野でアワードが設定されていましたが、 AWSが企業のビジネスに大きく貢献し、市場に大きな影響を与えたAPNパートナーとして ソラコムが、”APN Cloud Business of the Year 2016”を受賞しました。

「クラウドがあれば、新しいビジネスを形にすることができる」というソラコムの取り組みを、正面から評価いただけた、この賞の受賞は、とても嬉しいです。

引き続き、ソラコムもお客様やパートナー様と一緒に、IoTビジネス市場を盛り上げていければと思います。

SORACOMが、APN Cloud Business of the Year 2016受賞

広報マーケティング 田渕

SORACOM LoRaWAN よくあるお問い合わせ(1)

こんにちは、ソラコムBDの大槻です。 ソラコムでは先日2/7のLoRa Conference 2017にてLPWA規格の1つであるLoRaWANの商用サービス開始について発表させていただきました。 当日の発表内容、協賛企業様のご講演内容等はイベントレポートページにUPされてますので、そちらもご覧ください。

今回のブログではSORACOM LoRaWANに対してお問い合わせ頂くご質問の中から特に頻度の高いものをご紹介したいと思います。

LoRaWAN 全般のお問い合わせ LoRaWAN デバイス・ゲートウェイについて SORACOM プラットフォーム対応・サービスモデルについて

LoRaWAN 全般のお問い合わせ

Q: LoRaWANとはどのような規格ですか? A: IoT/LPWA向けの新しい無線通信規格です。低消費電力と長距離通信が特徴で、日本では920MHz帯のアンライスバンドを利用するため無線免許なしに運用可能です。

Q: LoRaとLoRaWANは同じですか? A: LoRaはPHYレイヤの無線変調を、LoRaWANはLoRa Allianceによって策定されたプロトコル体系全般を指します。LoRa対応製品はMACレイヤ以上は独自プロトコルの場合がありますので、必ずしもLoRa対応製品=LoRaWAN対応製品ではないことにご注意ください。

Q セキュリティは大丈夫ですか? A: LoRaWAN specification規定の通り、デバイスからの全ての通信はAESベースのCipher/Integrityで担保されています。

Q: 下りの通信(ネットワークからデバイス)はできますか? A: はい、対応しております。再送制御のためにACKを返したり、アプリケーションサーバーから所定のパケットを送信することもできます。

Q: 音声通信や動画を送ることはできますか? A: いいえ、非常に低データレートであることや、日本の場合連続無線送信ができないことから音声・動画等には適していません。

Q: LoRaの電波はどのくらい届きますか? A: 電波の伝搬距離は最大 10km 程度です。 ただし、実際の通信可能距離はLoRa Gatewayの設置環境(高さ、屋内・外、見通し)や電波状況等によって変動します。

LoRaWANデバイス・ゲートウェイについて

Q: SORACOM LoRa Moduleは技適取得済ですか? A: はい、取得済です。

Q: LoRa Moduleを制御するAPI、Interfaceを教えてください A: コマンド仕様、データシートは現在準備中です。

Q: 移動中でも使えますか? A: 元々定点での利用を想定した規格のため、比較的低速(~20km/h)であれば問題ありませんが、高速移動になるとパケットロスが高くなります。

Q: SORACOM LoRa Arduino開発シールドに付属のアンテナを別のものに変えられますか? A: Module+アンテナの組み合わせで技適を取得しておりますので、交換する場合は技適の取り直しが必要になります。

Q: 自社製品へのLoRa Moduleの組み込みをして製品開発したいのですが可能ですか? A: Moduleの単体提供、技術サポートも可能ですので、個別にお問い合わせ下さい。

Q: 市販のLoRaデバイス、LoRaゲートウェイはどれでもソラコムに繋げられますか? A: 現状はソラコムご提供のもののみご利用可能です。対応デバイス、ゲートウェイは順次拡充予定です。

Q: SORACOM LoRa Arduino開発シールド、LoRa Gatewayは日本国外でも使えますか? A: 現状は国内のみのご提供となります。

Q: ソラコムから購入したゲートウェイ/デバイスはソラコム以外のLoRaネットワークサーバで利用可能ですか? A: いいえ、ソラコムのネットワーク・サーバのみ利用できます。

