SORACOM Blog

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LoRaWAN Conference キーノート 全文書き起こし(3)

みなさんこんにちは、ソラコムマーケティングの熊崎です。 先日行われた LoRaWAN Conference 2017のキーノートの講演を書き起こしブログをお届けします。当日来られなかった方、ご都合の合わなかった方に是非、新発表の詳細、ソラコムの思いを感じて頂ければと思います。

  1. LoRaWAN Conference キーノート 全文書き起こし(1)
  2. LoRaWAN Conference キーノート 全文書き起こし(2)
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  4. LoRaWAN Conference キーノート 全文書き起こし(4)

SORACOM プラットフォームLoRaWANの対応

玉川:ここからは、いくつか新発表をさせていただきたいと思っております。

まずSORACOMプラットフォームは、本日よりLoRaWANに正式対応します。SORACOM AirというSIMを使ったセルラー通信を提供してきたサービスですが、SORACOM Air for セルラーと、SORACOM Air for LoRaWANという二つのサービスを内包する形でSORACOM Airが進化します。 soracom air for lora これまでSORACOMのウェブのコンソール上で、SIMの管理ができましたが、新たにLoRaWANデバイス、LoRaWANの設定が行え、デバイス自体の管理も行えます。もちろんAPIも提供していますので、プログラムを使ってLoRaWANデバイスを管理することも可能です。またSORACOMのウェブのコンソールから、LoRaのゲートウェイやデバイスを1個単位で購入できるようになりました。本日から発売開始となります。LoRaのゲートウェイは下図のようなスペックで、LoRaWANの一番新しい1.0.2というものに対応しています。 gateway もちろん技術適合試験も日本のものを取っており、3Gの通信も提供しますので、このゲートウェイも裏側はセルラー通信でつながるようになっているため、セルラーの圏内であれば、どこでも繋がるというような形になっています。またLoRaのデバイス側は、第一弾として、LoRa Arduino開発シールドを提供します。非常に著名な開発キットとしてよく使われているワンボードマイコンのArduinoですが、市販されているArduinoをくっつけていただいて、すぐにお試しいただけます。こちらも1個単位で買えます。(購入はこちらから

device このLoRaゲートウェイは、セルラーの通信部分が込みになっているという話をしましたが、ゲートウェイの月額利用料金の中に、SORACOMのセルラー回線の料金全て含んでおります。どれだけデータを流してもセルラー通信部分の料金は必要ありません。通常ゲートウェイを設置する場合、何らかの形でインターネットもしくは専用線につながるものを敷設するのか、別途セルラー回線を調達するかが必要ですが、このゲートウェイはもうSORACOMのセルラーとその利用料も含んでいます。

SORACOM アプリケーション Beam, Funnel, HarvestサービスがLoRaWANに対応

アプリケーションサービスとの連携については、HTTPやHTTPSで転送するSORACOM Beam、クラウドに直接入れるSORACOM Funnelは既にLoRaWANに対応しました。今回新たにSORACOM Harvestにも対応します。

SORACOMは基本的にデータを転送、モバイル通信やLoRaであれ転送するサービスを持っていますが、お客様によっては自身でサーバーも立てたくない・ストレージも持ちたくないが、データを入れてすぐ可視化したいという方もいます。このHarvestはスイッチをONにするだけで、既にLoRaから送ったデータが溜まっていって、それをグラフ上で見ることができます。 LoRaデバイスを購入いただき、そこからデータを送ればすぐに可視化までできます。このようなBeam、Funnel、Harvestの設定もコンソール画面上から簡単に行えます。 application for lora 少し細かい話ですが、LoRaゲートウェイを所有する場合、利用範囲設定もできます。標準設定ではプライベートモードになっていますので、買っていただいたお客様のデバイスのみからしかデータが送れません。完全にプライベートネットワークをすぐに構築できるという設定です。自社の工場や敷地内に置いたり、特定の農場や地域に置き、すぐにサービスを開始できるモデルです。また、お客様Aが購入したが、別の特定のお客様Bにのみ共有したい場合、シェアードモードが利用できます。

private-price 今回提供するLoRaのインドアゲートウェイは、初期費用が6万9,800円です。月額利用料金は、プライベートモードの場合は3万9,800円/月。2台目以降は2万9,800円/台です。月額利用料金の中にSORACOM Air、LoRaWANの利用料金、セルラーの利用料金も含んでいます。SORACOMのアプリケーションサービス、先ほどBeam、Funnel、Harvestという話をしましたが、その利用料金も同額分、この3万9,800円、もしくは2万9,800円の中に含んでいます。このゲートウェイを自営すると、ぶら下げて使うLoRaデバイス、データを送信時に利用するBeamやFunnelの利用料金を同額分含んでいます。

LoRaデバイスは、今回発売するArduinoの開発シールドが7,980円です。このデバイスに関しては、基本料金を設定していません。デバイスを使うときに登録いただいても、今のところお金が掛かりません。データをLoRaから転送する時に、どのサービスを使うかによってお金が掛かります。

Beamを使いHTTPS等でウェブサーバーに転送する場合は、1リクエスト当たり0.0018円と非常に安く設定しています。Funnelを使いクラウドに転送する場合は、0.0018円です。データも溜め可視化するHarvestを使う場合は5円/日です。 利用料金のイメージですが例えば、LoRaのデバイスからBeamを使い1日1回程度のデータ送信であれば、0.054円/月です。1時間1回なら1.296円/月と非常に低コストです。

ゲートウェイを置きデバイスをたくさん買い、色々なことをやりたい場合の試算ですが、ほとんどがゲートウェイの料金です。ユースケースによってゲートウェイやデバイス個数が変わってきます。 例えば、電灯監視のような何らかのインフラ監視は、ヘルスチェックをかけ1分ごとに頻度高くデータを取る場合、1台のゲートウェイ当たり200台ぶら下げると、ゲートウェイの価格は3万9,800円となり、月額利用料は1台当たり199円です。 usecase-private

一方でもっと頻度が少なく、ゲートウェイ当たりのぶら下がるデバイスが多い水道メーターのようなものは中規模の都市で、10個ゲートウェイを立てて水道メーターの監視し、1ゲートウェイ当たり3,000台ぶら下げると、ゲートウェイ10台分のコストを3万で割ることになるので、月額コストは10円ぐらいになります。これらはユースケースによって変わりますが、自営ネットワークをこれぐらいのコストで設営できるのは、LoRaの魅力です。

本日よりSORACOMのユーザーコンソールから、LoRaゲートウェイのデバイスを購入いただけます。ぜひSORACOMアカウント作り、クレジットカードまたは請求書払いに切り替えて、ご購入ください。購入いただいた順に発送予定です。LoRaWANを自営し、いつでもどこでもプライベートネットワークを構築できるメリットを最大限生かせるような構成になっております。ぜひ、お試しください。

LoRaWAN Conference キーノート 全文書き起こし(4)に続きます。