Q: SORACOM LoRa Gatewayのバックホール(WAN側通信)には何が使えますか? A: 弊社提供のセルラー通信のみお使いいただけます。

SORACOM プラットフォーム対応・サービスモデルについて

Q: LoRa で利用できるSORACOMのサービスは何ですか?一度に複数のサービスにデータ送信できますか? A: 現状SORACOM Beam, Funnel, Harvestの3種類をご利用いただけます。1つのLoRaグループに複数の設定が含まれている場合、サービス名の頭文字のABC順が最も若いものだけが有効となります。一度に複数のサービスにデータ送信することはできません。 例)Beam、Funnel、Harvestが全て有効になっている場合、Beamにデータが送信されます。

Q: SORACOM LoRa Consoleでは何ができますか? A: ご利用デバイスの管理(デバイスの一覧表示、グループ設定、ゲートウェイの共有設定)、サーバー連携(Beam/Funnel)、データ蓄積・可視化(Harvest)が可能です。

Q: 所有モデル、共有サービスモデルの違いは何ですか? A: 所有モデルではゲートウェイはお客様資産になり自由に設置、サービスをご利用可能です。ゲートウェイの共有設定も、Private/Shared/Publicを任意に設定頂くことが可能です。共有サービスモデルではソラコム管理のゲートウェイをお客様にご提供させていただきます。原則ご申告頂いた場所のみでの利用(移動不可)でゲートウェイの共有設定はPublicのみになりますが、その分初期コスト・運用費を下げてご提供しています。提供モデルの違いはこちらもご参照ください。

Q: 共有サービスモデルでGatewayの設定が”Public”だとゲートウェイ設置者や第3者にデータを見られてしまいませんか? A: いいえ、全ての通信はデバイス毎に暗号化しており、かつお客様のアカウントに紐付いておりますので、お客様以外がデータを参照することはできません。

Q: 所有モデル、共有サービスモデルの契約形態を切り替えることはできますか? A: いいえ、購入後に契約形態を変更することはできません。あらかじめご了承ください。

今後もFAQは随時追加していきますので、ご不明な点があればまずはこちらをご覧頂ければと思います。

ソラコム 大槻

[発表] IoT 通信プラットフォーム「SORACOM」の欧州でのサービス提供開始!

Hello Europe,

このブログは(例によって)バルセロナに向かう飛行機の中で書いています。本日の発表は、IoT 通信プラットフォーム「SORACOM」の欧州でのサービス提供開始です。2017年2月27日より、「SORACOM Air for セルラー」のSIMカードの欧州での発売も開始しました。

MWC

図: バルセロナのMobile World Congressの展示ブースにて、グローバルチームと

これまでの背景

一昨年の2015年9月30日のSORACOMの日本でのサービス開始から約1年半が経ち、SORACOMのお客様アカウント数も5000を超え、ソラコムのパートナー・プログラムであるSORACOM パートナースペース (SPS)への登録企業も280社を超えました。

昨年末には、グローバル展開の最初の地として、米国でサービス提供開始しました。このグローバル版の「SORACOM Air for セルラー」は、ソラコムが複数の海外の通信キャリアと契約することで、120を超える国と地域に対応しています。つまり、このグローバルバージョンのSIMカード(以下、Air SIM Global)を1枚挿すだけで、120カ国でSORACOMの全てのサービスをご利用いただけます。

そして本日、欧州でのサービス提供をアナウンスしました。これまでご支援頂いたお客様、パートナー様に深く感謝を申し上げます!

本日の発表

本日の発表は、「SORACOM」プラットフォームの欧州での正式なサービス提供開始であり、もちろん、SORACOM Airのみならず、SORACOM BeamSORACOM Canalなど全9種類のサービスもサービス提供開始いたします。そして、欧州において、「Air SIM Global」の販売を開始いたします。

今回の発表に伴い、新たに「プラン」という概念を導入しています。プランによって、データ通信料、接続可能な国、サポートしているネットワーク(LTE、3G、2G)が異なります。以前米国で発売した「Plan01」に加え、今回、欧州向けには「Plan02」の発売を開始します。下記は各プラン毎の接続可能国となります。

「Plan02」は、欧州向きの設定となっており、欧州主要国でLTEも利用でき、欧州のデータ通信料金が比較的安くなっています。

Plan01の接続可能な国

Plan01

Plan02の接続可能な国

Plan02

このPlan02のSIMカードは、欧州5つの国(イギリス、ドイツ、スペイン、フランス、イタリア)の Amazon の Web サイトにおいてご購入可能です。 購入先リンク: Amazon.co.uk, Amazon.de, Amazon.es, Amazon.fr, Amazon.it

また、EU域内のお客様は、ユーザーコンソールから直接Plan02のSIMカードを購入することが可能です。

ユーザコンソールには、カバレッジタイプという概念が追加されており、日本国内をカバーするカバレッジタイプ(ジャパン・カバレッジ)から、グローバル・カバレッジに切り替えることが可能です。このグローバル・カバレッジに切り替えることで、このPlan02のAir SIM Globalもコンソール上で一括で運用・監視できます。

グローバルカバレッジへの切替 図: グローバルカバレッジへの切替

欧州のお客様は、下記のようにユーザーコンソールでSIMを直接購入可能です。

plan02のSIMカードの購入画面 図: plan02のSIMカードの購入画面

なお、コンソールの通信量履歴からもご利用頂いているプランを確認することができます。

コンソールからの確認 図: コンソールからの確認

このたび欧州で販売されるPlan02の特徴をまとめると、以下の通りです。

  • 欧州のエリア内でLTE/3G/2Gデータ通信を利用可能
  • 欧州内のデータ通信料金がPlan01と比べて安く欧州利用向き
  • 欧州のAmazon.comでSIMカードを販売
  • 欧州のお客様はユーザーコンソールでSIMを直接購入可能
  • SORACOMプラットフォームの全サービスを利用可能

欧州で発売するSIM 図: 欧州で発売するSIM

利用料金

「SORACOM Air for セルラー」のグローバル・カバレッジにおけるPlan02の利用料金は以下の通りです。利用料金は、SIMカードの購入費用である初期費用、SIMカードを保持する基本料金、データ通信の量に応じたデータ通信料金の3種類から成り、米国ドル(以下、USD)で課金されます。

今回の欧州発表に伴い、初期費用、基本料金、データ通信料金で新たにボリュームディスカウントを発表しています。

  • 初期費用 : 5 USD / 枚 (送料別、Amazonでは 国により異なる)
    • ボリュームディスカウント:  2 USD / 枚 (コンソールで500枚購入時)
  • 基本料金
    • データ通信開始前    0.00 USD / 日 (※ 1年間まで無料)
    • データ通信開始後    0.06 USD / 日 (例:一ヶ月使い続けると1.8 USD)
    • ボリュームディスカウント:  0.033 USD / 日 (501枚以上利用時)
  • データ通信料金  :0.08 USD / MB 〜 
    • ボリュームディスカウント: 0.06 USD / MB (250GB以上利用時)

データ通信料金は、欧州主要国では0.08 USD / MB〜となり、ボリュームディスカウントがあります。各国での料金体系詳細は、こちら をご覧ください。SORACOM Beam以降のサービスは、ジャパン・カバレッジの料金と同様の料金テーブル (100円 - 1.0 USD換算)が用意されています。

さいごに

この発表と同時期に、バルセロナにてMobile World Congressが開催されています。株式会社ソラコムも4YFN (4 years from now)と呼ばれる世界中のスタートアップが集まった場所にブース展示しており、私も参加しておりますので、MWCに来られている方は是非遊びにきてください!

我々は、オープンでフェアでフレキシブルでプログラマブルな通信プラットフォームを提供することで、日本から、世界から、素晴らしいIoTデバイス、ソリューション、サービスが世に産まれることに貢献し続けていきます。

昨年の米国でのサービス提供開始に続き、欧州でのサービス展開を進めて参りますので、これからも応援のほど宜しくお願い致します。

Still Day One

チーム・ソラコムを代表して 玉川憲 (Twitter: @KenTamagawa)

2/20 2017初のSPSパートナー会開催

こんにちは。ソラコム パートナーアライアンス担当の二神です。 2/20に本年最初のSPSパートナー会&懇親会を開催したのでそのレポートです。 雪の前回開催11月からもう3ヶ月が経ったんですね。早い早い。

今回も100名超のパートナー様に参加いただきましたが、パートナー同士での関係構築を目的に開催している懇親会はいつも通りの盛り上がったのですが、ではいったい昼の部はなにをやっていたのか?簡単に振り返りたいと思います。

ソラコムからの発表(新発表あり)

ソラコムからは4つのセッションを行いました。 1. 本日のアジェンダとSPSプログラムのアップデート 2. この3ヶ月でのソラコムのアップデート 3. 各種サービス紹介とSORACOM Airの機能拡張について技術的な解説 4. 2/7 LoRaWANカンファレンスダイジェスト seminar ※100名を超えるパートナーにお集まりいただきました。

1. 本日のアジェンダとSPSプログラムのアップデート(SPS新発表有り)

SPSとしては1月にCHO&Company様、ユニアデックス様、2月にKakaxi様、マイクロリサーチ様の計4社を新認定済パートナーとして迎え、270社超の申請パートナー、59社の認定済パートナーにまで拡大しています。すでに3月認定済のパートナー様も複数社決まっており、SPSの規模も益々拡大していきます。ソラコムとの協業をお考えの方は是非このSPS会に参加ください。

新発表は大きく3点で、現在の申請パートナー、認定済パートナーの他、上位パートナーを設立していくこと、11月予定のパートナー総会でアワードの表彰を行うこと、グローバル版HPへのデバイス掲載することを発表しています。

2. この3ヶ月でのソラコムのアップデート

先日、欧州でのサービス提供開始も発表していますが、グローバル展開、LoRaWANサービスの提供開始など、前回SPS総会開催(11/24)から直近3ヶ月での新発表を代表の玉川より改めて説明しました。 seminar1

「H」のサービスリリースして、アメリカで発売開始して、KDDIさんでも正式にサービス始まって、LoRaWANも正式発売シェアリングモデル発表したんですね。3ヶ月って結構いろいろあります。

3. 各種サービス紹介とSORACOM Airの機能拡張について技術的な解説

11/30にSORACOM Harvestを発表し、これでサービスは9つ目となっていますが、実はSORACOM Airの機能拡張も頻繁に行っており、今回は各種サービスの振り返りとSORACOM Airの新機能についての解説を行いました。このあたりは前回のSPS総会でのアンケートでもリクエストもらっていた内容です。リクエストありがとうございました。 seminar2

4. 2/7 LoRaWANカンファレンスダイジェスト

LoRaWAN技術概要とカンファレンスで発表された各種事例のダイジェストを行いました。 LoRaWANカンファレンス詳細についてはこちらのブログにもメディアリンク貼ってありますのでご一読下さい。

建築 x IoT、不動産 x IoT 2つの事例セッション

後半は事例セッションとして、建機大手のコマツ様と不動産用スマートロック&予約システムを展開するライナフ様にご登壇頂きました。 komatsu ※コマツ赤沼様講演資料より抜粋

コマツ様では建設機械の稼働状況を把握するKOMTRAXが有名ですが、今回の講演では、建築産業に於ける就労人口の減少状況から生産性向上をどう図っていくか、コマツ社におけるこれまでの取組みと、施工全体の最適化による生産性向上を目指したスマートコンストラクションについて、またその中で課題になったセキュリティ対策をSORACOM採用によりどう解決したかをご紹介頂きました。 ご興味ある方は是非紹介動画を御覧ください。現場に未来がやってきますよ。 コマツ スマートコンストラクション

ライナフ様からは「スマート内覧」というWeb経由の空室内覧予約サービスにより、お客様が直接部屋の鍵の開け閉めを行えるスマートロック「Ninja Lock」+ 内覧予約アプリケーションの展開でSORACOMを採用した事例をご紹介頂きました。 linough ※ライナフ滝沢様資料より抜粋

モノヅクリ発想ではなく、全ての不動産を「時間単位」でシェアする世界へ、というコンセプト上にスマートロックの開発があったというお話しがとても印象的でしたね。 ライナフ スマート内覧

補足:懇親会の様子

乾杯、中締め以外はフリートークな懇親会でいつもながら皆さん積極的に交流を図っています。 party1 party2 次回SPSパートナー会開催は5月を予定しています。 既に次回開催の内容検討にも入っています。 次回までにどんな発表がでてくるか、ご期待下さい。

SPSへの参加を検討されている方も是非ご一緒しましょう!

ソラコム 二神